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推薦者 : 上田 宏 (北方生物圏フィールド科学センター)
海が教えてくれること、私たちができること
海の環境100の危機 / 東京大学海洋研究所DOBIS編集委員会編. - 東京書籍, 2006年
北大ではどこにある?
地球温暖化、環境汚染、ゴミ問題、そして崩壊する生態系。海を守るために、自然と共生するためには、私たちは何ができるのかに関して、第1章「海の生態系の危機」、第2章「海の環境の危機」、第3章「環境保護・人間と社会の取り組み」に分けて、100の事例をわかりやすく解説したおすすめの一冊です。 -
推薦者 : 隅田 明洋 (低温科学研究所)
生態系や地球環境が維持されるシステムの理論科学を数式を使わずに概説
持続不可能性 : 環境保全のための複雑系理論入門 / サイモン・レヴィン著 ; 重定南奈子, 高須夫悟訳. - 文一総合出版, 2003.10
北大ではどこにある?
地球環境が今後どのように変化していくのかについては様々な情報が利用可能である。しかし、なぜそう考えられるのか、を知るための科学的な基礎知識は、専門家以外には得られにくい。その科学的な基礎知識のひとつは、「複雑系」に対する理解である。
本書は、人間を含む多くの生物とそれをとりまく物理環境とで構成される「複雑系」がどのように成り立ち、関係しあい、維持されるか、について解説し、複雑系への理解が地球環境問題の解決に不可欠であることを教えてくれる一般書である。おそらく高校までの学習では得られない新たな科学的思考をインスパイアしてくれる... [続きを読む] -
推薦者 : 隅田 明洋 (低温科学研究所)
地球環境問題を題材にしたスリラー小説
State of fear / Michael Crichton. - HarperCollins, 2004
北大ではどこにある?
もしあなたが地球環境問題をとりまく科学と政治的問題について興味があるなら、しかし専門書を読むほどパワーがあるわけではないなら、そしてついでに英語の勉強もしたいなら、この本を推薦する。著者はジュラシックパークやTVシリーズERで有名なマイケルクライトンである。素人目で見るといかにも書かれてあることが本当らしく見えるが内容はもちろんフィクションである。しかし、小説中に引用されている、科学専門誌恐怖の存在』も出ています。(北分館2008/03/07)