推薦者: 大平 具彦
所属: メディア・コミュニケーション研究院
コンピュータ、コロンブス、ユダヤ思想、そして今のアメリカ――、一見まるで無関係なこれらをつなぐ隠れた文明の糸。この糸を通して、コンピュータが生まれた知的背景、そして今の国際世界が見えてくる。
タイトル(書名):
1492年のマリア
著者:
西垣通著
出版者:
講談社
出版年:
2002.7
ISBN:
4062110903
北大所蔵:
推薦コメント
著者は著名な情報学者(東大教授)。
氏は、コンピュータを単なる技術の機械にとどめず、それを壮大な文明の歴史
の中に読み込んで、この見事な歴史サスペンス小説を書き上げた。 1492年のコ
ロンブスの出航の陰で進行するユダヤ人追放令と、そのドラマを壮絶に生きる主
人公のアロンソ(コロンブスの航海に参加)と愛人マリア。波乱万丈のストー
リー展開の中で、13世紀思想家ルルスの「大いなる普遍の術」(アルス・マグ
ナ)、コロンブスの航海、そして500年後にアメリカで花開く思考機械コンピュー
タを結ぶ「暗号の糸」が浮かび上がる。
コンピュータ学、情報学に関心ある者のみならず、文化、歴史に関心ある者ま
で幅広く読んで欲しい注目の書。
氏は、コンピュータを単なる技術の機械にとどめず、それを壮大な文明の歴史
の中に読み込んで、この見事な歴史サスペンス小説を書き上げた。 1492年のコ
ロンブスの出航の陰で進行するユダヤ人追放令と、そのドラマを壮絶に生きる主
人公のアロンソ(コロンブスの航海に参加)と愛人マリア。波乱万丈のストー
リー展開の中で、13世紀思想家ルルスの「大いなる普遍の術」(アルス・マグ
ナ)、コロンブスの航海、そして500年後にアメリカで花開く思考機械コンピュー
タを結ぶ「暗号の糸」が浮かび上がる。
コンピュータ学、情報学に関心ある者のみならず、文化、歴史に関心ある者ま
で幅広く読んで欲しい注目の書。
※推薦者のプロフィールは当時のものです。