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  1. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    国際地域文化論関係

    少女領域 / 高原英理著. - 国書刊行会, 1999.10   北大ではどこにある?

     日本文学における少女像の分析。少女論はオタク的分析だけではなく、きちんと分析されることが必要である。その基本的な文献。

    登録日 : 2006-02-21

  2. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    表象文化論関係

    初潮という切札 : 「少女」批評・序説 / 横川寿美子著. - JICC出版局, 1991.3   北大ではどこにある?

     少女の分析に関してリボン、フリルなどのひらひらするもの(参考:本田和子)や少女の性で初潮に注目して論じた書物。

    登録日 : 2006-02-21

  3. 推薦者 : 陳 省仁   (教育学研究科)

    世界を知る視点

    Letters to Lily : on how the world works / Alan Macfarlane. - Profile Books, 2005   北大ではどこにある?

    インド生まれの英国ケンブリッジ大学の人類学・歴史学者による好著。
    現在7歳の孫娘が17歳になる時に読むための20通の手紙という形で、
    現代人が生きていくための重要な問題を幅広い視点から考察する。
    文章は読みやすく、流麗な英語である。
    著者のウェブページもとっても興味深い勉強になる内容が一杯詰まっている。
    http://www.alanmacfarlane.com/
    HPの左下「Letters to Lily」のアイコンをクリックすれば、
    本書の最初の3通を著者の肉声で聞くことができる。

    登録日 : 2006-02-21

  4. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    映像文化論関係

    ヌードの理論 / ジェイン・ケリー編 ; 高橋則英訳. - 青土社, 1994.12   北大ではどこにある?

     有名な写真家たちが自作を語り。ヌード写真をどう撮るかを明らかにしている。ヌード写真をまじめにとらえ考える契機となる書物。

    登録日 : 2006-02-21

  5. 推薦者 : 陳 省仁   (教育学研究科)

    障害児の心をひらく

    奇跡の人 / アーサー・ペン監督(DVD). - ワーナー・ブラザース映画 (発売), 1962年アメリカ映画   北大ではどこにある?

     名演技による、障害児、そして、子ども一般の教育に参考になる作品である。
    映画の作品の中で、障害児の心は如何に開いてくるかは秘密のままであるが、それを考えるヒントが演技の中にあるように思われる。
     注意の導き方、導かれたケラーの注意のあり方は一つのヒントになるかも知れない。作品を丁寧に見て議論することをおすすめする。臨床心理学関係の教師と一緒に観ればもっと良いと思う。

    登録日 : 2006-02-21

  6. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    国際地域文化論関係

    戦争の世紀を超えて : その場所で語られるべき戦争の記憶がある / 森達也, 姜尚中著. - 講談社, 2004.11   北大ではどこにある?

     国家、戦争、歴史、文化を考えるとき非常に示唆に富む書物。世界的な事件があった地を訪ねた二人の対話。戦争をTVモニターや映画やアニメやマンガのなかにしか感じられぬ人への、他者への想像力を促す書物。

    登録日 : 2006-02-21

  7. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    表象文化論関係

    ザ・ヌード : 裸体芸術論 : 理想的形態の研究 / ケネス・クラーク著 ; 高階秀爾,佐々木英也訳. - 筑摩書房, 2004.6   北大ではどこにある?

    美術史の裸体画に関する名著にして基本文献。これで基礎を知った後、肉体論などに進むべきである。

    登録日 : 2006-02-21

  8. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    表象文化論1

    J-POP進化論 : 「ヨサホイ節」から「Automatic」へ / 佐藤良明著. - 平凡社, 1999.5   北大ではどこにある?

     日本のうたに関する優れた音楽論の入門書。映像やうたは趣味だけではない。東大の先生にこんな人がいるのは羨ましい。

    登録日 : 2006-02-21

  9. 推薦者 : 西 昌樹   (メディア・コミュニケーション研究院)

    国際地域文化論関係

    クレオール主義 : the heterology of culture / 今福龍太著. - 青土社, 2001.9   北大ではどこにある?

