推薦者: 中村 重穂
所属: 国際連携機構国際教育研究センター
家族が「家族」として語られるとき
タイトル(書名):
戦略としての家族-近代日本の国民国家形成と女性-
著者:
牟田和恵
出版者:
新曜社
出版年:
1996
ISBN:
4788505665
北大所蔵:
推薦コメント
多くの人にとっては家族というのは気がついたら存在している(という意味で)自然な環境である。この本は、その自然なはずの家族が近代日本のジャーナリズムの中でどのように論じられ、どのようにその論じ方が転換し、どのように教育の中に取り込まれてきたかを考察し、近代日本人の意識の中に「家族」として根付く過程を明らかにしている。今日の夫婦別姓や、性別役割分担の問題、あるいは家族の「絆」ということを考えたい、あるいは、そうしたことに興味がある学生にお薦めしたい本である。
※推薦者のプロフィールは当時のものです。