留学体験記 vol.1-4

 


――渡部さんが1年生のときにもし新渡戸カレッジがあったら、参加していたと思いますか?

もちろん参加しています。実は今僕もプレイスメントテストを受けて、留学支援英語の授業を受けさせてもらっています。授業内容がすごく充実していて面白いので、もっと早く僕のときに新渡戸カレッジがあったらよかったなと思います。

今、上級の授業に参加させてもらっているんですけど、自分たちで毎回話し合うトピックを決めて、それについての文献やニュースを手に入れて、英語で要約して相手に伝えて話し合うという感じで、学生の主体性が求められる授業ですね。もちろん先生の補助もあって、スムーズに授業が運営されている感じがします。

――渡部さんから見て、他の学生さんもがんばっていますか?

そうですね。みんな、英語ができなくても積極的に参加することが重視されている授業なので。新渡戸カレッジに参加している学生は最初から意識が高いと思います。

――これから留学しようと思っている方や、留学・海外にちょっとだけ興味のある方への後押しするメッセージをお願いします。

自分に留学できる可能性がゼロではないのであれば、ぜひ留学にチャレンジするべきだと思います。留学によってどのような体験をして、どのような変化が自分に起こるかは、事前にはわかりません。しかし、変化は少なからず、いや、必ず生じると思います。日本の慣れ親しんだ環境ではなく、全く新しい環境の中に長い時間さらされるわけですから、自分に生じる影響の程度・質も特別なものとなるでしょう。

この意味で、僕にとって留学は「劇薬」でありましたが、最終的には「良薬」に転じることができたと思っています。北大生として学業に励む皆さんなら、少しの勇気・度胸があればきっと留学を楽しみ、かつ「劇薬」を克服できると思います。

――例えば「日本から出る必要なんかない」という考え方の人もいますよね。そういう人についてはどう思いますか?

それはやっぱり、日本を出てからそういう意見を述べたほうがいいんじゃないかなと思いますが、自分にははっきりと目標があって、それにむかって今がんばっているんだというのであれば、無理に留学を勧めるわけにはいきませんよね。また留学じゃなくても、海外旅行という手もありますし。しかし、昨今北大がさらに大きく留学を支援し始めた事は、とても注目に値すべきことです。僕としては、これを利用しない手は無いと思います。これから留学ができる人がうらやましいです(笑)。

(取材日 2013年6月10日)

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