    気鋭の人類学者による文化論の名著。異文化に対する考え方を学ぶ基礎的書物。

    登録日 : 2006-02-21

  10. 推薦者 : 日置 幸介   (理学研究科)

    こんなに凸凹だったなんて・・・・丸けりゃいいってもんじゃない

    地球が丸いってほんとうですか? : 測地学者に50の質問 / 大久保修平, 日置幸介編著. - 朝日新聞社, 2004   北大ではどこにある?

     地球の形や重力、回転、それらの時間変化など、地球の力学的な姿の基本をやさしく解説した本です。50個の質問と回答の形式なのでどこから読んでもOK。世の中には地震と火山と気象の本ばかりがあふれていますが、こんな地球科学の基本に立ち返った本を最初に読むことが肝心です。

    登録日 : 2006-02-21

  11. 推薦者 : 佐伯 宏樹   (水産科学院・水産科学研究院)

    科学を志す人にとって座右の一冊!

    理科系の作文技術 / 木下是雄著. - 中央公論社, 1981.9   北大ではどこにある?

    「私の文章のどこがいけないのかわからない?」
    「考察がなっていないって指摘されたけど,いったいどこが悪いのだろう?」
    レポートを返却されてこんな悩みを持った人に一読をお薦めします!
    ***********
    皆さんはこれから,さまざまな実験・実習を体験し,続いて卒業研究,さらには大学院での本格的な研究活動を経て社会に巣立つことになります。この過程で学ぶべきレベルは,日を追うごとに高くなりますが,一方で,学部,修士課程,博士課程のいずれの場合にも実験結果を文章で表現するという作業が求められ続けます。
    ***********
     科学の分野で「ものを書く」ということは...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-20

  12. 推薦者 : 花井 一典   (文学研究科)

    自分の中の魔物を見つめて!

    仏教vs.倫理 / 末木文美士著. - 筑摩書房, 2006.2   北大ではどこにある?

     思想研究の課題は過去の思想の解説にあるわけではない。キレイゴトの倫理道徳の手に負えない何かをいつも抱えているのが人間であって、実はそうした人間の中の魔物を冷静に見定めるところに研究の最終目的があると言ってよいくらいである。著者は専門の仏教思想を交えながらも、現代の闇をどこまでも追究しており、裃を脱いだその語り口は魔の世界を体験した者だけがもつ不思議な明るさが漂っている。情けない、ダメな自分に滅入っていてはいけない。自分のそうした部分を見つめることで人は本当に成長するのだから。

    登録日 : 2006-02-20

  13. 推薦者 : 大平 具彦   (メディア・コミュニケーション研究院)

    コンピュータ、コロンブス、ユダヤ思想、そして今のアメリカ――、一見まるで無関係なこれらをつなぐ隠れた文明の糸。この糸を通して、コンピュータが生まれた知的背景、そして今の国際世界が見えてくる。

    1492年のマリア / 西垣通著. - 講談社, 2002.7   北大ではどこにある?

     著者は著名な情報学者(東大教授)。
     氏は、コンピュータを単なる技術の機械にとどめず、それを壮大な文明の歴史
    の中に読み込んで、この見事な歴史サスペンス小説を書き上げた。 1492年のコ
    ロンブスの出航の陰で進行するユダヤ人追放令と、そのドラマを壮絶に生きる主
    人公のアロンソ(コロンブスの航海に参加)と愛人マリア。波乱万丈のストー
    リー展開の中で、13世紀思想家ルルスの「大いなる普遍の術」(アルス・マグ
    ナ)、コロンブスの航海、そして500年後にアメリカで花開く思考機械コンピュー
    タを結ぶ「暗号の糸」が浮かび上がる。
     コンピュータ学、情報学...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-19

  14. 推薦者 : 隅田 明洋   (低温科学研究所)

    生態系や地球環境が維持されるシステムの理論科学を数式を使わずに概説

    持続不可能性 : 環境保全のための複雑系理論入門 / サイモン・レヴィン著 ; 重定南奈子, 高須夫悟訳. - 文一総合出版, 2003.10   北大ではどこにある?

