文化論 一つ上のジャンルへ
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- 推薦者 : 大平具彦 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
グローバル時代を真摯に生きるための知の指南書
異文化理解の倫理にむけて / 稲賀繁美(編). - 名古屋大学出版会 , 2000
北大ではどこにある? |
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異文化理解論については凡百の書が出ているが、この本はその中で出色ものである。特筆すべきは、大学での教科書としてつくられていながら、多くの類書とは全く違って、文化接触の生の現場を通して、思考する営みへと読者を導いてゆく内容構成がなされていることである。それは巻頭に掲げられている以下の「本書のねらい」が雄弁に語っている。
1.異文化衝突の現場を提示する
2.文化間の価値観の相克、葛藤を浮き彫りにする
3.現場を知る専門家ならではの、読者へのメッセージ
4.概論提示ではなく、読者を理論構築へと誘う
5.読者による探... [続きを読む] |
登録日 : 2007-02-22
学習に最適
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
空想すくすく、ノンフィクション文庫版
カナダ・インディアンの世界から / 煎本孝. - 福音館書店 , 2002.11
北大ではどこにある? |
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トナカイを求めて、凍てつく雪原を来る日も来る日も犬橇を走らせるカナダ・インディアンの男たち。「トナカイは人が飢えている時、その肉を与えに自分からやってくるものだ」と彼らは言う。本書は、その魂に、“自然”の力を宿し、季節と共にその内なる力を育みつつ生きてゆく人びとの、たぐいまれなる記録である。丹念な取材に裏付けされた事実に基づく自然誌、成熟した読者にも読み応えのある作品。 |
登録日 : 2007-02-12
名著
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
自然とは?文化とは?人類学とは?
文化の自然誌 / 煎本孝. - 東京大学出版会 , 1996.6
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海女がつかうヤマタテの技、森林インディアンが見るトナカイの夢、自然に密着して生きる人間の行動戦略とは?主要目次・自然と文化の人類学、・海女の自然誌、・森林インディアンの自然誌。
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登録日 : 2007-02-12
学習に最適
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
変容著しい東北アジアの文化と言語の現在を読み解く!
東北アジア諸民族の文化動態 / 煎本孝編著. - 北海道大学図書刊行会 , 2002.2
北大ではどこにある? |
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日本、ロシア、中国、モンゴルを含む東北アジアには、広大で多様な環境が展開している。それは、民族学(文化人類学)的には北アジア、中央アジア、東アジアを含む地域である。生態的にも、地理的にもけっして閉鎖的な地域ではないこの多様な環境に生活する人々は、さまざまな文化と言語とをもっている。本書では東北アジアの文化と言語の動態を多角的に比較検討し、東北アジアの現在について考察する。 |
登録日 : 2007-02-12
基本書
- 推薦者 : 西昌樹 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
人気の秘密
セレブの現代史 / 海野弘. - 文春新書 ,
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どうして有名人は影響力があるのか。教養の感じられない政治家がもてはやされるのか、この疑問の一つの答である。不倫のプリンセス、ワンフレーズの権力者、XX姉妹(XXには適当な文字を、解答複数)、なぜ彼らに人気があるのか。しかし少し怖い状況である。明日の世界はどうなる? |
登録日 : 2006-08-17
基本書
- 推薦者 : 西昌樹 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
南米文化を知ろう
ボサ・ノーヴァ詩大全 / 坂尾英矩. - 中央アート出版 , 2006
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音楽が好きな人、特にポップスが好きな人はボサノバ(旧来表記)を知っているだろう。「イパネマの娘」や「おいしい水」ぐらいは。しかしボサノバだけでなくフォークローレやその他の音楽もある。アルゼンチンタンゴもある。中南米は音楽の宝庫だ。また格闘技の好きな人はブラジルのカポエラやブラジリアン柔術も知っているはずだ。しかしカポエラが手を鎖で縛られた奴隷の護身術から発生したことは知っているだろうか(だから足技です)。文化を学ぶとはこういうことなのです。ジェローム・レ・バンナはフランス読みするとジェローム・ル・バネールです。これは日本にお... [続きを読む] |
登録日 : 2006-08-17
基本書
