インタビュー01 100万語達成者Kさん

interview01-01

多読の楽しさややりがいについて
ランナーたちの声をお届けする「ランナーズ・インタビュー」。

第1回目は2014年7月に100万語を突破したKさんに
多読の魅力についてお聞きしました。

多読マラソンにチャレンジしたきっかけはなんだったのですか?

 英語授業のTAをしていて、学生さんが多読に励む姿に刺激を受けていたのと、同じ読むなら記録してみようという軽い気持ちで多読マラソンに参加しました。

 ちょうどその頃、北図書館で夜勤をしていましたので、多読教材が身近にあり、人気のあるシリーズや作品もよく分かっていました。多読マラソンをするには、 とても恵まれた環境にいたと思います。

英語多読の魅力はどんなところにあると思いますか?

 私は児童文学が好きでよく読んでいました。「宝島」「ハイジ」「エルマーの冒険」など、子どもの頃読んだ物語を、もう一度今度は英語で読むと、単語や文法もそれほど苦になりません。「犬がしっぽを振る」「猫がのどをゴロゴロ鳴らす」など、自分の研究領域の論文では、まず出会うことがない単語にも出会えます。 これは英語多読ならではの魅力だと思います。

 また、大人になった目で英語多読の物語や偉人伝を読むと、時々「アメリカ人の価値観」の獲得のされ方のようなものを感じることがあります。どういう価値観や行動が推奨され、どういう人が偉人伝に選ばれているのか。これは、自分が日本の文化の中で成人しているので、そのズレが意識されるのかもしれません。

 多読の美術書や偉人伝では、日本のシリーズでは見ることのない人物が大きく紹介されていたりします。また、ディズニーの長編アニメが取り上げる最近の物語では、例えば「ノートルダムの鐘」ではマイノリティや障がい者、「ライオンキング」では野生生物やサステナブルな地球環境、「ムーラン」には女性のヒーロー像など、時代とともに価値観の裾野が拡張したり変化していく様子が伺われるように思います。

 英語を学ぶだけではな く、自分の文化や価値観が世界の中では相対的な一つのあり方であること、各国が自国の文化や歴史をどのように次の世代に伝えようとしているかなども、多読では同時に考えさせられて興味深いです。

英語多読の効果は表れてきていますか?

 多読マラソンでは漫然と読むのではなく記録を残していくので、その蓄積がとても励みになっています。自分でも「ここまで読めた」と(笑)。

 先生のお話では、多読を続けるとある時点で、英語力が伸びたと感じるブレイクスルーが来るそうで、ずっと楽しみに待っています。私にはまだ来ていないのか、知らない間に素通りしてしまったのか…(笑)。

―論文を読む際などはどうですか?

 以前よりも間違いなく苦手意識や抵抗感が減りました。多読では初級レベルを中心に読んでいるのですが、それでも論文が以前より読みやすくなった気がします。

これからの目標を教えてください!

 今はアメリカの児童文学の「Magic Tree House」シリーズを読み進めています。毎回読み切りで、内容がとても面白いですし、イラストが多いので、分からない単語が多くても物語の進行が分かります。シリーズ初期で1冊5,000語、最近のものは1冊10,000語程度なので、多読ペースの測定にも便利です。

 これからも150万語、200万語と、さらに先を目指してがんばります!
みなさんもブレークスルーが来ることを信じて、一緒にがんばりましょう!


最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
次回のランナーズ・インタビューをお楽しみに!
2014-08

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