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推薦者 : 和多 和宏 (理学研究院・教員)
ノーベル賞を取った人の半分はその先生もノーベル賞を取っている
メンター・チェーン : ノーベル賞科学者の師弟の絆 / ロバート・カニーゲル著 ; 熊倉鴻之助訳. - 工作舎, 2020
北大ではどこにある?
自分の経験からも、これまで行ってきた研究や自分の研究室を運営するなかで、自分がとってきた行動・決断は、確かにこれまでに自分が所属してきた研究室及び、ここでいう研究の師匠(メンター)の影響を間違いなく受けている。
落語の世界では、「師匠選びも芸のうち」という。これは、研究の世界でも指導教官を選ぶ際に通じるところがあると思う。これから自分が入る研究室を選ぶ前に、この本を一度読んでみると何か違う視点を得れるかもしれない。 -
推薦者 : 中村 重穂 (国際連携機構国際教育研究センター・教員)
真実の発見に生涯をかけた医師のドラマ
手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い / 玉城英彦. - 人間と歴史社, 2017
北大ではどこにある?
今年2月のある日、この本の著者である玉城英彦先生(現名誉教授)が僕の研究室に突然いらして、「中村先生、最近元気ないみたいだけどこの本を読めば元気になるよ」と仰言ってサイン入りの本をくださった。その頃そんなに元気がなさそうだったのか、自分では分からないのだけれども成績提出などのドタバタで疲れていたことは確かだ。折角頂いたご本なのだが、その後もあれこれと忙しく、5月になってからようやく読むことができた。そして、確かに少し元気になれたので、こうして推薦することにした次第である。
ゼンメルワイスと産褥熱の研究については、僕も中学生時代に読... [続きを読む] -
推薦者 : 中村 重穂 (国際連携機構国際教育研究センター)
数学界に革命をもたらした「不完全性定理」とは何か
ゲーデルは何を証明したか-数学から超数学へ- / E.ナーゲル&J.R.ニューマン. - 白揚社, 1999
北大ではどこにある?
この本は、1968年に『数学から超数学へ : ゲーデルの証明』というタイトルで出された本の新装版である(原著は1958年!)。「ゲーデルの不完全性定理」というのを聞いたことがある人は、理数系でなければ必ずしも多くはないかもしれないが、「アインシュタインの相対性理論」や「ハイゼンベルクの不確定性原理」にも比するべき、数学に大転換を迫った原理である。この本は、その決して易しくはない「不完全性定理」をできる限りわかりやすく解きほぐして説明しようとするものであり、理数系の学生のみ... [続きを読む] -
推薦者 : 中村 重穂 (国際連携機構国際教育研究センター)
もう一つの日本の理論物理学形成史
科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純 / 西尾成子. - 岩波書店, 2011
北大ではどこにある?
石原純という名前を初めて見たのは、大学時代に西田幾多郎の哲学を勉強していたときであった。西田の弟子であった下村寅太郎の文章中に、日本に於ける相対性理論の紹介者といった形で名前が出ていたのを覚えている。この本では、物理学者、相対性理論の研究者・紹介者という面だけでなく、科学ジャーナリストとしての石原に光を当てて多くのページを割いている。昨今、自然科学研究の世界では研究の確実性やその情報の透明性を揺るがすような事案がいくつか起こった。(勿論、人文社会科学でも同様のことはあったし、今後もあり得る。) このような時代に、科学研究の内実... [続きを読む] -
推薦者 : 中村 重穂 (国際連携機構国際教育研究センター)
科学という営みを伝えることの大切さを知る
ロウソクの科学 / マイケル・ファラデー. - 岩波書店, 2010
北大ではどこにある?