     地球環境が今後どのように変化していくのかについては様々な情報が利用可能である。しかし、なぜそう考えられるのか、を知るための科学的な基礎知識は、専門家以外には得られにくい。その科学的な基礎知識のひとつは、「複雑系」に対する理解である。
     本書は、人間を含む多くの生物とそれをとりまく物理環境とで構成される「複雑系」がどのように成り立ち、関係しあい、維持されるか、について解説し、複雑系への理解が地球環境問題の解決に不可欠であることを教えてくれる一般書である。おそらく高校までの学習では得られない新たな科学的思考をインスパイアしてくれる...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-10

  15. 推薦者 : 日置 幸介   (理学研究科)

    数々の賞を総なめにした名作科学ビデオ

    不思議の星・地球 (VHS) / 国立天文台企画. - 天文学振興財団(発売), 2003.12   北大ではどこにある?

    国立天文台で制作されているビデオシリーズの第6弾になります

    不思議の星・地球
     最も身近な星・地球、でも普段は星として意識することは多くありません。でも地球を星としてみてはじめてわかることもあります。そんな地球を対象とした天文学の物語です。

    科学技術映像祭 文部科学大臣賞
    TEPIA ハイテクビデオコンクール 日本経団連会長賞
    日本産業映画ビデオコンクール 文部科学大臣賞

    私、日置幸介が国立天文台在籍時に監修した作品です。

    登録日 : 2006-02-10

  16. 推薦者 : 煎本 孝   (文学研究科)

    アイヌの世界観を知ろう

    アイヌの世界観 : 「ことば」から読む自然と宇宙 / 山田孝子著. - 講談社, 1994.8   北大ではどこにある?

     クマ・オオカミ・シマフクロウ・・・・・。魚の満ちあふれる川、シカが群れつどう山。大自然をアイヌはカムイ(神)としてとらえる。彼らの信仰はいかにして形成されたのか?「ことば」が「生活世界」を切り取るプロセス。秘密はそこにある。北の民の世界観がいま、認識人類学の立場から鮮やかに解明される。本書の内容・プロローグ、・アイヌの宇宙観、・霊魂とカムイ、・アイヌの植物命名法、・動物の分類と動物観、・諸民族との比較、・世界観の探求−認識人類学的アプローチ

    登録日 : 2006-02-09

  17. 推薦者 : 煎本 孝   (文学研究科)

    空想すくすく、ノンフィクション文庫版

    カナダ・インディアンの世界から / 煎本孝作. - 福音館書店, 2002.11   北大ではどこにある?

     トナカイを求めて、凍てつく雪原を来る日も来る日も犬橇を走らせるカナダ・インディアンの男たち。「トナカイは人が飢えている時、その肉を与えに自分からやってくるものだ」と彼らは言う。本書は、その魂に、“自然”の力を宿し、季節と共にその内なる力を育みつつ生きてゆく人びとの、たぐいまれなる記録である。丹念な取材に裏付けされた事実に基づく自然誌、成熟した読者にも読み応えのある作品。

    登録日 : 2006-02-09

  18. 推薦者 : 稗貫 俊文   (法学研究科)

    高校生向きだって侮れないぞ!

    アメリカ式勉強法 / ロン・フライ著 ; 金利光訳. - 東京図書, 1996.11   北大ではどこにある?

     アメリカの高校生向きに書かれた本の翻訳です。アメリカ式とは日本の本屋さんが勝手につけたタイトルです。しかし、さすが、あの勤勉家のB・フランクリンを生んだ国の本だなーという印象をもちます(暇があれば「論文作法 : 調査・研究・執筆の技術と手順』という本のことです。(北分館2007/03/07)

    登録日 : 2006-02-09

  19. 推薦者 : 煎本 孝   (文学研究科)

    変容著しい東北アジアの文化と言語の現在を読み解く!

    東北アジア諸民族の文化動態 / 煎本孝編著. - 北海道大学図書刊行会, 2002.2   北大ではどこにある?

