「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

現代社会について考える

JUNLE
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  1. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    戦後日本の思想の絡まりを解きほぐす 
    現代日本思想論-歴史意識とイデオロギー- / 安丸良夫. - 岩波書店 , 2004     北大ではどこにある?
    この本は、戦後日本の社会科学(主として政治学と歴史学)の中で誰がどのような議論を展開しそれが誰に受け継がれ誰に批判されその中からどのような議論が新たに形成されてきたかを論じる第一部と、戦後の主に海外の歴史学研究方法論、丸山眞男の思想史研究、そして著者自身の現代社会状況分析からなる第二部とに分かれている。読者の関心に応じて興味を引かれる部分は異なると思うが、特に第一部は戦後の社会科学研究の“思想地図”といった内容になっており、広く日本の戦後政治や思想を学ぶ上での基本的な知識を提供してくれている。これらの方面に関心のある学生に一読...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-07-29     ぜひ読んでみてほしい

  2. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    温故知新 
    写真で辿る小樽 明治・大正・昭和 / 佐藤 圭樹. - 北海道新聞社 , 2014     北大ではどこにある?
    懐古趣味の写真アルバムが多いなかで、本書は当時の世相・経済事情・生活様式を詳述している。優れた時代ドキュメンタリー。小樽の歴史を学び、未来を創出したいなら必読。

    登録日 : 2016-06-27     ぜひ読んでみてほしい

  3. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    「辞書にはドラマがある」 
    <辞書屋>列伝-言葉に憑かれた人びと- / 田澤耕. - 中央公論新社 , 2014     北大ではどこにある?
    以前の推薦文に、最近岩波新書(新赤版)がつまらなくなってきた、と書いたが、最近の新書(岩波に限らない)ときたら、もう池上彰、佐藤優、島田裕巳、内田樹ばかり目立つ(少し前ならこれに香山リカも入っていた)。商業的に売れる本を書きたいというのは出版社の本音だろうし、若者の読書離れなどということも言われる中で出版社の新書編集部も大変だろうなぁとは思うが、こうも顔ぶれが変わらないと彼らの熱烈なファンでない限り購買意欲が逆にそがれてしまう。それにしても、この四人はよくも新書の大量執筆ができるもので、その点はうらやましい限りである。

    ...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-06-19     ぜひ読んでみてほしい

  4. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    あなたの知らないディープな大学図書館 
    変わりゆく大学図書館 / 逸村裕・竹内比呂也. - 勁草書房 , 2005     北大ではどこにある?
    北大図書館を頻繁に利用する人や図書館ウェブサイトをよく見る人の中でどのくらいの人が図書館トップページの一番右にある「附属図書館について」を見ているだろうか。図書館ホームページの中で蔵書検索やお知らせと同じくらい閲覧されていいページはこの「附属図書館について」の中にある様々な情報だと思う。それほど更新頻度が高いわけではないが、図書館がどのように北大の研究・教育活動に貢献しているか、そのために職員の方々がどのような仕事をしていらっしゃるかがよく分かる。時間があるときには是非見てほしい。それと関連して...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-05-26     ぜひ読んでみてほしい

  5. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    「研究」ということの神髄に触れる 
    師範学校制度史研究-15年戦争下の教師教育- / 逸見勝亮. - 北海道大学図書刊行会 , 1991     北大ではどこにある?
    この本は、僕の専門分野と関わりがあるので読んだものだが、推薦文としては「良書だから読むべし!」としか言いようがない。実は,僕はこの著者である逸見先生(元教育学部長・現名誉教授)の“ファン”なのである。まだ逸見先生がご在職中にこの本を読んで疑問に思った点があったので、直接教えを請う機会をいただいたのだが、逸見先生のご教示、お人柄、生き方に痺れて、ファンになり今に至っている。その意味ではここに推薦するのが遅すぎたくらいだ。こういう推薦の仕方にきっと先生には眉をひそめられるかもしれないが、そこはお許しいただいて、多くの学生に読んでも...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-05-15     ぜひ読んでみてほしい

