「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

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  1. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    わくわくするナイル源流への旅の記録 
    ナイルに沈む歴史-ヌビア人と古代遺跡- / 鈴木八司. - 岩波書店 , 1970     北大ではどこにある?
    最近(特に今世紀になってから)、岩波新書(新赤版)がつまらなくなってきた。社会の流れが速くなるのに歩調を合わせすぎているのか、時事的なものが多くなり-それはそれで必要だと思うが-長く手元に置いて何度も繰り返して読みたくなるような内容のものが減っている気がする。ここに推薦する青版の『ナイルに沈む歴史』は、僕が中学生の時にでた本であるが、アスワン・ハイダムの建設によるアブ・シンベル神殿の水没を回避するための国際プロジェクトの一環として著者の鈴木氏が行ったエジプト・ナイル川上流地域の踏破記録である。それまでもハワード・カーターによる...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-02-08     名著

  2. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    台湾と沖縄(特に八重山諸島)の交流を知る 
    知られざる南の国境 : 八重山・台湾 (DVD) / 北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」企画. - 北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」 , 2011     北大ではどこにある?
    北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」がHBCと協同で作成したドキュメンタリー作品。
    戦前、さらにはそれ以前の時代において台湾と沖縄(特に石垣・与那国などの八重山諸島)は互いに密接な交流のある地域でした。たとえば戦前では八重山諸島出身者が進学する際には内地ではなく台湾の旧制中学・旧制高校・女学校・台北帝国大学などに進学することは決して珍しくありませんでした。また漁獲物を台湾の市場で売るということも行われました。台湾から八重山諸島に移住したり、逆に八重山諸島から台湾に移住するという人もいました。本作品は比較的高齢の人...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-10-15     ぜひ読んでみてほしい

  3. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    日本統治時代台湾における「青年団」の歴史人類学 
    植民地期台湾における青年団と地域の変容 / 宮崎聖子. - 御茶の水書房 , 2008     北大ではどこにある?
    日本統治時代台湾における青年団を対象とした歴史人類学的研究。歴史資料や当時青年団員だった人々へのライフヒストリーインタビューなどから青年団の変容やメンバーの心理を丹念に探っている。青年団が当時の社会階層と複雑に結びついていたのが興味深い。
    私個人としては以下の点が興味深い。もともとはどちらかといえば富裕層・地主層の師弟向けのものだった青年団(第2章~第3章)が、戦時色が濃くなる日本統治時代後期になると、幅広い層(小作・労働者の師弟など)対象のものに変容していく(第45章~第6章)。青年団自体がある種の階層上層移動のための媒体でもあ...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-10-15     ぜひ読んでみてほしい

  4. 推薦者 : 煎本孝  所属 : 文学研究科  身分 : 

    地域研究から人間性の探究へ。 
    現代文化人類学の課題―北方研究からみる― / 煎本孝、山岸俊男(編著). - 世界思想社 , 2007     北大ではどこにある?
    地球規模で進行する急激な変動の時代、北方文化を語ることは、単なる地域研究の枠を超えて、人類学が抱えている普遍的課題に立ち向かうことである。「人間とは何か」というテーマのもと、現代の文化人類学が直面する喫緊の問題を鋭くえぐり出す。

    詰論的展開 第1章 北方研究の展開/第2章 心の文化・生態学的基盤
    狂Φ罎亮匆馘役割 第3章 研究論理と先住民族アイヌの人権/第4章 北海道大学におけるアイヌ・北方文化研究とアイヌ新法の制定 
    恵狼經超問題と開発 第5章 人類の生態と地球環境問題―ポスト社会主義下におけるクジラの利用と保...  [続きを読む]

    登録日 : 2007-05-31     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  5. 推薦者 : 下澤楯夫  所属 : 電子科学研究所  身分 : 

    技術者によるアイヌ語地名の解読の大著 
    アイヌ語地名の研究 : 山田秀三著作集 / 山田秀三著. - 草風館 , 1982     北大ではどこにある?
     アイヌ語など聴いたこともない著者が、新設の化成工場長として登別へ赴任して以来、アイヌ語地名の研究でそれまでの誰よりも大きな足跡を残す。化学技術者としての基本、すなわち実証主義に徹していたからである。
     気になるアイヌ語地名があると、現地へ足を運び、必ず地形を観察しスケッチに残し、現地の人々から地名の生活上での使われ方を学び、似た地名と比較し、共通点と差異を洗い出す。自分の調べた結果を持って、金田一春彦や知里真志保といった大家を、大学者とも知らずに訪ねる。
     失われたと思われていることでも、意外なところにカケラは残ってい...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-23     名著

  6. 推薦者 : 加藤博文  所属 : 文学研究科  身分 : 

    生きている自然に出会うための本 
    イニュニック : 生命 : アラスカの原野を旅する / 星野道夫[著]. - 新潮社 , 1993.12     北大ではどこにある?
     ヒトは、旅をすることに特徴をもつ動物「ホモ・モビリタス」であるという人がいる。確かに、見知らぬ土地を訪れて、これまで新たな出会いの中から未知のものに出会うことは大いに刺激的なことである。ヒトは自らが知らないということに気づくことに驚きとともに好奇心を刺激され、知りたいという新たな欲求を得るのである。
     大学も新たな出会いと未知の領域を教えてくれる場所であるが、それ以上に無尽蔵の可能性を秘めた空間がフィールドである。私たちを旅立たせてくれるきっかけとなる本と出会えることは、さらに素敵なことである。
     一冊の本を紹介したい...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-22     ぜひ読んでみてほしい

  7. 推薦者 : 寺田龍男  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    疲れた時、めげている時におすすめ 
    何でも見てやろう / 小田実著. - 河出書房新社 , 1969     北大ではどこにある?
     日本人がまだ自由に海外旅行をできなかった当時、英語が話せないにもかかわらずフルブライト奨学金の試験に合格して、米国をはじめ世界各地で体験したこと・考えたことをつづった名著。あふれんばかりのヴァイタリティで困難を乗り越え、さまざまな事象を鋭い観察眼で分析した著者に、今でも感心しています。
     初めて読んだのは高校一年の時、地理の先生に薦められたのが理由でしたが、当時は著者の年齢(まだ20代)に近かったにもかかわらずさっぱりわかりませんでした。私自身が50に近くなった今、ますます面白くなってきた不思議な本でもあります。

    登録日 : 2006-02-03     

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