     日本、ロシア、中国、モンゴルを含む東北アジアには、広大で多様な環境が展開している。それは、民族学(文化人類学)的には北アジア、中央アジア、東アジアを含む地域である。生態的にも、地理的にもけっして閉鎖的な地域ではないこの多様な環境に生活する人々は、さまざまな文化と言語とをもっている。本書では東北アジアの文化と言語の動態を多角的に比較検討し、東北アジアの現在について考察する。

    登録日 : 2006-02-09

  20. 推薦者 : 隅田 明洋   (低温科学研究所)

    地球環境問題を題材にしたスリラー小説

    State of fear / Michael Crichton. - HarperCollins, 2004   北大ではどこにある?

     もしあなたが地球環境問題をとりまく科学と政治的問題について興味があるなら、しかし専門書を読むほどパワーがあるわけではないなら、そしてついでに英語の勉強もしたいなら、この本を推薦する。著者はジュラシックパークやTVシリーズERで有名なマイケルクライトンである。素人目で見るといかにも書かれてあることが本当らしく見えるが内容はもちろんフィクションである。しかし、小説中に引用されている、科学専門誌恐怖の存在』も出ています。(北分館2008/03/07) 

    登録日 : 2006-02-09

  21. 推薦者 : 煎本 孝   (文学研究科)

    自然とは?文化とは?人類学とは?

    文化の自然誌 / 煎本孝著. - 東京大学出版会, 1996.6   北大ではどこにある?

     海女がつかうヤマタテの技、森林インディアンが見るトナカイの夢、自然に密着して生きる人間の行動戦略とは?主要目次・自然と文化の人類学、・海女の自然誌、・森林インディアンの自然誌。

    登録日 : 2006-02-09

  22. 推薦者 : 古畑 仁   (理学研究科)

    曲面から数学ワンダーランドへ出発!

    曲面 : 硬い面,柔らかい面 / 志賀浩二著. - 岩波書店, 1994.9   北大ではどこにある?

     目に見える曲面から,現代数学を語る上で避けては通れない多様体の概念へと自然に導いてくれます。オイラー,ガウス,リーマン,ポアンカレ・・・,数学世界のスーパースターたちは何を考えたのでしょうか。やさしい語り口ながら,実は微分幾何学やトポロジーといった学部で学ぶ高度な内容を扱っています。

    登録日 : 2006-02-08

  23. 推薦者 : 河合 剛   (メディア・コミュニケーション研究院)

    Plan your research career now

    The craft of research / Wayne C. Booth, Gregory G. Colomb, Joseph M. Williams. - University of Chicago Press, 2003   北大ではどこにある?

    Those of you considering research as a profession should read this
    book for two reasons: it demonstrates the steps of academic research
    (many books do this), and it prepares you mentally for research (this
    is the best book I've ever seen on this issue).

    I define research as the systematic pursuit of curiosity. Research is
    fundamentally no different from other kinds of work. A business
    person employs the same energy and creativity as any scientist. We
    both focus on our customers (we call them our audience in academia).
    We both prepare ourselves to succeed. Preparation involves skills and
    attitude.

    This is a book I wish I had read, or better, had a mentor explain to
    me when I was in high school. I embarked on my research career late
    in life. Don't repeat m...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-08

  24. 推薦者 : 河合 剛   (メディア・コミュニケーション研究院)

    So this is how knowledge is put together

    Guns, germs, and steel : the fates of human societies / Jared Diamond. - W.W. Norton, 2003   北大ではどこにある?

    Jared Diamond's Pulitzer-winning book of how geography affects
    civilizations is one example of how bits and pieces of scientific
    fact are put together to form a testable hypothesis. While some may
    disagree with Diamond's conclusions, it is difficult to disagree with
    his logic.

    Scientists (whom I define as any person practicing the scientific
    method) base their argument on observable facts and procedures
    suitable for interpreting those facts. As a scientist, I constantly
    search for generalizable, universal rules or tendencies that predict
    outcomes of yet-to-be-observed phenomena.

