「本は脳を育てる」について
(教員の皆様へ)推薦文受付中です!
本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

心や思考の仕組みを探る

JUNLE
- 哲学・思想 
- 心理学 
- 宗教 
- 言語学・語学 
- 知識・学問 
- 生き方 

一覧表示
page  | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |  7  | 8 | 9 | 10 | 11

  1. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    日本語教育に関わりたい人に 
    日本のことばとこころ / 山下秀雄. - 講談社 , 1986     北大ではどこにある?
    日本語教師として30年近く働いてきてまだ人生を回顧するのは早すぎると思うけれども、この仕事を選んだ自分にとって「恩師」と呼べる先生は3人いる。この推薦書の著者である山下秀雄先生もそのお一人で、講習会や研究会で多くのことを教えていただき、海外に教えに行っていたときにもいろいろと心配りをしていただいた。先生は、平成10年9月に交通事故で亡くなられ、その前日の夕刻に僕に宛てて出されたお手紙がこの世での最後の書簡となった。それは今も僕の手元にある。
    本書は、山下先生が、日本語教師としての長年の経験と研究から、外国語としての日本語を見るための...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-07-12     基本書

  2. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    人の振り見て我が振り直せ 
    カネを積まれても使いたくない日本語 / 内館牧子. - 朝日新聞出版 , 2013     北大ではどこにある?
    最近の出版業界は「脅迫産業」めいてきたところがあり、本の表題にやたらと「知らないと恥をかく~」だの「あなたもきっとだまされる」だの「~のウソ」だの「その○○は恥をかく」だの、これでもかとばかりに読者を不安がらせ(て買わせ)ようとするフレーズを入れるものが多い。こういった表題の本は、おおむね中身はたいしたことがないので買わないことにしているが、ここに挙げた内館氏の本は、その大仰な表題に似合わず、今使われている、あまり適切とは言えないことばづかいを丁寧に拾い上げて論評しており、まさに「人の振り見て我が振り直せ」で、自分の日本語の使...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-07-12     学習に最適

  3. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    西田哲学の実践としての西田評伝 
    西田幾多郎 / 大橋良介. - ミネルヴァ書房 , 2013     北大ではどこにある?
    西田哲学の難しさについてはその一端を、以前この「本は脳を育てる」に『善の研究』を推薦したときに書いておいた。この『西田幾多郎』は、現在西田幾多郎研究の世界水準を牽引する著者が、単に「伝記」=時間の流れの中である人物がなしたあれこれのことを書くだけでなく、まさに西田を一つの”出来事”とし、それに西田哲学を実践してみせることによって新たな西田像を明らかにしたものである。西田の伝記はこれまでさまざまなものがあったけれども、西田自身の歴史哲学的思索によって書かれた西田には、これまでのものにはない新鮮な人間像が見られる。「哲学」という特...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-06-22     ぜひ読んでみてほしい

  4. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    読み物として面白い文章読本 
    思考のための文章読本 / 長沼行太郎. - 筑摩書房 , 1998     北大ではどこにある?
    ここ何年か、「一般教育演習(フレッシュマンセミナー)」で日本語文章表現関係の授業を開講しており、その参考とするためにあれこれの文章読本を45冊ほど読んで、今46冊目を読んでいる。率直に言って授業の素材として役に立ったものはほとんどなく、推奨できるものは4、5冊程度である。そして、これらの推奨できる数少ない本も、どう言ってみても結局はハウツー本であり、面白さという点ではほとんど期待できない。その中にあって、長沼氏のこの本は唯一と言っていいほど読み物としての面白さがある文章読本である。この本を通して読者は、文章作成の根本にある「問い」を立てる...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-06-20     学習に最適

  5. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    死と美意識と 
    太陽と鉄 / 三島由紀夫. - 中央公論新社 , 1987     北大ではどこにある?
    この作品は三島の、精神と肉体の拮抗を軸とした自己認識過程の吐露であるとともに、己の死と向き合おうとする冷徹な美意識の自己表現の書でもある。この本に書かれた思索とその基盤をなす体験の延長線上で三島はあのような「自決」という仕方を選び取ったのであり、その死は三島の、死に対する美意識の自己完結的結晶であったのだ。「国(でも何でもいいが要するに他者)のために自分の生命を投げ出して死ぬ」ということを自分の真剣な問題として考えたいなら、この本は、その内容を肯定するにせよ否定/批判するにせよ、避けて通れない作品であり、今の時代にあらためて読...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-06-20     名著

  6. 推薦者 : 森川正章  所属 : 地球環境科学研究院  身分 : 

    柔軟な思考能力を鍛えるのに最適な書 
    なぜ、それを考えつかなかったのか? / チャールズ W マッコイ Jr(ルディー和子訳). - ダイヤモンド社 , 2003     北大ではどこにある?
    本書は合理的な思考や意思の決定の仕方について例をあげながら教えてくれます。
    ひとはついつい先入観にとらわれて物事をあいまいなまま判断しがちです。
    私たちが陥りやすい勘違いや錯覚を指摘してくれるので、なるほどと思わせるところがたくさんあります。

