心理学 一つ上のジャンルへ
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- 推薦者 : 河合剛 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
敵を知り己を知れば、のうち後者
登録日 : 2016-02-21
学習に最適
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
日本人の幸福感・運命主義・根性主義
日本人の心理 / 南博. - 岩波書店 , 1956
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社会心理学者・南博先生による日本人の心理的特性を扱った本。初版は1953年と結構昔のものであるが、個人的には今でも十分読み応えのあるものだと感じた。江戸時代の各種養生書・処世書などをベースとしつつ、出版の処世書(今でいう自己啓発本か?)などからも引用をし、日本人の心理を整理している。日本人論の初期作品と言っていいかもしれない。もっとも日本人論と言っても、出版された当時の社会状況を反映してか、多くの日本人論に見られるような日本の素晴らしさを唱導する論調は見られない。むしろ軍隊や戦争、日本の権威主義的人間関係などを鋭く批判するというスタン... [続きを読む] |
登録日 : 2014-12-26
名著
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
人は「自分の力で考えること」はできるか?人は「意識して行動」できるのか?
「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 / 下條信輔. - 講談社 , 1999
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認知心理学者・神経心理学者の下條信輔先生による概説書。非常に高度な内容であるが、分かりやすく説明されていると思われる。
本書のツボを私なりに一言でまとめてしまうと、「人は、自らの意識によって主体的に行動していると実感するが、必ずしも主体的に行っているわけではない。意識して行っていると思った行動が実は無意識のうちに始まっていたり、いろいろな錯誤や認知エラーが含まれていたりする」といったとこになるだろうか。こうしたことが、様々な生理学的・脳科学的実験の知見を踏まえながら説明されている。「主体性」「自由意思」「自分の考えで」といっ... [続きを読む] |
登録日 : 2014-12-17
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
倫理観を高めれば世の中は良くなるのか?
心でっかちな日本人 / 山岸俊男. - ちくま書房 , 2010
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著名な社会学者・社会心理学者の山岸俊男先生の著作。
「いじめが起こるのは、子供たちの心が荒んでいるからだ。だから道徳心や倫理観を育むのが大切だ」といったタイプの、社会問題の発生要因を人びとの心理に同定し、その心理を変容させることが社会問題の抑止につながるのは、本当なのか?という問題設定から始まる。おおよその結論をまとめてしまうと、「人々はそうしたいからそうしているのではなく、そうせざるを得ない状況があるからそうしているのである。そうせざるを得ない状況を変えれば人々の行動は変わるのではないか?」というところである。このような著... [続きを読む] |
登録日 : 2014-12-17
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
台湾の「日本語世代」「日本語人」の語り
台湾人生 (DVD) / 酒井充子. - 協映 , 2008
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戦前の日本統治時代に生まれ、日本統治時代の教育を受けたいわゆる「日本語世代」「日本語人」と言われる人々へのインタビューを収録したドキュメンタリー作品。「どのようなライフコースを歩んできたのか」「日本統治時代にどのような暮らしを送って何を考えてきたのか」「戦後どのような人生を歩んできたのか」など、興味深い話が収録されています。台湾、植民地経験に関心のある人のみならず、社会学・心理学・文化人類学などにおける質的研究・定性的研究に関心のある人にも大いに参考になる作品ではないかと思います。本作品をもとにしたルポルタージュも出版されてい... [続きを読む] |
登録日 : 2014-10-13
名著
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
社会心理学の重要テキスト
社会心理学 / 池田謙一 [ほか] . - 有斐閣 , 2010
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近年刊行された社会心理学のテキストの中で質量共にとても充実したテキストです。最新の研究成果と豊富な事例に基づながら社会心理学の全体像がつかめるようになっています。第1部ではミクロレベル(認知、推論、感情、自己など)、第2部ではメゾレベル(コミュニケーション、対人関係など)、第3部ではマクロレベル(心の文化差、集団間関係、組織、地域など)が扱われます。
新入生から大学院生まで長く参照できる一冊です。社会心理学に限らず、社会学・人類学・経営学に関心のある人にも目を通していただきたいです。 |
登録日 : 2014-08-27
学習に最適
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
計量社会意識論を学ぶために
現代日本の「社会の心」―計量社会意識論 / 吉川徹. - 有斐閣 , 2014
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同著者による『階層・教育と社会意識の形成─社会意識論の磁界』の流れを汲む著作。調査票調査データを用いて統計的に人々の心を分析するやり方やその発送法などがわかりやく書かれています。本書では特に複数時点のデータを使って「社会の心」の変遷を明らかにすることに力点がおかれています。現代的なトピックである環境意識・健康志向・消費生活なども扱われています。社会学向けの本ですが、社会心理学や哲学、文化論に関心のある人も是非手に取ってみてください。 |
登録日 : 2014-08-27
基本書
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
文化行動を理解するために
登録日 : 2014-08-27
学習に最適
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
人びとの価値観や考え方に格差はあるのか?