    In his quest for rules that govern the rise and propagation of
    civilizations, Diamond shows us how broad tendencies are extracted
    from seemingly unrelated facts. Read his book to...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-08

  25. 推薦者 : 河合 剛   (メディア・コミュニケーション研究院)

    Historical linguistics at its best

    The American heritage dictionary of Indo-European roots / revised and edited by Calvert Watkins. - Houghton Mifflin, 2000   北大ではどこにある?

    Archaeology tells us where ancient people lived, what food they ate, what tools they used. But it doesn't tell us much about their religion, family structure, or knowledge of the world. Language tells
    us more than material artifacts.

    Watkin's book is mostly a dictionary. Read the introduction (not the dictionary) to learn how people 8,000 years ago viewed the world. The Indo-European family of languages includes English, Dutch, Danish, French, German, Latin, Greek and Sanskrit. Their ancestors spoke a common language. By reconstructing a common ancestral language, we learn more than the remaining historical record.

    From words common in all existing languages, we know the proto-Indo-Europeans (as they are called) formed a patriarchal society, kept livestock, drank honey, celebrate...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-08

  26. 推薦者 : 佐藤 淳二   (文学研究科)

    21世紀はドゥルーズの時代だ そしてもはや我々は21世紀に生きている

    差異と反復 / ジル・ドゥルーズ〔著〕 ; 財津理訳. - 河出書房新社, 1992.11   北大ではどこにある?

     この時代を生きるのに欠かせない地図が何枚かある。
    たとえばデリダの『エクリチュールと差異』やドゥルーズの『差異と反復』はそのような地図であり、またドゥルーズとガタリが組んだ『カフカ』『アンチ・オイディプス』『

    登録日 : 2006-02-04

  27. 推薦者 : 寺田 龍男   (メディア・コミュニケーション研究院)

    疲れた時、めげている時におすすめ

    何でも見てやろう / 小田実著. - 河出書房新社, 1969   北大ではどこにある?

     日本人がまだ自由に海外旅行をできなかった当時、英語が話せないにもかかわらずフルブライト奨学金の試験に合格して、米国をはじめ世界各地で体験したこと・考えたことをつづった名著。あふれんばかりのヴァイタリティで困難を乗り越え、さまざまな事象を鋭い観察眼で分析した著者に、今でも感心しています。
     初めて読んだのは高校一年の時、地理の先生に薦められたのが理由でしたが、当時は著者の年齢(まだ20代)に近かったにもかかわらずさっぱりわかりませんでした。私自身が50に近くなった今、ますます面白くなってきた不思議な本でもあります。

    登録日 : 2006-02-03

  28. 推薦者 : 神保 秀一   (理学研究科)

    微分方程式を楽しもう

    微分方程式概論 / 神保秀一著. - サイエンス社, 1999.1   北大ではどこにある?

     ニュートン力学が創始されて近代科学の時代になりました。自然現象を数理的な方法で研究して利用することができるようになってきました。17世紀の時代から現代まで理論科学や科学技術が作られていますが,その中で微分方程式は最も貢献した数学の分野と言ってよいでしょう。ニュートンの時代から現象を記述したり解析するための数学モデルとして主役であり続けました。古典物理の世界では粒子や剛体の運動などの力学現象や音や光の波動現象や熱の流れや触質の中の物質の拡散などの解析にも貢献しました。現代では驚くほど様々な自然科学分野で活躍しています。
     本書は...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-03

  29. 推薦者 : 寺田 龍男   (メディア・コミュニケーション研究院)

    日本社会にもこんな時代があったのかと驚かされました

    南北朝の動乱(日本の歴史 ; 9) / 佐藤進一著. - 中央公論新社, 2005.1   北大ではどこにある?