この本は、まさに「古典」という名にふさわしい有名な本だから既に読んでいる人が多いかと思うが、今の学生は(ああ、これもまた「古典」的な説教口調だ!)「古典」をあまり読まないらしいので推薦する意味はそれなりにあるだろうと思う。
僕が小学生の頃は、雑誌『子供の科学』が毎月発刊されるのが待ち遠しく、またあかね書房から『少年少女最新科学全集』が刊行され、所謂”科学読み物”が一つの隆盛を迎えていた時代であった。その時期にこの『ロウソクの科学』と初めて接したのであるが、小学生が読むには少し手強かった。僕は、日下実男訳の旺文社文庫版(今は廃... [続きを読む] -
推薦者 : 岸本 晶孝 (理学研究科)
数学と人間と
The Mathematician's Brain / David Ruelle. - Princeton University Press, 2007
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数学という学問では論理的に正しい事柄、論理的に検証可能な事柄だけをもとめます。その論理にだけ注目すると数学はきわめて退屈な学問、形式的な学問といえそうです。(論理計算が正当化どうかを調べるには、記号の羅列が文法規則に従っているかどうかを見るだけでよくその意味を問う必要がないので、計算機にでもやらせることができるからです。)それでもギリシャ人はその前提となっていた自明の理を疑わず数学を真理の学問と神聖視しましたが、無限を取り扱う必要にかられた現代の数学者はそれほど幸せとはいえません。ほとんどの数学者のよりどころとしている自明の理... [続きを読む] -
推薦者 : 岸本 晶孝 (理学研究科)
天才数学者列伝
God created the integers / Stephen Hawking. - Running Press, 2007
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ピタゴラスは、エーゲ海に浮かぶサモス島で、宇宙は全き数(自然数)によって表される、と考えたそうです。そののちルート2が全き数の割合で表されない(有理数でない)ことを発見したとき、自らの宇宙観への危機をひそかに感じ、その秘匿を弟子たちに命じました。漏洩者には死がまっていました。
ギリシャの人々の数学にかけた情熱は、広大無辺の宇宙に肉薄しようという真理にかけた宗教的情熱と一体不可分のようです。後のキリスト教の席巻はこの情熱を本物の宗教的情熱で窒息させてしまい、ギリシャ数学への新風はデカルト(1596−1650)までお預けになりま... [続きを読む] -
推薦者 : 三上 直之 (科学技術コミュニケーター養成ユニット)
科学技術コミュニケーションの基本書!
はじめよう!科学技術コミュニケーション / 北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)編著. - ナカニシヤ出版, 2007.12
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北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP) での教育実践にもとづいて、科学技術コミュニケーションの基本的 な考え方や、具体的な活動手法をコンパクトに解説しています。
CoSTEPの講義・演習・実習の基本文献となるほか、大学院でや学部で開講される科学技術コミュニケーションに関わるいくつかの講義でも、主要参考文献として取り上げられることになっています。 -
推薦者 : 杉山 滋郎 (理学研究科)
科学技術コミュニケーションの入門書!
はじめよう!科学技術コミュニケーション / 北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)編著. - ナカニシヤ出版, 2007.12
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推薦者 : 須田 勝彦 (教育学部)
論証数学の成立
数学のあけぼの / A.K.サボー,伊東俊太郎他訳. - 東京図書, 1976年
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今も昔も,洋の東西を問わず,また文型,理系を問わず,学問とは何かを論ずるとき,数学はひとつの論題とされてきた。この書は,数学史研入門書である。特に論証科学としての数学の成立における哲学との相互関連が非常に興味深い。「哲学」が何か古臭いたわごとであるかのように考えられることが多い最近,特にこのような思索に取り組む時間を持ってほしいと思う。 -
推薦者 : 羽部 朝男 (理学研究科)
物理学は敷居が高いと思っている君に
物理学者はマルがお好き (文庫) / ローレンス・M・クラウス著 ; 青木薫訳. - 早川書房, 2004
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物理学は現代科学の基礎になっています。ところが、物理学は数式を使うので、敷居が高くむずかしいとよく言われます。また、高校で物理を勉強して来た人でも,受験の影響もあってか、「公式を覚えて、問題に応じて適用するので、面白くない」という声を良く聞きます。本当は、物理学は,一見複雑に見える自然の物体の運動の背後にひそむ法則性を明らかにしたとても面白いものなのです。大学に入って、ぜひ、そうした物理学に触れてほしいと思います。
さて、この本は、こうした物理学の面白さを紹介しています。話しは「物理学者は夜道でカギを落としたら明るい街灯の下... [続きを読む] -
推薦者 : 須田 勝彦 (教育学部)
ユークリッド幾何学の成立過程
数学の歴史1 ギリシアの数学 / 伊東俊太郎他. - 共立出版, 1979年
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ユークリッド『原論』の多くの源流の中で,特にタレス,ピュタゴラス,ヒポクラテスの到達点が分かりやすく,具体的に解説されている。これらとの対比によって,『原論』の主要部分の理解が容易になるだろう。 -
推薦者 : 須田 勝彦 (教育学部)
数学をなぜ学ぶのだろう
数学教育の根本問題 / 小倉金之助. - 玉川大学出版, 1973年
北大ではどこにある?
