「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

歴史に分け入る/世界を知る

JUNLE
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  1. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    より学術的な台湾の入門書 
    もっと知りたい台湾(第2版) / 若林正丈編. - 弘文堂 , 1998     北大ではどこにある?
    弘文堂のアジア地域研究シリーズの1冊。以前紹介した『現代台湾がわかる60章』『暮らしがわかるアジア読本 台湾』に比べてやや学術的な内容です。台湾を少し専門的に知りたい方に有用です。

    登録日 : 2014-09-14     学習に最適

  2. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    人びとの日常から台湾を学ぶ 
    暮らしがわかるアジア読本「台湾」 / 笠原政治, 植野弘子編. - 河出書房新社 , 1995     北大ではどこにある?
    河出書房新社のアジア地域研究シリーズの1冊。政治・経済・教育・文化・宗教・日台関係、言語など様々なトピックを紹介しています。「暮らしがわかる」とあるように日常のひとコマや具体的な人々の話を中心に説明していますので、台湾の臨場感が伝わります。

    登録日 : 2014-09-14     学習に最適

  3. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    「日本人論」の系譜と「日本人論ブーム」の社会的背景を探る! 
    「日本人論」再考 / 船曳建夫. - 日本放送出版協会 , 2003     北大ではどこにある?
    近代以降の日本では数々の「日本人論」が刊行されてきた。『武士道』『菊と刀』『「甘え」の構造』『ジャパンアズナンバーワン』が代表的ですが、近年の藤原雅彦『国家の品格』なども「日本人論」といえましょう。
    ではなぜ「日本人論」が生産され、広く人口に膾炙したのか?
    ブームの背景にある日本社会の「不安」、アイデンティティの「揺らぎ」といった社会的・心理的背景を本書は探ります。また本書は「日本人的なるもの」をいわゆる「サムライ」「武士道」などに限定せず、戦時中の「国民」さらには、今日でも日常的に使われる「人間」「職人」といった概念に...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-08-27     名著

  4. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    気軽に読める現代台湾の概説書 
    現代台湾を知るための60章(第2版) / 亜洲奈みづほ. - 明石書店 , 2012     北大ではどこにある?
    明石書店の地域研究シリーズの1冊。1章4~6ページの分量で、政治・経済・教育・文化・宗教・日台関係など様々なトピックを60章で紹介しています。内容も現代台湾に関する読み切り型のエッセイ・ルポルタージュ風のものが多いため、興味をもった箇所から気軽に読むことができます。現代台湾に興味をもったらまずは本書を手に取ってみると良いでしょう。

    登録日 : 2014-08-27     学習に最適

  5. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    幕末日本の農民運動を発生させた要因とは何か? 
    変革期における社会運動の研究 : 19世紀日本の農民運動を通して / 野宮大志郎. - 北海道大学 , 1998     北大ではどこにある?
    幕末日本の農民運動がどのような社会構造的要因によって発生したのかを統計的に検討した歴史社会学的研究。江戸時代日本の農民階級と武士階級の探索から始まり、農民運動が発生する要因に関する理論的考察、そしてその理論を検証するための実証分析を行うというスタイルになっています。実証分析では農民運動の年表から各年の運動発生件数をデータセット化し、物価変動や飢饉発生などの社会変動との関連を検討していきます。歴史学専攻の人にも是非読んでもらいたい書籍です。
    (図書館注:科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書 ; 平成8年度-平成9年度)

    登録日 : 2014-08-27     名著

  6. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    日本人は日本的なのか?何を以て日本的と言えるのか? 
    日本人論の方程式 / 杉本良夫, ロス・マオア. - 筑摩書房 , 1995     北大ではどこにある?
    「日本人論」というものがしばしば人口に膾炙することがあります。古くは新渡戸稲造『武士道』、最近では藤原雅彦『国家の品格』といったところでしょうか。そうした書籍では、日本国内の格言、歴史上の人物の言動録、著者の国内外での体験などをエビデンスとして「日本人は〇〇である」とされることがしばしばあります。そうしたエビデンスの使い方によって「本当に日本人は日本的である」と言っていいのか?と疑問を呈したのが本書です。
    社会科学方法論としても重要な書籍ですが、日本文化や日本と海外の比較に関心がある人も一度目を通してみるといろいろ頭のトレー...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-08-27     名著

