北方資料のご案内

一般図書

一般図書（和書）　30,351 冊: 主として北海道関係の図書であるが、主要図書は非常によく揃っている。アイヌ・千島・樺太・シベリア関係資料は、それぞれ別置されている。雑誌・新聞は一部を除き一般書庫内に収められている。1991年「高倉文庫」（北海道史の権威故高倉新一郎名誉教授の旧蔵書）のうち約2,000冊を北方資料室に移管した。
パンフレット類　約 12,000冊: 一般に整理の難しい小冊子（約 100ページに満たない出版物）も合綴して保存され、カードも分類、著編者、書名目録を作成している。その中には報告書、実態調査、市町村勢一覧、論文別刷その他、他の図書からは得られない情報を含む資料が多い。
洋書　8,462 冊: シベリア関係図書が過半数を占め、18−19世紀のかてん的な稀書も多数含まれている。近年は日露・日ソ関係を重視して、ロシア（旧ソ連）における日本研究の図書も収集している。1991年には、「レンセン文庫」（フロリダ大学故レンセン教授の旧蔵書で日露関係史の貴重なコレクション）約
3,200冊をスラブ研究センターより管理換。

写本類　約 4,500冊: 江戸時代のいわゆる蝦夷地関係旧記（写本、木版本）、および明治期の北海道・樺太・千島等に関する稿本・写本資料。この中には貴重本・稀こう書に類するものが少なくない。別置資料としては、木村謙二・奥平家・菊地重賢・白石家・松浦武四郎・米田和一等の個人資料のほか、北海道庁寄託写本（新撰北海道史編集資料）がある。冊子目録あり（「日本北辺関係旧記目録−北海道・樺太・千島・ロシア」　1990年刊　466ページ）
場所請負人旧家文書　簿冊 850冊、一枚物 3,700点: 江戸時代から明治初年にかけて北海道の経済に大きな影響をもっていた場所請負人旧家の文書。村山・伊達・佐藤・武川・藤野・笹浪・田付などの諸旧家の文書がある。それぞれについて仮目録あり。「日本北辺関係旧記目録」も見よ。

開拓使外国人関係書簡　約 5,000通: 明治初年に御雇外国人その他の外国人から開拓使に送られた報告書や書簡のコレクション。そのほとんどは自筆書簡である。冊子体目録あり（「開拓使外国人関係書簡目録　1983年刊　253ページ）。

地図・図類　約 5,000枚: 蝦夷地の古地図が系統的に収集され、また開拓使時代の手書原図を多数含む。明治以来の北海道の地形測量図もほとんど揃っている。図類にはアイヌ絵・書画・開拓使時代の建造物図面などがある。冊子体目録あり（「北海道関係地図図類目録」　1981年刊　363ページ）。

北海道関係写真　約 5,000枚、乾板 750枚: その多くは開拓使および北海道庁が行政の必要のために撮影した明治期の写真であるが、北海道開拓の記録写真としてばかりでなく、写真史的にも非常に貴重なものといわれている。冊子目録あり（「明治大正期北海道写真目録」、「明治大正期の北海道　目録編」1991年刊　316ページ）

アイヌ語音声資料　（レコード約 180枚、カセット約 220本）: 戦後まもなく日本放送協会によって作成されたアイヌの叙事詩、神謡、民謡等のレコード（複製のカセット・テープあり）のほか、早稲田大学語学研究所の「アイヌ語音声資料」や北海道大学言語文化部の「樺太アイヌ語口承資料」その他音声資料あり。

※附属図書館で既に所蔵している図書はそちらを御覧ください。

高倉文庫（北海道史の権威故高倉新一郎名誉教授の写本・収集資料）　（書写資料を中心に572冊）: 戦後まもなく高倉先生の蔵書は既に高倉文庫として公開しているが、関連資料として寄贈されていた高倉氏の研究資料、北海道史を中心に明治期の貴重な資料から近代の資料まで網羅されている。; 高倉文庫リスト
河野文庫（明治大正期の北海道史研究者であった河野常吉氏の蔵書）　（北海道拓殖関連資料を中心に162冊）: 北海道庁の嘱託となって拓殖行政にかかわるようになり、拓殖情況の現地調査を行い、多くの報告書の編纂に携わった。史学,考古学,アイヌ研究の分野でも大きな影響力を示した。; 河野文庫リスト
江邨文庫（江差の図書蒐集家であった辻氏より高倉新一郎名誉教授に寄贈された資料）　（松前・江差地方の文書、連歌書を中心に112冊）: 江戸末期・明治初期の写本・刊本など松前地域の歴史文書と地方の連歌書など貴重書; 江邨書屋リスト; ※附属図書館で既に所蔵している図書はそちらを御覧ください。

開拓使仮学校、札幌学校、札幌農学校以来の北大関係の文書、出版物、写真その他の資料。別置資料には、ブルックス資料、大島家資料、湯池家資料、逢坂信悟資料、恵迪寮資料、青年寄宿舎資料などがある。札幌農学校時代の成績表や受講ノートなども保管されている。

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