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物理学は現代科学の基礎になっています。ところが、物理学は数式を使うので、敷居が高くむずかしいとよく言われます。また、高校で物理を勉強して来た人でも,受験の影響もあってか、「公式を覚えて、問題に応じて適用するので、面白くない」という声を良く聞きます。本当は、物理学は,一見複雑に見える自然の物体の運動の背後にひそむ法則性を明らかにしたとても面白いものなのです。大学に入って、ぜひ、そうした物理学に触れてほしいと思います。
さて、この本は、こうした物理学の面白さを紹介しています。話しは「物理学者は夜道でカギを落としたら明るい街灯の下を探せ」という、ちょっとふうがわりな章から始まって、物理学の特徴やガリレオのどんなところがすごいのかを分かりやすく語っています。さらに、内容は、宇宙や超電導や相対論など盛りだくさんですが、物理学がこれらをどのような見方で何を明らかにしたのかを分かりやすく述べています。この本を読むことで、暗記ではない物理学の面白さに触れる良い機会になればと思います。 |