  7. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    戦前・戦中・戦後を駆け抜けた哲学者の生き方に迫る 
    戦争が遺したもの-鶴見俊輔に戦後世代が聞く- / 鶴見俊輔、上野千鶴子、小熊英二. - 新曜社 , 2004     北大ではどこにある?
    後藤新平の孫、鶴見祐輔の子として生まれ、華麗な閨閥の中で一種の拗ね者として幼少期を送った鶴見が、アメリカ留学から戦後市民運動までの自身の生き方と考え方、その過程で関わった様々な人々とのつながりを余すところな語った貴重な証言である。戦争(というより戦場)の実相、市民運動のあり方、知識人と言われる人々の生態など、実体験した者でなければ語れない生々しさがある。一人物の座談的伝記としても、歴史書としても読み応えがあるのでぜひ一読を勧めたい。

    登録日 : 2014-08-23     ぜひ読んでみてほしい

  8. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    家族が「家族」として語られるとき 
    戦略としての家族-近代日本の国民国家形成と女性- / 牟田和恵. - 新曜社 , 1996     北大ではどこにある?
    多くの人にとっては家族というのは気がついたら存在している(という意味で)自然な環境である。この本は、その自然なはずの家族が近代日本のジャーナリズムの中でどのように論じられ、どのようにその論じ方が転換し、どのように教育の中に取り込まれてきたかを考察し、近代日本人の意識の中に「家族」として根付く過程を明らかにしている。今日の夫婦別姓や、性別役割分担の問題、あるいは家族の「絆」ということを考えたい、あるいは、そうしたことに興味がある学生にお薦めしたい本である。

    登録日 : 2014-08-23     学習に最適

  9. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    台湾における日本統治時代の経験・感情とは? 
    戦後台湾における〈日本〉─植民地経験の連続・変貌・利用 / 五十嵐真子・三尾裕子編. - 風響社 , 2006     北大ではどこにある?
    以下の本の姉妹編です。合わせて読むことで、台湾における植民地経験がより一層多面的に見えてきます。植野弘子・三尾裕子編(2011)『台湾における<植民地>経験─日本認識の生成・変容・断絶』風響社

    登録日 : 2014-08-17     ぜひ読んでみてほしい

  10. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    台湾における植民地経験をフィールドワーク、史資料分析から重層的に読み解く! 
    台湾における<植民地>経験─日本認識の生成・変容・断絶 / 植野弘子・三尾裕子編. - 風響社 , 2011     北大ではどこにある?
    台日本統治時代を肯定的に評価するという意味でしばしば「親日的」という言葉で語られる台湾。本当にイメージ通りなのでしょうか?あるいは「親日的」だとすればそれはどのような意味で「親日的」なのでしょうか?本書は台湾における植民地経験、植民地時代への感情をフィールドワークや史資料を通じて多面的に論じています(姉妹編あり)。歴史社会学・文化人類学・歴史社会学・地域研究の重要書です。

    登録日 : 2014-08-17     ぜひ読んでみてほしい

  11. 推薦者 : 戸田 聡  所属 : 文学研究科  身分 : 

    日本人と全く関係のない或る昔の文明世界のお話 
    ビザンツ世界論 / ハンス=ゲオルク・ベック. - 知泉書館 , 2014年     北大ではどこにある?
    「日本人と全く関係のない或る昔の文明世界」の話だって? そんなもの読む暇ないよ! と思う人は以下を読まなくてよろしい。しかし、実益ばかりが強調される今の時代だからこそ、こういうものだってあると言ってみたくなる。
     この本でとりあげられているビザンツ帝国は、かの輝かしきローマ帝国の後継国家(正確には、ローマ帝国の断絶なき継続)として、西欧史で言われる中世のほぼ全時代を通じて存在した国家・帝国であり、日本とは全く関係がない。しかも、現代人(特に現代日本人)はそもそも古典(つまり、共通の教養基盤)なるものを顧みなくなって久しいが、...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-07-16     ぜひ読んでみてほしい