  6. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    経済学とは結局何なのか、を考える。 
    戦時下の経済学者 / 牧野邦昭. - 中央公論新社 , 2010     北大ではどこにある?
    この本の表題は『戦時下の経済学者』であり、事実経済学者(の学説)に多くのページを割いている。しかし、この本の主眼とするところは人物伝ではなく、著者自身が「あとがき」で書いているように「経済学はなぜこうなっているのか」という問題意識である。僕なりの読み方で言えば戦時下の総力戦体制の中で個々の経済学者の学説が社会の要請と切り結びながらどうしてその学説のような形を取ることを求められたか、を考えようとするものだと言えるだろう。僕はこの本をノートを取りながら割合丹念に読んだのだが、僕自身の関心はむしろ個々の経済学者あるいは研究機関の時代...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-05-12     ぜひ読んでみてほしい

  7. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    昭和をまだノスタルジーにするな! 
    昭和時代年表 増補版 / 中村政則. - 岩波書店 , 1986     北大ではどこにある?
    ここ何年かの間に、メディアで「昭和の○○」といったことばを少なからず読んだり聞いたりすることがある。女優の黒木華さんは「昭和顔」と言われているそうだ。昭和32年(=考えてみればちょうど昭和の半分の年)生まれで、経済の高度成長とともに成長し、1988年のバブル最盛期に就職した僕から見ると、「『昭和』をそんなに簡単にノスタルジーにするな!」という怒りにも似た気持ちを禁じ得ない。それは、僕個人にとって昭和がリアルタイムであると言うだけのことではなく、昭和時代に現れ、あるいは作られた様々な問題・課題から我々が未だに解き放たれているとは言えない...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-05-11     基本書

  8. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    岩波新書は不滅です! 
    岩波新書の歴史 : 付・総目録1938-2006 / 鹿野政直. - 岩波書店 , 2006     北大ではどこにある?
    前にこの「本は脳を育てる」に岩波新書(青版)の鈴木八司『ナイルに沈む歴史』を推薦した際に、「最近(特に今世紀になってから)、岩波新書(新赤版)がつまらなくなってきた。」と書いたが、そうはいってもやはり岩波新書は「腐っても鯛」-という書き方は失礼かもしれないけれども-である。「岩波文化人」という、一種の鼻持ちならないエリートを作り出したという問題点はあるが、間違いなく日本近代、あるいは昭和以降の「教養」の担い手として大きな存在感を発揮したことは否定しようがない。この鹿野氏の著作は、岩波新書がどのような価値観を時代に対する「教養」...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-05-08     ぜひ読んでみてほしい

  9. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    巧妙化・複雑化する戦争ビジネスを知る 
    民営化される戦争-21世紀の民族紛争と企業- / 本山美彦. - ナカニシヤ出版 , 2004     北大ではどこにある?
    戦争に関わる企業と聞くと、兵器・武器の製造売買を行う-古いことばで言えば-「死の商人」が思い浮かぶ。それはそれとして現在もあることに変わりはないが、この本を読むと、思いがけないところで思いがけない企業が、国家(この本で主題的に取り上げられるのはアメリカだが)の中枢部と結託して戦争の後方支援活動などに食い込み利益を上げていることが分かる。さらには、こうした企業が、アフリカなどの資源を保有する後進国で資源ビジネスに目を付けてに内戦=民族対立や紛争を煽っている構図までもが明らかにされる。民族紛争の解決と貧困の撲滅は間違いなく21世紀の世...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-04-11     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  10. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    日本語教育と国語教育をめぐる日中の結びつきを知る 
    現代中国の日本語教育史-大学専攻教育と教科書をめぐって- / 田中祐輔. - 国書刊行会 , 2015     北大ではどこにある?
    僕が30年以上前、初めて日本語教育に関わったときに学校から与えられた教科書は東京外国語大学附属日本語学校編『日本語Ⅱ』だった。内容を一目見て驚いたのは、僕自身が小学校の国語教科書で勉強した文章が幾つか教材として課を為していることだった。当時、日本語教育についての知識も技術もろくになかった僕でも「日本人小学生向けの教科書と外国人留学生向けの教科書が同じでいいものか」と疑問に思ったのを覚えている。しかし、実態としては、日本の国語科教科書の文章は、様々な形で外国人向け日本語教科書に取り入れられていたのである。そして、それは日本国内で出版...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-03-15     ぜひ読んでみてほしい