     「忠臣は二君に仕えず」という倫理観がよく知られていますが、そうした考え方が徳川時代に定着する以前は、いわゆる「去就の自由」があり、武士の間で離合集散が激しかったことを実証的に解明した名著です。初版は1965年ですが、歴史の先生方の間では今なお名著の誉れが高いそうです。私の専門はドイツ語教育と中世ドイツ文学研究ですが、昔のヨーロッパにも同様の現象があり、作品や記録文書を読む時、佐藤先生の記述がいつもインスピレーションを与えてくれます。こうした共通の現象がありながら、その後ヨーロッパでは「出世の階段を登るたびに勤務先を変える」ようにな...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-03

  30. 推薦者 : 𢎭(弓巾/ゆはず) 和順   (文学研究科)

    儒教の本質を考える上での好著

    儒教とは何か / 加地伸行著. - 中央公論社, 1990.10   北大ではどこにある?

     中国・朝鮮半島・日本を含む東アジアの思想文化を考究するとき、回避することのできないテーマのひとつとして、孔子の思想、すなわち儒教が挙げられる。本書は、儒教の成立・展開、さらにはその日本への影響などを詳述することを通して、従来、倫理道徳と見なされてきた儒教について、その本質は死と密接に結びついた宗教であると主張する。その当否はともかく、儒教とは何か、また宗教とは何かを考える上で、刺戟的な一冊であることに間違いはない。

    登録日 : 2006-02-02

  31. 推薦者 : 栗原 秀幸   (水産科学院・水産科学研究院)

    理科系というよりは大人の作文技術?!

    理科系の作文技術 / 木下是雄著. - 中央公論社, 1981.9   北大ではどこにある?

     これまで皆さんは「作文」や「読書感想文」などの文章を書いてきました。しかし,このような文章を書く機会はこれから激減します。大学に入り,やがて社会に出る皆さんにとって,これから書く文章の多くは,「書いている自分と読む他人が,まったく同じ内容を頭に描くことができる文章」です。理系の実験レポート,文系のレポート,学位をとるための論文,社会に出たら出張や業務の報告書等々です。
     皆さんの多くはこのような文章を書くトレーニングをすることなく,大学まで進んだはずです(私もそうでした)。この本を読むと,どんな文章を書くと他人に「ひとつの意味...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-01-30

  32. 推薦者 : 北 孝文   (理学研究科)

    Cambridge science biographies series / . - Cambridge University Press,    北大ではどこにある?

     ニュートン・ガリレオ・ダーウィン等、歴史上の偉大な科学者の生涯と業績が詳述されています。科学史を勉強してみようという学生、および、科学史の研究者や自然科学の研究者にとっても、必要不可欠のシリーズです。英語の文献で、英語をよむ訓練にもなります。

    登録日 : 2006-01-25

  33. 推薦者 : 川村 周三   (農学研究科)

    イネを通して日本文化のルーツを探る

    イネが語る日本と中国 : 交流の大河五〇〇〇年 / 佐藤洋一郎著. - 農山漁村文化協会, 2003.8   北大ではどこにある?

    古くから議論されているイネの起源について,新たな事実と科学的データに基づき,「ジャポニカ長江起源説」を提唱する。日本文化の基盤ともいえる稲作についての最新の情報満載。

    登録日 : 2006-01-24

  34. 推薦者 : 宇都宮 輝夫   (文学研究科)

    日本人として知っておきたい「宗教」のこと

    日本宗教事典 / 村上重良 [著]. - 講談社, 1988.7   北大ではどこにある?

     日本の宗教についてよくまとめられた入門書です。
    書名は「事典」となっていますが、読み物としても良い本で、日本の主要な宗教・人物・運動などについて分かりやすく解説されています。

    登録日 : 2006-01-23

  35. 推薦者 : 三島 瑛人   (情報科学研究科)

    レーザの原理から応用までをやさしく図解

    トコトンやさしいレーザの本 / 小林春洋著. - 日刊工業新聞社, 2002.6   北大ではどこにある?

     レーザは現在非常に広い範囲で利用されている.音楽用のCDや映画の記録用のDVDなどの身近な機器に必須の部品である.また光ファイバ通信にも利用され,現在の通信の大部分はレーザが無ければ機能しない.
     この本は,レーザの動作原理から応用までをたくさんの図を使って説明している.基本的に左のページは図,右のページは説明で構成されてされていて,非常に理解しやすい.また容易に読める.