  12. 推薦者 : 橋本雄  所属 : 文学研究科  身分 : 

    室町時代史と対外関係史とを接合する 
    中華幻想――唐物と外交の室町時代史 / 橋本雄. - 勉誠出版 , 2011     北大ではどこにある?
    1990年代以降、日本中世史のなかで急速に研究が進んでいる分野に、室町時代史と対外関係史とがあります。ところが2000年代まで、それらはほとんど没交渉のまま存在してきたと言ってもいいでしょう。しかしながら、それぞれの分野が孤立したままの状態では、いずれ学問全体のバランスを失いかねません。何より、隣の果実と掛け合わせることでさらに豊かな成果を得られます。そこで、唐物(舶来品)文化や外交儀礼などの諸側面を通じて両者の接続を図ったのが本書です。扱う史資料は問題の性質上、文献(文字資料)だけとは限りません。絵画、書跡、染織、五山文学……。どんな「...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-04-14     学習に最適

  13. 推薦者 : 橋本雄  所属 : 文学研究科  身分 : 

    中世前期の日本対外関係史を俯瞰 
    中世日本の内と外(増補版) / 村井章介. - 筑摩書房 , 2013     北大ではどこにある?
    大学初年次向けの授業をそのまま採録。基本的な論点を押さえつつ、平安期から南北朝期頃までの様子がよく分かるように仕立てられています。すなわち、「自尊と憧憬」「人の境、国の境」「鎌倉幕府と武人政権――日本と高麗」といった視角から中世日本の国家像・対外観に肉薄し、「アジアの元寇」「中世の倭人たち」などを論ずることで、国家のもつ虚妄性を見事にあぶりだしてみせた名著です。

    登録日 : 2014-04-14     名著

  14. 推薦者 : 橋本雄  所属 : 文学研究科  身分 : 

    中世後期の日本対外関係史を俯瞰 
    世界史のなかの戦国日本 / 村井章介. - 筑摩書房 , 2012     北大ではどこにある?
    中世後期(近世初頭までを含む)の対外関係史の要点を押さえた名著です。ヨーロッパ勢力(「近代世界システム」)の東漸により世界史の舞台に本格的に躍り出た中世日本社会を、南北の境界領域(蝦夷地・琉球王国)も含めて広やかに照射する目配りの広さ! 世界史と日本史とをつなぐことが喫緊の課題である現在、まず参照されるべき書物でしょう。なお、文庫版解説は推薦子が書かせていただいています。

    ※図書館注:ちくま新書『海から見た戦国日本 : 列島史から世界史へ』(1997年刊)の改題増補版です。

    登録日 : 2014-04-14     名著

  15. 推薦者 : 橋本雄  所属 : 文学研究科  身分 : 

    偽装・捏造・うそ・いつわりの歴史はすぐそこに 
    偽りの外交使節――室町時代の日朝関係(歴史文化ライブラリー) / 橋本雄. - 吉川弘文館 , 2012     北大ではどこにある?
    世の中、詐欺や捏造が至るところで見られます。ところが、一部の心ない日本の人種主義者によって、それは大半が外国人のしわざだ、などという意見がネット上のあちこちに見られます。本当にそうでしょうか? そうした「悪さ」は今でも昔でも、日本人だろうと無かろうと、あちこちでなされてきたことです。
    本書では、対馬や博多あたりの人間が「偽使(偽造/偽装された使節)」を頻繁に渡し、朝鮮王朝に無心を繰り返していたことを、その状況や理由、背景等の諸問題に分け入りながら解明しています。通信機器手段のない前近代の外交がどんなものだったのか、皆さん、想...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-04-14     学習に最適

  16. 推薦者 : 橋本雄  所属 : 文学研究科  身分 : 

