科学の世界 «物理» 一つ上のジャンルへ
現在、4件登録されています。
  1. 推薦者 : 羽部 朝男   (理学研究科)

    物理学は敷居が高いと思っている君に

    物理学者はマルがお好き (文庫) / ローレンス・M・クラウス著 ; 青木薫訳. - 早川書房, 2004   北大ではどこにある?

     物理学は現代科学の基礎になっています。ところが、物理学は数式を使うので、敷居が高くむずかしいとよく言われます。また、高校で物理を勉強して来た人でも,受験の影響もあってか、「公式を覚えて、問題に応じて適用するので、面白くない」という声を良く聞きます。本当は、物理学は,一見複雑に見える自然の物体の運動の背後にひそむ法則性を明らかにしたとても面白いものなのです。大学に入って、ぜひ、そうした物理学に触れてほしいと思います。
     さて、この本は、こうした物理学の面白さを紹介しています。話しは「物理学者は夜道でカギを落としたら明るい街灯の下...   [続きを読む]

    登録日 : 2007-03-05

  2. 推薦者 : 奥 聡   (メディア・コミュニケーション研究院)

    いつ読み返しても新鮮

    寺田寅彦随筆集第4巻 / 寺田寅彦. - 岩波文庫,    北大ではどこにある?

    60年も前に書かれた寅彦のエッセイ集だが、内容は少しも古くない。科学と文学・芸術を縦横に行き来した自由な心を覗いてみて欲しい。「専門バカ」や効率主義一辺倒の今の大学や社会へのアンチテーゼも読み取れる。特に、研究者を目指したいが自分の能力に不安を感じている人は「科学者とあたま」がお勧め。

    登録日 : 2006-12-01

  3. 推薦者 : 眞崎 睦子   (メディア・コミュニケーション研究院)

    理系、文系、無関係!

    「ご冗談でしょう、ファインマンさん」 : ノーベル賞物理学者の自伝 / リチャード・P.ファインマン著 ; 大貫昌子訳. - 岩波書店, 1986   北大ではどこにある?

    理系学部のある大学生協の書店に決まって並んでいる
    中規模市町村の電話帳くらいの厚さのカラフルな本。
    そう、『ファインマン物理学』、そのファインマンさんです。

    「え、物理?じゃあ、ダメダメ」と思うなかれ。
    ある意味ではごく普通の、人間らしいファインマンさんが
    遭遇した様々なエピソードは、アメリカの大学や
    政治(科学政策)の話から、とある楽器の話まで。
    最後の頁までとまらなくなってしまったことや、
    読み終えて本を閉じたときの爽快感は今でも忘れられません。

    登録日 : 2006-04-20

  4. 推薦者 : 下澤 楯夫   (電子科学研究所)

    物理学は魔術と決別しているか

    磁力と重力の発見 / 山本義隆 [著]. - みすず書房, 2003.5   北大ではどこにある?

     現代物理学では、重力や磁力といった遠隔力も、場や力線の概念を用いて当然の如く説明されている。しかし、12世紀から18世紀の人々にとっては、極めてやっかいな現象で、神や魔術といった超自然の力にすがるしか納得する統べはなかった。ニュートンによる万有引力の発見に代表されるように、近代物理学は「磁力と重力」という目に見えない力の謎を克服する努力から派生したのである。いま物理学と呼ばれている思考体系が、如何にして魔術や神と決別したのか? 本当に、決別しているのか?
     よくもこんな調べたものだという博覧強記の根拠に支えられた自然科学概論となっ...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-22

ページのいちばん上に戻る