仕事紹介-学術システム課目録担当

学術システム課目録担当 纐纈(こうけつ)直也

【プロフィール】
  平成17年4月に採用。文学部図書担当、管理課雑誌受入担当、工学部図書担当を経て、学術システム課目録担当2年目(平成26年10月現在)

現在の仕事内容を教えてください

目録データを入力する様子

  目録担当では、図書受入担当で発注・受入した図書が蔵書目録(OPAC)で正しく検索され、みなさんが利用できるようにする仕事をしています(雑誌の場合は雑誌受入担当がOPACへの登録をします)。

  北大では、2013年度は約50,000冊の図書を受入れましたが、そのすべてのデータを一から作成するわけではありません。受入した図書はまず、国立情報学研究所のNACSIS-CATというデータベースで検索します。これは全国の大学図書館等が分担協力し構築している総合目録データベースです。そこでヒットすれば(=他の大学図書館等が既にデータを登録していれば)、そのデータを北大図書館のシステムにダウンロードし、そのまま使わせてもらいます。なければ、手元にある図書を元にデータを作成し、登録します。登録作業が終わったら、部局図書室や研究室へ本を配送し利用に供します。

  1日に登録する図書は、平均して20~30冊程度です。ただ、日によっては数冊程度しか登録できないこともあります。なぜなら、ひとくちに図書と言っても、様々な言語のものがあるからです。日本語だけでなく、英語、ドイツ語、ロシア語、中国語、韓国語、ヒンディー語などなど…時には普段ほとんどなじみのない言語に苦労することも。そういう時はマニュアルや辞書と格闘しながら作業を進めていくので時間がかかってしまいます。

  表舞台には出ませんが、みなさんが目当ての本にたどり着けるようにするために行う重要な仕事のひとつです。

ワーキンググループ(WG)の仕事内容

  目録担当の仕事のほかに、私はWGの仕事もいくつか担当しています。WGとは、図書館全体に関わることについて、担当を超えた職員が集まって話し合うグループのことです。

1. 学生協働WG

学生サポーターとの
ミーティング風景

  学生協働WGでは、図書館に興味を持ってくれた学生サポーターのみなさんと一緒に、図書館を盛り上げる活動しています。月に1回全体ミーティングを行い、図書館で行うイベントや展示などについて話し合います。

  ミーティングと言っても堅苦しいものではなく、学生と職員が様々なアイディアや意見を自由に言い合える雰囲気作りを心がけています。中には職員だけでは思いつかないアイディアが出てきて、感心することも多いです。他にも、図書館で行うイベントや講演会のお手伝いをしてもらうこともあります。最近では、オープンキャンパスにくる高校生向けに「北大生の一週間」と題した展示を一緒に行いました。

  これからも学生サポーターと一緒に、もっと図書館が活性化されるような、おもしろい活動をしていきたいと思います。

2. 広報委員会

広報誌
「楡蔭(ゆいん)」

  広報も、北大図書館を学内、学外の方へ知ってもらうための重要な仕事です。広報誌「楡蔭(ゆいん)」、年報、概要といった広報物の作成、またホームページやfacebookの管理、運用も行っています。どの広報物にも言えることですが、誰をターゲットにして、何を伝えたいのか、これを明確にすることが重要だと思います。

  こちらもWGと同じように、複数の職員によって内容を作り上げていきます。北大図書館全体に関わる事ですので、完成までにかかる時間と労力はかなりのものです。ですが、苦労して作った分「広報誌見たよ!」などと言ってもらえるととても嬉しく、やりがいがあります。また、facebookでは見てくれた人の反応がリアルタイムで返ってくるので、どんな層の人が何に興味を持っているのかよくわかります。

メッセージをお願いします

  大学を取り巻く環境は、大きく変わりつつあります。それは図書館も例外ではありません。どうすれば図書館が大学の研究、教育活動に貢献することができるか、職員ひとりひとりが常に考え行動する必要があります。

  北大図書館では、チャレンジ精神に溢れた人を歓迎します。私たちと一緒に北大図書館を、そして北大を盛り上げていきませんか?

ある1日の流れ

8:30 まずはメールとfacebookをチェックします。facebookは北大図書館に寄せられた反応だけでなく、他の大学や図書館の動きについても見ておきます。
9:30 この日は広報誌「楡蔭」の打ち合わせがありました。どのような記事を作るのか、表紙はどうするのか、どこに取材に行くかなど、様々なことを話し合います。
12:15 昼食はたいていお弁当。他の職員と一緒に色々な話をしながら食べます。
13:00 午後からは目録の仕事。本を1冊ずつデータベースと照合させながら、登録していきます。
16:30 登録した本を探しやすくするため、背ラベルを貼ります。背ラベルには分類記号が書かれていて、似たジャンルの本が棚の近くに並ぶようになっています。量にもよりますが、意外と時間がかかる作業です。
17:00 急ぎの仕事がなければ、定時に帰宅します。