- 推薦者 : 上田宏 所属 : 北方生物圏フィールド科学センター 身分 :
教科書が完成しました
フィールド科学への招待 / 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター. - 三共出版 , 2006年
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全学教育「フィールド科学への招待」の教科書が出版されました。北海道大学の教育理念である“実学の重視”を実践している、北方生物圏フィールド科学センターの教員自らがフィールドで行なってきた研究成果を肉付けして教科書にしました。今、地球ではー人間が直面している課題ー、私たちはどのように対応するかーフィールド科学の実践例ー、人間活動の負荷を軽減するーフィールド科学の応用ー、フィールド科学の力など、新しい学問であるフィールド科学について学べます。 |
登録日 : 2006-07-07
学習に最適
- 推薦者 : 眞崎睦子 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
「このおれがアイヌだよ」
知里真志保の生涯―アイヌ学復権の闘い / 藤本英夫. - 草風館 , 1994
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「知里君、北海道ならアイヌを見たかい」
「アイヌが見たかったら、このおれがアイヌだよ」
……この「知里君」が辿った道(寄り道を含めて)
どうぞ読んでみてください。
「北海道に来たんだからこんな本でも読んでみよう」と
思った私の心に、もっとも怒りを感じるのは
誰でもない、この「知里君」なのだと思い知らされた一冊。 |
登録日 : 2006-04-19
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 下澤楯夫 所属 : 電子科学研究所 身分 :
なぜ侵略されなければならないのか?
銃・病原菌・鉄 : 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 / ジャレド・ダイアモンド著 ; 倉骨彰訳. - 草思社 , 2000.10
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なぜ東南アジアは侵略されねばならないのか?なぜヨーロッパ人がアフリカや南北アメリカを侵略し、その逆は起こらなかったのか?文明の衝突というのなら、逆が起こっても良いではないか?
鳥類生態学の調査途上で出会った素朴な疑問に対する答えも、極めて単純なことだった。優越人種などいない。どの民族も、同じ能力を発揮できる。違いは単に「何処に住んでいたか」だけだったのだ。地球上の異なる大陸に住んでいた人種が出会ったとき、どちらが優位かは既に決まっていた。
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登録日 : 2006-02-22
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 西昌樹 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
コメディへの理解の方へ
ちはやふる奥の細道 / 小林信彦著. - 新潮社 , 1988.11
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異文化理解を風刺した偽書(外人が書いた松尾芭蕉の伝記の訳書という体裁)。注にまでギャグがある。ドリフターズ以後しか知らない世代にとっては喜劇やミステリー、映画などについての小林信彦の本は格好の入門書である。映画や喜劇についてはその歴史も知らなければ論じることはできない。基礎知識を得るのに必読の著作家である。 |
登録日 : 2006-02-22
ぜひ読んでみてほしい
- 推薦者 : 西昌樹 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
表象文化論関係
登録日 : 2006-02-21
基本書
- 推薦者 : 野坂政司 所属 : 情報基盤センター 身分 :
ことばの地盤を掘り返してみよう
声の文化と文字の文化 / W.J.オング [著] ; 桜井直文, 林正寛, 糟谷啓介訳. - 藤原書店 , 1991.10
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無文字社会の文化がどのように成立し、どのように伝承されていたかということは、想像も難しいし、考える糸口がどこにあるかも見つけにくい問題でしょう。
文字を手にした人間が、その後さらに多彩な表現メディアを獲得しつつ今日の情報文化社会を生活環境とするに至る過程で、声の文化がどのように生き延びてきたか、あるいは生きる環境を制限されてきたかという問題性は簡単には扱いきれない大きな問題です。
本を読んで考える、考えたことを書く、という文字という形を持ったことばに直面する作業は、大学において基本的かつ日常的な行動ですが、電子的メ... [続きを読む] |
登録日 : 2006-02-21
名著
- 推薦者 : 西昌樹 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
国際地域文化論関係
登録日 : 2006-02-21
名著
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
変容著しい東北アジアの文化と言語の現在を読み解く!