    室町幕府の対中国外交史を4本立てのドラマで! 
    ”日本国王”と勘合貿易(NHKさかのぼり日本史・外交篇7・室町) / 橋本雄. - NHK出版 , 2013     北大ではどこにある?
    歴史をさかのぼって考える(倒叙法)という、2012年11月放映のEテレ(NHK教育)歴史番組を書籍化したものです。「義政、勘合貿易の再開(1451年)」>「義満、明使との接見(1402年)」>「懐良親王への明使の捕縛(1372年)」>「天龍寺船の派遣決定(1341年)」という4本柱を立てました。自説のみならず、最新の諸研究を参考にしながら、室町期日明関係史の刷新を図っています。勘合ってどんなかたちのものだったのか? なぜ足利将軍家は中華皇帝に「朝貢」したのか? 義満ら足利将軍は心から中国に臣従したのか?――などなど、さまざまな謎解きも楽しんでもらえるはずです。

    登録日 : 2014-04-14     学習に最適

  17. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    東ユーラシア世界に目を開く 
    「シベリアに独立を!」-諸民族の祖国(パトリ)をとりもどす- / 田中 克彦. - 岩波書店 , 2013     北大ではどこにある?
    推薦者の義父は戦後シベリアで抑留生活を送った。そのことについて推薦者には何も語らずに亡くなったが、そこでの苦労は並大抵のことばで語れるものではなかったようである。シベリア、と聞けば推薦者も含めてかなりの日本人は戦後のシベリア抑留のことを、あるいはまた天然ガスパイプラインを、さらには水野晴郎の映画『シベリア超特急』を思い浮かべるかと思うが、この本で描かれるのは、そうしたイメージとは異なる自然豊かなシベリアで独立運動を戦い抜いたポターニンという人物の生涯である。そのまわりには、ドストエフスキーやバクーニンをはじめ、アイヌ語研究で有...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-03-08     ぜひ読んでみてほしい

  18. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    ワールドカップの原点はここだ! 
    フットボールの原点-サッカー、ラグビーのおもしろさの根源を探る- / 吉田 文久. - 創文企画 , 2014     北大ではどこにある?
    サッカー(フットボール)の起源は諸説あるようで、スポーツにほとんど関心がない推薦者でもイギリス起源かイタリア起源か、くらいのことは知っている。この本は、イギリスの民俗フットボールにその起源を求め、今なお残るそのゲームの現場にいくたびも足を運んで取材とインタビューを重ねた筆者の労作である。ただのスポーツ蘊蓄本と思うなかれ、この本では「民俗フットボール」からサッカーへの変化の歴史が史料に基づいて丹念に追跡され、同時にそのような変化を促したイギリス社会の歴史についても理解を深めることができるものとなっている。サッカーやスポーツだけで...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-03-08     ぜひ読んでみてほしい

  19. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    日本陸軍の戦争理念に迫る 
    未完のファシズム-「持たざる国」日本の運命- / 片山杜秀. - 新潮社 , 2012     北大ではどこにある?
    アジア・太平洋戦争についてある程度勉強してきた時、頭に浮かんだ疑問というのが、「なぜ日本軍は兵員を無駄死にさせるような戦闘行動や作戦を行ったのか」ということだった。戦争-特に近代戦-にあっては、いかに戦闘手段の損失を少なくしつつ有利に戦況を進めるかということが目標になる。にもかかわらず、日本軍は、例えば「バンザイ突撃」等に見られるような「玉砕」戦を実行し、それらに対して日本軍の狂気じみた精神主義、あるいはまた「戦陣訓」の影響といったことが原因として指摘されてきた。
    この本は、第一次世界大戦以降の日本陸軍内部の戦争指導理念の変...  [続きを読む]

    登録日 : 2013-01-04     ぜひ読んでみてほしい

  20. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    Succinctly describes a global horror 
    The Second World War / Antony Beevor. - Little, Brown and Company , 2012     北大ではどこにある?
    Japan war memory is dying (at least the people with hands-on experience with warfare are), and nothing is taught (shameful that Japan cannot confront itself, compared to Germany for instance). This book should shed some light on what happened during those painful years. The book is long but so was the war. Considering the deadliness of it all, the book treats everything swiftly.

    登録日 : 2012-08-03     ぜひ読んでみてほしい

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