  11. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    よりよい働き方をどう実現するか 
    個人を幸福にしない日本の組織 / 太田肇. - 新潮社 , 2016     北大ではどこにある?
    この本は、標題だけを見るとかつてのカレル・ヴァン・ウォルフレンの『人間を幸福にしない日本というシステム』の二番煎じのように見えてしまうが、内容は組織論あるいは経営制度論の観点から見た日本人の働き方/働かせ方の批判的考察である。これを読むと、企業も学校も芸能界も自治体も町内会も、およそ人が集まって作られる目的集団がいかに機能不全を起こしやすいかがよく分かる。筆者はその点について、かなり大胆な処方箋を提示してくれているが、欲を言えばもう少し突っ込んで対策を書いてくれるとより面白くなったと思う。自分の将来の仕事のあり方として会社勤め...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-03-14     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  12. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    多文化社会とは? 
    多文化教育の研究ーひと、ことば、つながりー / 朝倉征夫. - 学文社 , 2003     北大ではどこにある?
    「多文化社会」や「異文化(間)コミュニケーション」というのは今や大学教育に於ける”流行語”と言ってもいいと思うのだが、他でもないこの北大で「多文化交流科目」を担当していると、学生の殆どが(場合によっては教員も)「多文化」あるいは「異文化」ということを”外国人(非日本人)との交流”だと思い込んでいる実情が見られ、そのたびになんとかしなければ、と思ってしまう。

    この本は三部から成るが、第一部の総論を除くと、半分を占める第二部は外国(人)に関する「多文化」状況ではなく、この日本国内に於いて文化的背景を異にする人々に関する考察で...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-03-12     学習に最適

  13. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    文学という営みを通してみた日本人像とは 
    近代日本人の発想の諸形式 / 伊藤整. - 1981 , 岩波書店     北大ではどこにある?
    標題となっている論文で、著者は、日本人の手によって行われた文学(創作と作品)を「逃避型と破滅型」、「上昇型と下降型」等いくつかの切り口から鋭く考察し、日本に於いてその文学的な風土がどのように形成されたかという問題に取り組んでいる。その過程で一つの鍵となるのは、創作の専門性とそれを体現する”文士”という存在である。そうした観点から見たとき、多くの人が常識的に(?)受け止めている「文豪」漱石と鴎外への批判は苛烈を極める。

    20世紀末から日本哲学(史)の研究が徐々に隆盛の兆しを見せてきたが、哲学研究者とは別の(「異質」と言っても...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-01-11     名著

  14. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    留学したい人は必読! 
    バイカルチャルになれる人・なれない人-アメリカで変わる日本人- / 本田正文. - 丸善 , 1999     北大ではどこにある?
    この本は、大きく分けると著者である本田氏がアメリカ留学の中で体験した異文化適応の過程の紹介と、専門とする第二言語習得理論(から見たバイリンガリズム)の概説をバイカルチャルという観点で融合させていこうとしたものである。こう書くとなにやら難しそうな本のようであるが、そのようなことはない。むしろ、本田氏が実際にアメリカで何に苦労しそこからどのような「智慧」を見いだして異文化での生活を成り立たせていったかが、時にユーモアを交えながら成長段階を追って書かれている。

    これから海外留学を目指す人には色々な希望と不安があると思うが、留学...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-01-11     基本書

  15. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    理論と実例の両面から分かる異文化間コミュニケーション 
    異文化コミュニケーション : 新・国際人への条件[改訂版] / 古田暁. - 有斐閣 , 1996     北大ではどこにある?
    異文化間コミュニケーションについての解説書・研究書は山ほどあるが、内容がまとまっていてしかも頭に入りやすい本はそう多くはない。この本は、異文化間コミュニケーションの理論的側面に重点を置きながらも様々な実例を組み込んでわかりやすい叙述を心がけている。一章の分量もそれほど多くないので、一日に読む分量を決めてノートを取りながら読めば内容を押さえていくことができるだろう。異文化間コミュニケーションの好適な入門書として薦めたい。

