仕事紹介-利用支援課本館閲覧担当

利用支援課本館閲覧担当 芝 翔太郎

【プロフィール】
平成25年4月に採用。利用支援課本館閲覧担当2年目(平成26年10月現在)

現在の仕事内容を教えてください

  本館閲覧担当では、本館のカウンター業務をメインに行っています。本館は蔵書数約1,800,000冊、2013年度の入館者数は約560,000人と北大で最大の図書館です。普段は図書館の資料の閲覧・貸出業務や資料の保存、蔵書点検、書庫や自動化書庫の整備保全、図書館の利用案内などの仕事をしています。

  カウンター業務や図書館利用ガイダンスなどで必然的に利用者と接する機会も多くなります。カウンターの職員は一番利用者にとって身近であり、カウンターの職員の印象がそのまま図書館の印象につながることもあるので、普段から丁寧な対応をするように心がけています。

  本館は学外の方の利用も多いのが特徴です。中には図書館の利用に不慣れな方も多いです。初めて来館した方でも迷わないように利用案内などを作成していますが、全てのことを事前に説明しておくことは不可能です。そのため、何かわからないことがあった時に気軽に職員に質問をできるような環境づくりにも気を使っています。

  業務は大変なこともありますが、実際に図書館を利用する人と接してその様子を知ることができるので非常にやりがいがあります。どのような本が利用されるのか、どの時間に来る人が多いのかといった図書館の利用の傾向を知ることができるのも、この仕事の面白いところです。

印象に残ったエピソード

  初めて館内ツアーの引率をしたことです。館内ツアーでは図書館を回りながら蔵書検索用PCの使い方、書庫の利用方法などについて簡単に説明します。大勢の学生を相手に説明するので緊張しましたが、学生たちから「図書館を使う上で役立つことを学べた」と言ってもらえて、達成感を感じたことを覚えています。

メッセージをお願いします

  図書館を志望する理由は人によって大きく変わってきます。たとえば、貴重な資料を将来にわたって残すためと答える人もいれば、最先端の研究活動を支援するためと答える人もいるでしょうし、単に図書館が好きだからという人もいるかもしれません。私はどのような志望理由で図書館を目指しても良いのではないかと思っています。

  周りの図書館職員を見ても、利用者がより親しみやすいよう広報活動の充実に力を入れている人、学生と共同して様々なイベントごとを企画している人がいます。他にも、論文を多くの人が見られるようにネットで公開できる環境を用意している人や他大学の図書館職員と協力して新しいことを始めようとしている人など、同じ図書館職員でもやっていることは実に多種多様です。

  図書館では限られたことしかできないと思われがちですが、何かを始めようとする時に、図書館は活躍するための舞台となってくれます。もしみなさんのやりたいことが、少しでも図書館と関係しているならば、それは図書館を志望する理由としてふさわしいものだと思います。北大図書館を活性化させたいという意欲のある方、お待ちしております。

ある1日の流れ

8:30 勤務開始。開館準備をします。本を棚に戻す配架作業を行い、閲覧席を清掃します。
9:00 カウンター業務開始。利用者から本が見つからないと問い合わせがあり、一緒に探します。
10:00 カウンター業務が終わります。担当内で打ち合わせをします。今後の図書館の予定、今後実施予定のサービスについて担当内で情報を共有します。
11:00 統計業務を行います。入館者数、貸出者数・貸出冊数などをまとめます。試験期になるとやはり利用が多くなっていることが結果から読み取れます。
12:00 本日2度目のカウンター業務。昼休みの時間帯は利用者が多くなります。
12:15 普段は昼休みですが、今日はカウンター当番のため引き続きカウンターに残ります。マイクロフィルムを使いたいという利用者がいたので、マイクロリーダーの使い方を説明します。
13:00 昼休み。お弁当を食べた後、のんびり図書館の周りを散歩します。
13:45 昼休み終了。館内に掲示するポスターを作ります。レイアウトや配色に悩みますが、他の人の助言を受けてなんとか仕上がります。
14:30 配架を行います。途中で別の利用者から蔵書目録(OPAC)の使い方について訊かれ、説明をします。
15:00 書架の並びが乱れていないかチェックします。よく利用される区画は特に並びが乱れやすいので、一層の注意が必要です。
16:00 本日3度目のカウンター業務。授業の終わった学生が一度に来るため、とても慌ただしくなります。
17:00 カウンター業務が終了し、無事に本日の勤務終了です。