仕事紹介-研究支援課研究支援企画担当(旧)

研究支援課研究支援企画担当 本多 竜二

【プロフィール】
平成28年4月に採用。工学部図書担当を経て,研究支援課研究支援企画担当2年目(令和2年7月現在)

現在の仕事内容を教えてください

備品ノートパソコンの点検

研究支援企画担当の業務は大きく分けて2つあります。

ひとつは、システムの維持管理です。

利用者が閲覧する図書館のWebサイト(図書館ホームページ、蔵書目録)や、図書館職員が業務で使用するシステムが正常に機能しているかを日々チェックします。プログラミングやネットワーク関係の知識が大いに役立ちます。更に、図書館以外の学内システムとの連携や調整、職員が使用するノートパソコンやヘッドセットなどの機材の管理も行います。また最近では、オンラインでの会議やコミュニケーションのためのツールの管理も主要な業務のひとつになってきています。

もうひとつは、教員・学生の研究支援です。その中でも特に大きな割合を占めるのが、北大に所属している研究者の論文をインターネットで公開している「北海道大学学術成果コレクション(HUSCAP)」に関する業務です。

先生から公開希望のあった論文を登録したり、こちらから先生に論文の提供を依頼したりします。提供された論文がインターネットで公開可能かどうか、その著作権の調査も行います。また、平成25年度以降に授与された博士論文はインターネットでの公表が義務化されたことを受けて、博士論文に関する権利関係の確認をサポートする博士論文ホットラインの対応もしています。

北海道大学学術成果コレクション(HUSCAP

印象に残っているエピソード(現担当に配属されて)

博士論文の公表ホットラインへの対応

“システム”、“サーバ”、“プログラミング言語”など、研究支援企画担当の業務には、「図書館」と聞いて一般的にすぐに思い浮かぶイメージとは少しかけ離れたものが含まれています。もともとシステムやプログラミングといった分野に詳しいわけではなかったため、配属された当初はいろいろなことが手探り状態でした。しかし、業務を通じて、今まで全く触れることのなかったジャンルの知識が少しずつ増えて、自分のできることが増えていく楽しさを味わうことができました。もちろん更に研鑽を積んでいく必要があるため、この楽しみはまだまだ続いていくと思います。

また一方で、著作権については、過去に著作権の講習会を受けたことがあり、それ以来興味を持って学習を続けていました。学んだ知識を、日々実践的に活用できることには非常に充実感があります。権利関係の問合せには、回答に頭を悩ませることも多々ありまが、相談をくださった方から感謝の言葉をいただくと非常に大きな達成感があります。

“カウンターに立たない、本にさわらない”お仕事ですが、お問合せをくれた“ヒト”を感じることのできる部署です。

メッセージをお願いします

政治や社会の変化、学術動向や国際情勢、技術革新などの影響を大きく受けるのは大学図書館も例外ではありません。求められるものが刻々と変化する今だからこそ、これまでは考えもしなかったものやアイディアの結びつきが生まれることもあります。自分のできることを「知る」「増やす」「活かす」、そのような可能性が大学図書館には満ち溢れています。自分が持つスキルをどのように活かすかを探していくことができ、また、日々の業務、研修、出張から新たなことを学んだり挑戦したりする機会にも恵まれています。もし何か挑戦してみたいということがあれば、ぜひお待ちしております。

ある1日の流れ

8:30 日々の業務は、メールのチェックから始まります。また、サーバやWebサイトが正常に作動しているかどうかも確認します。この日は、特に不具合は起こっていませんでした。
9:00 HUSCAPへの文献登録の希望がありました。依頼を受けたらまずはインターネットでの公開可能かどうか出版社のポリシーをチェックします。HUSCAPへの登録が可能であることがわかったので、提供された論文のファイルを登録、インターネットで公開しました。
10:30 図書館ホームページの「研究支援情報」のリニューアルが予定されていたので、担当するページの文章を完成させました。参照リンクや使用画像は後日検討することにしました。
11:00 部局の図書室から貸出し予約があったノートパソコンを受け渡しました。
12:15 お昼休みです。
13:00 博士論文の公表相談ホットラインに問合せがありました。学術雑誌に投稿予定の論文を、“博士論文に利用できるかどうか”“インターネットで公表することができるかどうか”、それぞれ調査します。投稿先の出版社の著作権ポリシーを確認したところ、博士論文への利用とインターネット公表が可能であることが分かったため、その旨を投稿者にお知らせしました。
15:00 業務で使用しているメールが送受信できないとの問合せがあり、該当端末を確認しました。設定を調整し、無事復旧しました。
16:30 午前中に貸出ししていたノートパソコンが返却されたので、保管場所へ戻します。
17:00 至急対応すべき要件はなかったため、この日の業務は終了です。