登録日 : 2014-08-27
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
計量社会学を学ぶ!
社会の見方、測り方─計量社会学への招待 / 与謝野有紀 [ほか] 編集. - 勁草書房 , 2006
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統計的な手法をもちいて社会現象を分析する(計量社会学)ためのテキスト兼ハンドブック。
紹介されている手法としては記述統計、相関分析、クロス表分析、平均値の比較、重回帰分析、パス解析、共分散構造分析、マルチレベル分析、ネットワーク分析、因子分析、主成分分析、ブール代数分析など基礎から応用まで非常に幅広い手法が紹介されています。しかも単に手法を説明するだけではなく、具体的な社会現象(自殺、都市化、階層など)をそれらの手法で分析するというスタイルで書かれています。そのため統計的手法で社会現象を分析するという計量社会学の醍醐味がいか... [続きを読む] |
登録日 : 2014-08-27
学習に最適
- 推薦者 : 寺沢重法 所属 : 文学研究科 身分 :
人びとの健康に影響を与える社会的要因とは何か?
健康格差社会─何が心と健康を蝕むのか / 近藤克則. - 医学書院 , 2005
北大ではどこにある? |
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現代日本における格差と健康を論じた本。現代日本でどのように人々の心と健康に不平等が生じているのか?また人々がおかれたどのような社会的状況(職業、ライフコース、学歴、地域etc)によって健康の不平等が生じているのか?健康をエビデンスに基づいて社会科学的に考えるための基本書です。社会疫学、医療社会学、健康心理学などに興味のある人はぜひ! |
登録日 : 2014-08-17
基本書
- 推薦者 : 和多 和宏 所属 : 理学部 生物科学科(生物) 身分 :
ヒトを含む生物の「生まれと育ち」を考える
登録日 : 2014-04-10
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 中村重穂 所属 : 国際連携機構国際教育研究センター 身分 :
東大入試問題から見える「倫理」
東大入試 至高の国語「第二問」 / 竹内康浩. - 朝日新聞出版 , 2008
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過去のある時期、東京大学の入学試験(二次試験)の現代国語の第二問は、200字以内で作文を書かせるという問題だった。この本は、その「第二問」を分析して東大が年度に関わりなく執拗に問おうとしたものを明らかにしていくという著作である。著者の竹内氏によれば、「底流には『死』という大問題があって、死を見ることで『生きること』について考えさせる」(「あとがき」より)というのがこの問題の勘所となっている。これだけ読むと、入試問題から人生訓を牽強付会しているような印象を与えてしまうかもしれないが、この本の真骨頂は、後半に進むに従って「死(と生)」の問題... [続きを読む] |
登録日 : 2012-11-19
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 大平具彦 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
「考える」という営みへの最良の入門書
哲学、脳を揺さぶる / 河本英夫. - 日経BP , 2007
北大ではどこにある? |
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分類すれば哲学という分野に入るのだろうが、思考のエクササイズはもとより、芸術あり、科学あり、身体論あり、イメージ論あり、認知論あり、といった具合に間口はひろく、総合的であり、そして(多少は苦労もしながら)ひとたび読み終わってみれば、脳は活性化し、何やらいっぱしの知的ナヴィゲーションをしてきた充実感が得られること間違いなし。著者は、「考える」という人間の不思議なイトナミに深く広く分け入らんとする先端的な探求者のひとり。大学生たる者、たまにはこうした本を読みこなさなくちゃ。 |
登録日 : 2007-09-05
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 岸本晶孝 所属 : 理学研究科 身分 :
人は弱いものらしい
登録日 : 2007-07-10
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
心理学と人類学のコラボレーション
登録日 : 2007-03-27
HOT TOPIC!(時事的なもの)
- 推薦者 : 下澤楯夫 所属 : 電子科学研究所 身分 :
邪悪と勇気
平気でうそをつく人たち : 虚偽と邪悪の心理学 / M・スコット・ペック著 ; 森英明訳. - 草思社 , 1996.12
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人間は一人では生きられず、言葉と行動を通して多くの他個体と相互作用し、社会構造をつくり出し、その中で生きる生物である。その中では、弱い人間を助ける作用も重要な性質(心)として保存される。しかし、作り出された社会構造や機能にただ乗りして生きる邪悪な個体も必ず現れる。
邪悪なずるい個体は、弱いフリをし、弱者を助ける傾向を持った善良な個体を、虚偽と邪悪で満ちた心の闇に引きずり込む。このような「平気で嘘をつくひと」に出会ったとき、「神の慈悲」にすがるだけではなく、自らの力で虚偽と邪悪を切り捨てる勇気だけが自分を救う。
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登録日 : 2006-02-23
ぜひ読んでみてほしい
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