    登録日 : 2015-10-29     学習に最適

  16. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    信仰をめぐる様々な問題を考えさせる本 
    黒い海の記憶-いま、死者の語りを聞くこと- / 山形孝夫. - 岩波書店 , 2013     北大ではどこにある?
    山形孝夫氏の本をすでに「本は脳を育てる」に2冊推薦したが、この『黒い海の記憶』は東日本大震災による犠牲者の鎮魂を軸として、山形氏自身の留学体験や信仰に触れながら宗教或いは信仰が持つ功罪両面に鋭い考察を加えたものである。盛り込まれた話題が豊富であり、読者はそれぞれの関心に応じて思考を触発されると思う。僕は、若き日の山形氏が留学先で出会った黒人キリスト教会をめぐる体験談と白人によるキリスト教のあり方の考察、そして、死者の祟りの封じ込めのための宗教へと変質した仏教に対する批判に考えさせられるものがあった。
    ただ、残念なのは、これほ...  [続きを読む]

    登録日 : 2015-07-18     ぜひ読んでみてほしい

  17. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    とりあえず元気になりたい人に。 
    燃える闘魂 / 稲盛和夫. - 毎日新聞社 , 2013     北大ではどこにある?
    正直に言えばこの本を「本は脳を育てる」に推薦するのは躊躇いがあった。こう書いている今も、図書館のA係長の困り切った表情が目に浮かんでくるようだ。それはそれで分かる。所謂典型的な日本の経営者のビジネス精神論だからだ。ビジネスは研究の対象になるが、精神論(或いは根性論)は研究の対象にはなり得ない。それでもなぜ推薦したかというと、最近の僕の周りの人間は教員も事務職員も学生も元気がない人たちが多いからだ。そういうときには”空元気”でいいから、とにかくテンションが上がる本を読みたい。そういうわけでここに推薦してしまった。

    ちなみに...  [続きを読む]

    登録日 : 2015-07-14     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  18. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    何もそこまで言わなくても… 
    日本の大学に入ると、なぜ人生を間違うのか / 吉田良治. - PHP研究所 , 2015     北大ではどこにある?
    日本の大学で教職に就いている人間から見ると神経を逆なでされるような表題であるが、それなりの面白さと説得力はある本である。著者は、アメリカの大学の「ライフスキル・プログラム」に足場を置いて、国際通用性に乏しいに日本の大学教育を容赦なく批判していく。この著者の議論は、見方によってはアメリカの大学に留学してアメリカかぶれになった人間の一面的な判断ということもできるが、とりあえず日本の大学教育が抱える問題を概観するには便利な書物であるのは間違いない。あとは読んだ人がそれなりにどう考え、実行するかである。

    登録日 : 2015-07-14     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  19. 推薦者 : 石橋道大  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    「米軍基地の島」沖縄?  真実をまっすぐに見つめる 
    沖縄の不都合な真実 (新潮新書601) / 大久保 潤 / 篠原 章. - 新潮社 , 2015     北大ではどこにある?
    沖縄の米軍基地は長年住民を苦しめてきたといわれる。おどろおどろしい姿の軍用機が轟音をたてて飛び交う様がテレビで報道されている。しかし実際には基地周辺以外の地域や島では、軍用機の轟音を耳にすることは意外と少ない。市街地に近いため危険な普天間基地を辺野古という田舎に移転する政府の計画に対して、拳を天に突き上げて反対を絶叫する人々の姿がテレビで放送されている。ところが辺野古の住民の8割は移転を受け入れている。では反対を叫ぶ人々は、どこの人たちなのだろうか。テレビは反対を叫ぶ人々の姿は報道するが、辺野古の人々のことは報道しない。日本にあ...  [続きを読む]

    登録日 : 2015-05-11     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  20. 推薦者 : 寺沢重法  所属 : 文学研究科  身分 : 

    台湾のエスニシティーを理解するために 
    族群:現代台湾のエスニック・イマジネーション / 王甫昌. - 東方書店  , 2014     北大ではどこにある?
    台湾の社会学者・王甫昌先生の著作の日本語訳。つい先日刊行されたもの。原題は王甫昌(2003)『當代台灣社會的族群想像』臺北:群學。台湾の高校生、大学1・2年生向けに行った授業をベースにして書かれたもので、非常にわかりやすい説明である。
    族群(エスニシティー)概念の説明から、台湾の「四大族群」(閩南人/客家人/外省人/原住民(先住民))の説明、そして「四大族群」がどのようにして現在のような「四大族群」になったのかを解説している。族群が族群たる根拠・正当性といった、族群の内実を述べるのではなく、族群自体が歴史的・文化的・社会的条件によって可変的...  [続きを読む]

    登録日 : 2015-02-20     学習に最適

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