皆さんはこれまで,当然のこととして数学を学んできたと思う。しかし,大学に入学した今,改めてなぜ数学を学ぶのか,考えてほしい問題である。主に昭和の前半期,日本の針路と学問の進歩に洞察を加え「数学教育の目的は科学的精神の涵養にある」という思想を展開した小倉の著作は今現在でも光芒を放ち続けている。「人文科学の基礎」履修者以外の方にもぜひ一読をお勧めしたい。
(なお,この本は,小倉金之助著作集をはじめ,さまざまな形態で出版されていて,玉川大学出版の本以外でも見ることができる。例えば『 -
推薦者 : 奥 聡 (メディア・コミュニケーション研究院)
いつ読み返しても新鮮
寺田寅彦随筆集第4巻 / 寺田寅彦. - 岩波文庫,
北大ではどこにある?
60年も前に書かれた寅彦のエッセイ集だが、内容は少しも古くない。科学と文学・芸術を縦横に行き来した自由な心を覗いてみて欲しい。「専門バカ」や効率主義一辺倒の今の大学や社会へのアンチテーゼも読み取れる。特に、研究者を目指したいが自分の能力に不安を感じている人は「科学者とあたま」がお勧め。 -
推薦者 : 行木 孝夫 (理学研究科)
微積分学の基本図書
解析概論 / 高木貞治. - 岩波書店, 1983
北大ではどこにある?
近年は教育におけるわかりやすさを優先する傾向が強く、歴史的な教科書はその存在も知られないことが多くなっているように思われます。本書は自然科学の基礎を成す微積分学を記述した随一の書です。導入部では数学の学習における心構えを説き、実数の定義をはじめとする微積分学を網羅します。読みきることができなくても十分に数学の基礎を感じとれるでしょう。 -
推薦者 : 眞崎 睦子 (メディア・コミュニケーション研究院)
理系、文系、無関係!
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」 : ノーベル賞物理学者の自伝 / リチャード・P.ファインマン著 ; 大貫昌子訳. - 岩波書店, 1986
北大ではどこにある?
理系学部のある大学生協の書店に決まって並んでいる
中規模市町村の電話帳くらいの厚さのカラフルな本。
そう、『ファインマン物理学』、そのファインマンさんです。
「え、物理?じゃあ、ダメダメ」と思うなかれ。
ある意味ではごく普通の、人間らしいファインマンさんが
遭遇した様々なエピソードは、アメリカの大学や
政治(科学政策)の話から、とある楽器の話まで。
最後の頁までとまらなくなってしまったことや、
読み終えて本を閉じたときの爽快感は今でも忘れられません。
登録日 : 2006-04-20
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推薦者 : 羽部 朝男 (理学研究科)
トンデモ話に惑わされない知性を
人はなぜエセ科学に騙されるのか / カール・セーガン [著] ; 青木薫訳. - 新潮社, 2000.11
北大ではどこにある?
カール・セーガンは、火星着陸に成功したアメリカの衛星計画を進めた有名な惑星物理学者である。この本は、これだけ科学技術が発展しているにもかかわらずエセ科学がはびこっているアメリカ社会の世相を嘆いて、次の世代を担う若い人たちにエセ科学の問題を語っている。火星の人面石や宇宙人、UFOの話を取り上げ、なぜ人間がこういう話しに興味を引かれ、騙されやすいのかを語っている。そこには、騙されやすい人間の脳の特質の話しもありとても興味深い。自分は、トンデモ話に惑わされないと思っている君にぜひ読んでほしい。 -
推薦者 : 下澤 楯夫 (電子科学研究所)
物理学は魔術と決別しているか
磁力と重力の発見 / 山本義隆 [著]. - みすず書房, 2003.5
北大ではどこにある?
