「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

物理

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  1. 推薦者 : 千葉惠  所属 : 文学研究科  身分 : 

    惹きこまれ一気に読める素粒子宇宙論入門 
    宇宙に終わりはあるのか?素粒子が解き明かす宇宙の歴史 / 村山斉. - ナノオプトニクス・エナジー出版局 , 2010     北大ではどこにある?
    評者の書架には素粒子論や宇宙論の基本書、入門書が何冊かほこりをかぶっている。本書は稀なことにも「分かる」という感覚を頁毎に持続しながら、惹きこまれて一気に読むことができた入門書です。150頁の小著ということもありましょうが、評者には幸いな出会いをもたらしてくれ、あいまいで雑然としたなまかじりの知識に秩序と生命を与えてくれました。書名副題にあるように、著者は極微の素粒子の世界の解明が130億年の宇宙の構造と歴史の解明の手掛かりであることを明晰かつ簡明にそして説得的に展開しています。物理学のこの領域においては何が問題になっており、...  [続きを読む]

    登録日 : 2010-12-08     基本書

  2. 推薦者 : 千葉惠  所属 : 文学研究科  身分 : 

    学際的研究の模範 
    光と視覚の科学―神話・哲学・芸術と現代科学の融合― / アーサー・ザイエンス. - 白掦社 , 1997     北大ではどこにある?
    本書は物理学者であるザイエンスによる、一切のものの基礎にある光についての哲学、宗教、芸術など人間の知力と想像力を駆使して解明にせまる、通史としての学際的研究の著しい成功例である。光の解明に取り組む物理学者、哲学者、数学者たちの知的営為が彼らの人間性を知らせる興味深いエピソードとともに、わかりやすく解説されている。「あらゆる物理系の振る舞いの背後、あらゆる物理法則の背後に何があるのか」という問いが本書を読むことにより道理あるものとして受け止められるのは、事物の一切に浸透する光という形而上学的な対象の故にであろう。アインシュタイン...  [続きを読む]

    登録日 : 2009-07-03     名著

  3. 推薦者 : 羽部朝男  所属 : 理学研究科  身分 : 

    物理学は敷居が高いと思っている君に 
    物理学者はマルがお好き (文庫) / ローレンス・M・クラウス著 ; 青木薫訳. - 早川書房 , 2004     北大ではどこにある?
     物理学は現代科学の基礎になっています。ところが、物理学は数式を使うので、敷居が高くむずかしいとよく言われます。また、高校で物理を勉強して来た人でも,受験の影響もあってか、「公式を覚えて、問題に応じて適用するので、面白くない」という声を良く聞きます。本当は、物理学は,一見複雑に見える自然の物体の運動の背後にひそむ法則性を明らかにしたとても面白いものなのです。大学に入って、ぜひ、そうした物理学に触れてほしいと思います。
     さて、この本は、こうした物理学の面白さを紹介しています。話しは「物理学者は夜道でカギを落としたら明るい街灯...  [続きを読む]

    登録日 : 2007-03-05     ぜひ読んでみてほしい

  4. 推薦者 : 奥聡  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    いつ読み返しても新鮮 
    寺田寅彦随筆集第4巻 / 寺田寅彦. - 岩波文庫 ,      北大ではどこにある?
    60年も前に書かれた寅彦のエッセイ集だが、内容は少しも古くない。科学と文学・芸術を縦横に行き来した自由な心を覗いてみて欲しい。「専門バカ」や効率主義一辺倒の今の大学や社会へのアンチテーゼも読み取れる。特に、研究者を目指したいが自分の能力に不安を感じている人は「科学者とあたま」がお勧め。

    登録日 : 2006-12-01     ぜひ読んでみてほしい

  5. 推薦者 : 眞崎睦子  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    理系、文系、無関係! 
    「ご冗談でしょう、ファインマンさん」 : ノーベル賞物理学者の自伝  / リチャード・P.ファインマン著 ; 大貫昌子訳. - 岩波書店 , 1986     北大ではどこにある?
    理系学部のある大学生協の書店に決まって並んでいる
    中規模市町村の電話帳くらいの厚さのカラフルな本。
    そう、『ファインマン物理学』、そのファインマンさんです。

    「え、物理?じゃあ、ダメダメ」と思うなかれ。
    ある意味ではごく普通の、人間らしいファインマンさんが
    遭遇した様々なエピソードは、アメリカの大学や
    政治(科学政策)の話から、とある楽器の話まで。
    最後の頁までとまらなくなってしまったことや、
    読み終えて本を閉じたときの爽快感は今でも忘れられません。


    登録日 : 2006-04-20     

  6. 推薦者 : 下澤楯夫  所属 : 電子科学研究所  身分 : 

    物理学は魔術と決別しているか 
    磁力と重力の発見 / 山本義隆 [著]. - みすず書房 , 2003.5     北大ではどこにある?
     現代物理学では、重力や磁力といった遠隔力も、場や力線の概念を用いて当然の如く説明されている。しかし、12世紀から18世紀の人々にとっては、極めてやっかいな現象で、神や魔術といった超自然の力にすがるしか納得する統べはなかった。ニュートンによる万有引力の発見に代表されるように、近代物理学は「磁力と重力」という目に見えない力の謎を克服する努力から派生したのである。いま物理学と呼ばれている思考体系が、如何にして魔術や神と決別したのか? 本当に、決別しているのか?
     よくもこんな調べたものだという博覧強記の根拠に支えられた自然科学概論と...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-22     ぜひ読んでみてほしい

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