東北アジア諸民族の文化動態 / 煎本孝編著. - 北海道大学図書刊行会 , 2002.2
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日本、ロシア、中国、モンゴルを含む東北アジアには、広大で多様な環境が展開している。それは、民族学(文化人類学)的には北アジア、中央アジア、東アジアを含む地域である。生態的にも、地理的にもけっして閉鎖的な地域ではないこの多様な環境に生活する人々は、さまざまな文化と言語とをもっている。本書では東北アジアの文化と言語の動態を多角的に比較検討し、東北アジアの現在について考察する。 |
登録日 : 2006-02-09
基本書
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
自然とは?文化とは?人類学とは?
文化の自然誌 / 煎本孝著. - 東京大学出版会 , 1996.6
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海女がつかうヤマタテの技、森林インディアンが見るトナカイの夢、自然に密着して生きる人間の行動戦略とは?主要目次・自然と文化の人類学、・海女の自然誌、・森林インディアンの自然誌。 |
登録日 : 2006-02-09
基本書
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
空想すくすく、ノンフィクション文庫版
カナダ・インディアンの世界から / 煎本孝作. - 福音館書店 , 2002.11
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トナカイを求めて、凍てつく雪原を来る日も来る日も犬橇を走らせるカナダ・インディアンの男たち。「トナカイは人が飢えている時、その肉を与えに自分からやってくるものだ」と彼らは言う。本書は、その魂に、“自然”の力を宿し、季節と共にその内なる力を育みつつ生きてゆく人びとの、たぐいまれなる記録である。丹念な取材に裏付けされた事実に基づく自然誌、成熟した読者にも読み応えのある作品。 |
登録日 : 2006-02-09
名著
- 推薦者 : 煎本孝 所属 : 文学研究科 身分 :
アイヌの世界観を知ろう
アイヌの世界観 : 「ことば」から読む自然と宇宙 / 山田孝子著. - 講談社 , 1994.8
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クマ・オオカミ・シマフクロウ・・・・・。魚の満ちあふれる川、シカが群れつどう山。大自然をアイヌはカムイ(神)としてとらえる。彼らの信仰はいかにして形成されたのか?「ことば」が「生活世界」を切り取るプロセス。秘密はそこにある。北の民の世界観がいま、認識人類学の立場から鮮やかに解明される。本書の内容・プロローグ、・アイヌの宇宙観、・霊魂とカムイ、・アイヌの植物命名法、・動物の分類と動物観、・諸民族との比較、・世界観の探求−認識人類学的アプローチ |
登録日 : 2006-02-09
基本書
- 推薦者 : 河合剛 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
So this is how knowledge is put together
Guns, germs, and steel : the fates of human societies / Jared Diamond. - W.W. Norton , 2003
北大ではどこにある? |
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Jared Diamond's Pulitzer-winning book of how geography affects
civilizations is one example of how bits and pieces of scientific
fact are put together to form a testable hypothesis. While some may
disagree with Diamond's conclusions, it is difficult to disagree with
his logic.
Scientists (whom I define as any person practicing the scientific
method) base their argument on observable facts and procedures
suitable for interpreting those facts. As a scientist, I constantly
search for generalizable, universal rules or tendencies that predict
outcomes of yet-to-be-observed phenomena.
In his quest for rules that govern the rise and propagation of
civilizations, Diamond shows us how broa... [続きを読む] |
登録日 : 2006-02-08
名著
- 推薦者 : 大平具彦 所属 : メディア・コミュニケーション研究院 身分 :
世界を知るには自分を知ろう――日本の文化のDNAを知る最良の書
二重言語国家・日本 / 石川九楊著. - 日本放送出版協会 , 1999.5
北大ではどこにある? |
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著者は書道家として知られる一方、文字を通じ、われわれの日本文化(漢字・かな文化)について、中国文明(漢字文明圏)、ヨーロッパ文明(アルファベット文字文明圏)など世界全体の文明構造の中から解き明かす著作と論考を数多く発表しており、本書はその代表作。われわれが何気なく使っている漢字、かな、そして明治以降のアルファベットを通して、われわれの歴史、文化、ものの考え方の特徴が、それこそ目からウロコが落ちるように見えてくる。のみならず、現在の米中、日中関係すらも透けて見えてくるのは著者の思索の深さゆえか。同著者の『[続きを読む] |
登録日 : 2006-01-14
ぜひ読んでみてほしい
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