現代物理学では、重力や磁力といった遠隔力も、場や力線の概念を用いて当然の如く説明されている。しかし、12世紀から18世紀の人々にとっては、極めてやっかいな現象で、神や魔術といった超自然の力にすがるしか納得する統べはなかった。ニュートンによる万有引力の発見に代表されるように、近代物理学は「磁力と重力」という目に見えない力の謎を克服する努力から派生したのである。いま物理学と呼ばれている思考体系が、如何にして魔術や神と決別したのか? 本当に、決別しているのか?
よくもこんな調べたものだという博覧強記の根拠に支えられた自然科学概論となっ... [続きを読む] -
推薦者 : 蔵田 伸雄 (文学研究科)
「研究者」になることを考えているあなたのために
科学研究者になるための不肖・ハクラク進路ナビ : 学生時代からの賢い進路選択で優れたバイオ研究者になる! / 白楽ロックビル著. - 羊土社, 2005.1
北大ではどこにある?
北大に合格した。研究者になりたい。さて、自分の将来はどうなるのだろう。大学院に進学することは、得なのか損なのか。企業に入ると研究できないのだろうか。いっそ、海外の大学院に進学しようか。博士号をとっても「オーバードクター」にしかなれないかもしれない。そもそも自分がほしいのは金か地位か、それとも自由に静かに勉強できる環境なのか。悶々と悩む前にとりあえずこの本で人生のシュミレーションを。 -
推薦者 : 佐野 清 (北方生物圏フィールド科学センター)
科学者を志す人、科学活動の倫理に関心のある人へ
科学者をめざす君たちへ : 科学者の責任ある行動とは / 米国科学アカデミー編 ; 池内了訳. - 化学同人, 1996.3
北大ではどこにある?
本書は、米国科学アカデミーにより著された「On Being A Scientist; Responsible Conduct in Research、1995年出版」の翻訳であり、これから科学研究を志す若者や若手研究者を念頭に置き、科学活動の倫理的基礎や、科学研究を行う際に研究者が遭遇するさまざまな問題点について、仮想的なシナリオも含めて記述されている。
内容を目次から拾うと、「科学者をめざす君たちへ」「科学の社会的基礎」「実験テクニックとデータの扱い方」「科学における価値観」「利害の衝突」「出版と公開」「業績評価とその表記」「著者名の扱い方」「科学上の間違いと手抜き行為」「科学における不正行為」「... [続きを読む] -
推薦者 : 下澤 楯夫 (電子科学研究所)
数の大航海 : 対数の誕生と広がり / 志賀浩二著. - 日本評論社, 1999.7
北大ではどこにある?
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推薦者 : 蔵田 伸雄 (文学研究科)
科学者としての誠実な生き方
市民科学者として生きる / 高木仁三郎著. - 岩波書店, 1999.9
北大ではどこにある?
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推薦者 : 古畑 仁 (理学研究科)
曲面から数学ワンダーランドへ出発!
曲面 : 硬い面,柔らかい面 / 志賀浩二著. - 岩波書店, 1994.9
北大ではどこにある?
目に見える曲面から,現代数学を語る上で避けては通れない多様体の概念へと自然に導いてくれます。オイラー,ガウス,リーマン,ポアンカレ・・・,数学世界のスーパースターたちは何を考えたのでしょうか。やさしい語り口ながら,実は微分幾何学やトポロジーといった学部で学ぶ高度な内容を扱っています。 -
推薦者 : 神保 秀一 (理学研究科)
微分方程式を楽しもう
微分方程式概論 / 神保秀一著. - サイエンス社, 1999.1
北大ではどこにある?
ニュートン力学が創始されて近代科学の時代になりました。自然現象を数理的な方法で研究して利用することができるようになってきました。17世紀の時代から現代まで理論科学や科学技術が作られていますが,その中で微分方程式は最も貢献した数学の分野と言ってよいでしょう。ニュートンの時代から現象を記述したり解析するための数学モデルとして主役であり続けました。古典物理の世界では粒子や剛体の運動などの力学現象や音や光の波動現象や熱の流れや触質の中の物質の拡散などの解析にも貢献しました。現代では驚くほど様々な自然科学分野で活躍しています。
本書は... [続きを読む] -
推薦者 : 北 孝文 (理学研究科)
Cambridge science biographies series / . - Cambridge University Press,
北大ではどこにある?