    登録日 : 2006-01-23

  36. 推薦者 : 西森 敏之   (高等教育機能開発総合センター)

    現代数学の雰囲気を体験しよう──文系学生でも読める現代数学の本

    幾何の魔術 : 魔方陣から現代数学へ / 佐藤肇, 一樂重雄著. - 日本評論社, 2002.8   北大ではどこにある?

     ある大学新入生は,大学の「化学」は物理のようで,大学の「物理」は数学のようで,大学の「数学」は哲学のようだと言った。これは高校時代に刷り込まれた各科目についてのイメージが,大学のレベル以上の現実の学問の姿からかけ離れていることを表している。現在の指導要領では,以前より内容・学習時間を3割削減した。その結果,たとえば高校の物理から数学的側面を排除して物理の姿を歪めることになった。
     この本は,タイトルが一見怪しげで通俗的なレベルの本にみえるが,実は一流の数学者が現代数学の思考法のエッセンスをより多くの人々に伝えようとして真正面か...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-01-23

  37. 推薦者 : 宇都宮 輝夫   (文学研究科)

    キリスト教の流れを知るために

    キリスト教の歴史 / 小田垣雅也 [著]. - 講談社, 1995.5   北大ではどこにある?

     キリスト教に関する入門書は、書店にいけば沢山のものが並んでいます。それらの中でも、この本は要点をきちんとおさえた良い一冊だと思われます。知られているようで実はあまり知られていない「キリスト教」ですが、欧米社会では「常識」です。今のうちに欧米宗教の基礎について学びましょう。

    登録日 : 2006-01-23

  38. 推薦者 : 池田 清治   (法学研究科)

    西欧文明の源流をたどる

    十二世紀ルネサンス : 西欧世界へのアラビア文明の影響 / 伊東俊太郎著. - 岩波書店, 1993.1   北大ではどこにある?

     西欧文明が事実上グローバル・スタンダードとして作用しつつある今日において、その相対化を図る意味からも、西欧文明の由来を探る作業は重要である。それはギリシャ文明に直線的にさかのぼるとイメージされがちだが、実際にはギリシャ文明はまずアラビア世界に伝えられ、そこからヨーロッパ世界にもたらされたものであること、そのため、西欧社会が実際にはアラビア文明に多くを負っていることを本書は教えてくれる。ここから導かれうる示唆は決して一様ではない。しかし、西欧文明に単純に反発するわけでもなく、洗脳されるわけでもないという透徹した態度が可能となろ...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-01-23

  39. 推薦者 : 三島 瑛人   (情報科学研究科)

    日本の電子技術・半導体技術の記録

    NHK電子立国日本の自叙伝 / 相田洋著. - 日本放送出版協会, 1991.8-1992.5   北大ではどこにある?

     IT技術が現在の日本を支えている。IT技術は電子技術・半導体技術の発展系と言ってよいと思われる。NHKは、1980年代までの日本の電子技術・半導体技術を特集するドキュメンタリー番組を制作したが、その番組に沿って、そのディレクターがまとめたのがこの本である。
     日本の電子技術・半導体技術の発展の歴史をアメリカの技術と関連させながら解説している。日本の技術者たちの格闘の歴史が興味深く書かれている。
     一般にはあまり知られていないことも書かれており、初期のころの集積回路(IC)でもその回路図を広げると体育館いっぱいになってしまうこと、当時はその回...   [続きを読む]

    登録日 : 2006-01-23

  40. 推薦者 : 橋本 雄一   (文学研究科)

    地理と経済をアジアで学ぶ

    マレーシアの経済発展とアジア通貨危機 / 橋本雄一著. - 古今書院, 2005.10   北大ではどこにある?

    将来いかなる分野に進もうと,現代社会に生きる者として経済・金融の基礎知識は必須です。本書はマレーシアと日本の経済的関係を中心として書かれた地理学の入門本であるが,経済・空間・技術・知的所有権などに関する基礎知識を学ぶのに適している。

    登録日 : 2006-01-22

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