研究データの公開と管理

研究データの公開と管理

研究データの公開

近年、オープンデータによる研究活動の推進・発展や、ジャーナルや研究助成機関からの要請等により、研究データ(特に論文の根拠データ)を公開する動きが強まっています。附属図書館では、研究データの公開を支援する取組を行っています。

学術成果コレクション「HUSCAP」での公開

2021年4月1日にHUSCAP資料提供・公開細則を改正し、「学術論文等に付随する研究データ」についてもHUSCAPで速やかに公開できるようになりました。公開の手続きについては学術論文等とほぼ同様です。詳しくは、以下のページをご覧ください。

なお、HUSCAPのサーバ容量の関係で、データサイズが大きい等の場合は対応できないこともあります。事前にご相談ください。

その他のデータリポジトリでの公開

データリポジトリには、HUSCAPのような機関リポジトリの他に、特定の分野に特化した分野別リポジトリや、分野や所属機関を限定しない汎用リポジトリ(figshareZenodo等)があります。公開するデータリポジトリを選択する場合、以下のようなことを考慮する必要があります。

  1. 投稿先ジャーナルのデータポリシーや研究助成機関が指定するデータ公開要件がある場合、それに適合したリポジトリを選択
  2. 研究分野に広く認知・利用されている分野別リポジトリがある場合、それを優先的に選択
  3. 以上の条件に当てはまらない場合は、長期保存、費用、DOI等の永続的識別子の付与、権利管理・ライセンス付与、ポリシーの明示、提供元の信頼性、CoreTrustSeal等の国際認証等の観点から選択

データリポジトリは以下のサイトなどで検索できます。

研究データを公開する際の留意点

研究データを公開するかどうかの判断は研究者自身で行う必要がありますが、以下に例示する研究データについては公開できない場合や公開が困難である場合があります。ご留意ください。

  • 共同研究者との合意ができていない場合
  • 企業等との共同研究契約等で公開に制限がある場合
  • 法的問題(個人情報、特許等の知財、安全保障等)で公開に制限がある場合
  • 研究コミュニティの慣習で公開に制限がある場合(例えば、治験データの扱い、絶滅危惧種の生息地域、文学研究のインタビュー等)

【参考】関係するサイト・指針・規程等

研究データの管理

研究データを研究者自身が適切に管理することは優れた研究を進める上で重要であり、近年は研究公正の観点からも適切な管理・保存が求められています。本学では、研究者自身が研究データを管理できる環境を提供しております。

研究データ管理サービス「GakuNin RDM」の利用

「GakuNin RDM」とは、国立情報学研究所(NII)が提供している研究データ管理サービスで、2021年2月15日から本運用が開始されています。本学情報基盤センター提供のクラウドストレージとも連携しております。詳しくは、以下のページをご覧ください。

研究データに関する教材、参考になる情報

研究者向けの教材

  • オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)教材「研究者のための研究データマネジメント」(2020年公開)

    詳細(目次)は以下のとおり。

    1. 研究前_外部資金の取得
    2. 研究前_申請書類(DMP)の作成
    3. 研究前_所属機関のインフラ活用
    4. 研究中_研究データの保存
    5. 研究中_データの検索・発見・収集
    6. 研究中_データ分析
    7. 研究中_加工・分析中のデータ管理
    8. 研究中_DMPの更新
    9. 研究後_データの引用
    10. 研究後_データの公開方針の決定
    11. 研究後_リポジトリへのデータ登録
    12. 研究後_データ論文を通じたデータ公開

研究支援者向けの教材

その他、参考になる情報


【お問い合わせ先】附属図書館 研究支援課(jsa [at] lib.hokudai.ac.jp)