ニュートン・ガリレオ・ダーウィン等、歴史上の偉大な科学者の生涯と業績が詳述されています。科学史を勉強してみようという学生、および、科学史の研究者や自然科学の研究者にとっても、必要不可欠のシリーズです。英語の文献で、英語をよむ訓練にもなります。 -
推薦者 : 西森 敏之 (高等教育機能開発総合センター)
現代数学の雰囲気を体験しよう──文系学生でも読める現代数学の本
幾何の魔術 : 魔方陣から現代数学へ / 佐藤肇, 一樂重雄著. - 日本評論社, 2002.8
北大ではどこにある?
ある大学新入生は,大学の「化学」は物理のようで,大学の「物理」は数学のようで,大学の「数学」は哲学のようだと言った。これは高校時代に刷り込まれた各科目についてのイメージが,大学のレベル以上の現実の学問の姿からかけ離れていることを表している。現在の指導要領では,以前より内容・学習時間を3割削減した。その結果,たとえば高校の物理から数学的側面を排除して物理の姿を歪めることになった。
この本は,タイトルが一見怪しげで通俗的なレベルの本にみえるが,実は一流の数学者が現代数学の思考法のエッセンスをより多くの人々に伝えようとして真正面か... [続きを読む] -
推薦者 : 宮浦 憲夫 (工学研究科)
あなたも狙え!ノーベル賞 : 科学者99人の受賞物語 / 石田寅夫著. - 化学同人, 1995.10
北大ではどこにある?
登録日 : 2005-08-02
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推薦者 : 宮浦 憲夫 (工学研究科)
CMをにぎわしたヒット商品 : その化学的カラクリと開発の舞台裏 : 企業で開発研究をめざす人たちへ / 『化学』編集部編集. - 化学同人, 1997.6
北大ではどこにある?
CMヒット商品を生み出した舞台裏とその化学的からくりを解説している。日頃何気なく手にしている商品の開発物語を通して化学のおもしろさが実感でき、また企業における研究がどのようなものであるかが手に取るように解る。登録日 : 2005-08-02
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推薦者 : 神保 秀一 (理学研究科)
カオス入門 / 山口昌哉著. - 朝倉書店, 1996.9
北大ではどこにある?
高校や大学の多くの学生の諸君は数学(数学現象)の世界は,実際に宇宙で起こる自然現象たちに較べて,非常に整備されていて,整然としているという印象をもっているのではないであろうか。
期末試験や大学入試の数学の問題はきちんときれいな正解が用意されていて,いつも何事もちゃんとできているので,このような硬質で 無機質なイメージをもつのだと思う。また,そもそも数学の扱う対象は自然現象とはあまり関係ないとさえ思っている人も多いようです。しかし,実際は,それらはいろいろな局面において密接に関連していて,宇宙の現象が複雑であると同様に数学に... [続きを読む]登録日 : 2005-08-02
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推薦者 : 宮浦 憲夫 (工学研究科)
ボルハルト・ショアー現代有機化学 / K.P.C. Vollhardt, N.E. Schore [著] ; 大嶌幸一郎 [ほか] 訳. - 化学同人, 2004
北大ではどこにある?
最新の有機化学の方向性を把握した上で、それに関連する基礎的内容について懇切丁寧に解説されている。重要なポイントを強調しながら議論が展開されており、多色刷りの効果も加わり、有機反応の系統的な理解を助けている。
(上)有機分子の構造と結合/アルカンの反応/立体異性体/ハロアルカンの反応/アルコ−ルの反応とエ−テルの化学/NMRによる構造決定 /アルケンの反応アルキン/他
(下)環状セクステット電子系の特別な安定性/ベンゼン誘導体への求電子攻撃アルデヒドとケトン/エノ−ルとエノン/カルボン酸誘導 体と質量分析法/炭水物/他の解説
登録日 : 2005-08-02