附属図書館長から
北海道大学附属図書館は、1876年(明治9年)、札幌農学校の開校と同時に設置された「書籍室」から始まり、15年後の1891年(明治24年)に「書籍館」の主任に就任した新渡戸稲造を初代館長としています。この間、附属図書館は本学における重要な教育・研究の場として、本学の発展とともに140年を超す歩みを進めてきました。
図書館Libraryは、ラテン語のliber(本)+arium(保存される場所)からなる言葉で、「本が保存されている場所」というのが本来の意味になります。現在の附属図書館においても、蔵書の利用および管理が重要な機能であることに変わりはありません。しかし急速に進むデジタル化の中で、附属図書館の機能も大きく変化しています。電子ジャーナルやデータベース、あるいはオープンアクセスやオープンサイエンスなどの言葉が示すように、学術情報をめぐる環境は急速に変化しています。附属図書館は、このような変化に迅速に対応し、知のフロントランナーであり続ける必要があります。そのためには、さまざまな能力やスキルを持つ大学内の多くの学生、教員、職員の皆さんと図書館職員が一緒になって、附属図書館を運営していく必要があります。
ICT革命の進展により、附属図書館の機能だけでなく、その設備も環境も大きく変化することになると思います。すべての学術情報がデジタル化され、自宅や研究室にいながら、必要な学術情報が手に入り、多くの人とコミュニケーションをとることができるようになるかもしれません。こうなると、附属図書館自体もヴァーチャルな空間になるのかもしれません。
しかしその一方で、附属図書館は、特に学生の皆さんにとって、快適な場であり続けなければならないと考えています。レポートや論文の準備など特定の目的を持って図書館に来ることも、好きな本を読むために来ることもあるでしょう。あるいは一人寛ぐために来ることや、友人と待ち合わせのために来ることもあるでしょう。図書館の椅子に座って見える風景や匂い、図書館の窓から見えるキャンパスの風景が、学生の皆さんの大学生活の思い出の一つになるのではないかと思います。
附属図書館は、これからも皆さんと一緒に、知のフロントランナーとして走り続けるとともに、多くの皆さんに快適な場を提供します。四季折々美しい風景の中にある附属図書館をご利用いただきたいと思います。
図書館Libraryは、ラテン語のliber(本)+arium(保存される場所)からなる言葉で、「本が保存されている場所」というのが本来の意味になります。現在の附属図書館においても、蔵書の利用および管理が重要な機能であることに変わりはありません。しかし急速に進むデジタル化の中で、附属図書館の機能も大きく変化しています。電子ジャーナルやデータベース、あるいはオープンアクセスやオープンサイエンスなどの言葉が示すように、学術情報をめぐる環境は急速に変化しています。附属図書館は、このような変化に迅速に対応し、知のフロントランナーであり続ける必要があります。そのためには、さまざまな能力やスキルを持つ大学内の多くの学生、教員、職員の皆さんと図書館職員が一緒になって、附属図書館を運営していく必要があります。
ICT革命の進展により、附属図書館の機能だけでなく、その設備も環境も大きく変化することになると思います。すべての学術情報がデジタル化され、自宅や研究室にいながら、必要な学術情報が手に入り、多くの人とコミュニケーションをとることができるようになるかもしれません。こうなると、附属図書館自体もヴァーチャルな空間になるのかもしれません。
しかしその一方で、附属図書館は、特に学生の皆さんにとって、快適な場であり続けなければならないと考えています。レポートや論文の準備など特定の目的を持って図書館に来ることも、好きな本を読むために来ることもあるでしょう。あるいは一人寛ぐために来ることや、友人と待ち合わせのために来ることもあるでしょう。図書館の椅子に座って見える風景や匂い、図書館の窓から見えるキャンパスの風景が、学生の皆さんの大学生活の思い出の一つになるのではないかと思います。
附属図書館は、これからも皆さんと一緒に、知のフロントランナーとして走り続けるとともに、多くの皆さんに快適な場を提供します。四季折々美しい風景の中にある附属図書館をご利用いただきたいと思います。
歴代館長
代 | 氏名 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|
第29代 | 長谷川 晃(法) | 平成29(2017).4.1 - 令和2(2020).9.30 | |
第28代 | 新田 孝彦(文) | 平成23(2011).4.1 - 平成29(2017).3.31 | |
第27代 | 逸見 勝亮(教) | 平成17(2005).5.1 - 平成23(2011).3.31 | |
第26代 | 井上 芳郎(医) | 平成13(2001).5.1 - 平成17(2005).4.30 | |
第25代 | 前出 吉光(獣) | 平成13(2001).4.1 - 平成13(2001).4.30 | |
第24代 | 原 暉之(ス) | 平成9(1997).4.1 - 平成13(2001).3.31 | |
第23代 | 吉田 宏(工) | 平成8(1996).4.1 - 平成9(1997).3.31 | |
第22代 | 三本木 孝(理) | 平成6(1994).4.1 - 平成8(1996).3.31 | |
第21代 | 近藤 潤一(文) | 平成元(1989).4.1 - 平成6(1994).3.31 | |
第20代 | 大野 公男(理) | 昭和60(1985).4.1 - 平成元(1989).3.31 | |
第19代 | 東 晃(工) | 昭和58(1983).10.1 - 昭和60(1985).3.31 | |
第18代 | 塩谷 饒(文) | 昭和54(1979).10.1 - 昭和58(1983).9.30 | |
第17代 | 高嶋 正彦(農) | 昭和52(1977).10.1 - 昭和54(1979).9.30 | |
第16代 | 早川 泰正(経) | 昭和48(1973).10.1 - 昭和52(1977).9.30 | |
第15代 | 福島 久雄(工) | 昭和46(1971).10.1 - 昭和48(1973).9.30 | |
第14代 | 今村 成和(法) | 昭和40(1965).10.1 - 昭和46(1971).9.30 | |
昭和40(1965).7.16~昭和40(1965).9.30 | 事務取扱 | ||
第13代 | 酒井 忠明(工) | 昭和38(1963).7.16 - 昭和40(1965).7.15 | |
第12代 | 宮崎 孝治郎(法) | 昭和34(1959).7.16 - 昭和38(1963).7.15 | |
第11代 | 武田 信一(文) | 昭和33(1958).6.16 - 昭和34(1959).6.15 | |
第10代 | 風巻 景次郎(文) | 昭和32(1957).5.20 - 昭和33(1958).4.30 | |
第9代 | 高倉 新一郎(農) | 昭和30(1955).5.20 - 昭和32(1957).5.19 | |
第8代 | 竹岡 勝也(文) | 昭和28(1953).10.20 - 昭和30(1955).5.19 | |
第7代 | 松田 武雄(農) | 昭和21(1946).10.21 - 昭和28(1953).10.19 | |
第6代 | 上原 轍三郎(農) | 昭和9(1934).1.31 - 昭和21(1946).3.20 | |
大正11(1922).6.7-昭和8(1933).12.9 | 官制上の館長 | ||
第5代 | 高岡 熊雄(農) | 明治38(1905).11 - 大正11(1922).6.6 | |
第4代 | 大島 金太郎(農) | 明治37(1904).9 - 明治38(1905).11 | |
第3代 | 原 十太(理) | 明治31(1898).6-明治37(1904).9 | 「処務規定」による館長 |
第2代 | 大島 金太郎(農) | 明治30(1897).9 - 明治31(1898).6 | |
初代 | 新渡戸 稲造(農) | 明治24(1891).11 - 明治30(1897).9) | 書籍館主任(監守) |