    登録日 : 2014-04-10     

  7. 推薦者 : 和多 和宏  所属 : 理学部 生物科学科(生物)  身分 : 

    ヒトを含む生物の「生まれと育ち」を考える 
    やわらかな遺伝子 / マット・リドレー著 ; 中村桂子, 斉藤隆央訳. - 紀伊国屋書店 , 2004     北大ではどこにある?
    自分は他人と何が同じで、違うのか、それはどうして、いつそうなったのか。生物学から、人の生き方や教育・心理学・哲学にも影響を与える内容が盛り込まれています。

    登録日 : 2014-04-10     ぜひ読んでみてほしい

  8. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    思索するカントの姿に迫る 
    理性の不安-カント哲学の生成と構造- / 坂部 恵. - 勁草書房 , 2001     北大ではどこにある?
    この推薦文を書いている今日の昼間、書店に行ったら故石川文康先生訳『純粋理性批判(上下)』(筑摩書房)が棚に並んでいるのを見てびっくりした。石川先生は昨年逝去されたし、『純粋理性批判』を翻訳していらっしゃったことも知らなかった。同時に、どうしてこうも日本の哲学研究者(あるいは出版社?)は『純粋理性批判』の翻訳を出したがるのかなぁ、とも思ってしまった。この「本は脳を育てる」に文学研究科の千葉先生が熊野純彦先生の翻訳を推薦していらっしゃるが、それ以外にも多くの翻訳があり、訳書の多さという点では哲学書に限定せずとも『純粋理性批判』、ハイデガー...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-03-09     ぜひ読んでみてほしい

  9. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    もう一つの「本は脳を育てる」 
    古典力 / 斎藤 孝. - 岩波書店 , 2012     北大ではどこにある?
    以前森鴎外の『舞姫』を推薦した時に、「古典」を読むということについて少しだけ書いたことがある。では「古典」とは何か、と言うことになると答えはそれほど簡単ではない。そのわかりやすい見取り図の一つがこの『古典力』である。これを読むと、読んだことがある本に再会したり、名前は知っていても(案外それで分かった気になって)読んでいない本に出遭ったりするだろう。そこで興味が湧いた本があればためらうことなく手にとって欲しい。なぜそれが「古典」になっているかは、斉藤氏の解説を手がかりに読めば自分なりの理解を獲得することができると思う。
    ちなみ...  [続きを読む]

    登録日 : 2014-03-08     ぜひ読んでみてほしい

  10. 推薦者 : 千葉惠  所属 : 文学研究科  身分 : 

    Japan’s Best 
    Living for Jesus and Japan : the social and theological thought of Uchimura Kanzō / edited by Shibuya Hiroshi and Chiba Shin. - Eerdmans Pub. , 2013     北大ではどこにある?
    本書は皆さんの大先輩札幌農学校二期生内村鑑三の研究書です。
    新しい日本の黎明期、明治、大正そして昭和初期を力一杯駆け抜けたこの人物は思想家として信念を貫いた魅力ある人物です。外国人にも魅力的に見え、彼の諸著作は数カ国語に翻訳され、外国人による研究書は私の知る限りでも10冊を超えています。
    本書は主に日本の内村研究者たちにより、彼の平和思想、愛国心そして神学思想を中心に人文学、自然科学に通じたジェネラリスト、社会思想家そして信仰者にしてキリスト教独立伝道者としての内村の諸側面を明らかにすることをめざし編集された英語論文集で...  [続きを読む]

    登録日 : 2013-11-25     ぜひ読んでみてほしい

  11. 推薦者 : 戸田 聡  所属 : 文学研究科  身分 : 

    イエス・キリストってどんな人だったの? 
    イエスの影を追って / ゲルト・タイセン. - ヨルダン社 , 1989     北大ではどこにある?
    聖書やキリスト教の中心的テーマはやはり何と言ってもイエス・キリストであり、そのイエスがどういう人物だったのかという問いは、そういう研究の根底にある問題だと言えます。学問的にイエスの生涯を論じた書物は他にも数多くあり、その意味では別の本も薦められますが(例えばE・P・サンダース『イエス』)、読み物としてはタイセンのこの本がお薦めです。
    実は、イエスの生涯を物語風に書いた本も既に数多く世に出ており(例えばモーリヤック、遠藤周作、三浦綾子)、それらもそれぞれに一読の価値がありますが、このタイセンという著者は、もともと新約聖書を専門的...  [続きを読む]

    登録日 : 2013-05-30     ぜひ読んでみてほしい

  12. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    道を極むる者を極道といふ 
    シャングリ・ラの夢 原信太郎が描き続ける理想郷 (DVD) / 原信太郎 (出演), 久地浦恭寛 (監督). - TCエンタテインメント , 2012     北大ではどこにある?
    Noburato Hara was born in a wealthy family and spent a fortune on trains. He photographed them, made home movies about them, rode them, and occasionally drove them. His biggest accomplishment was his model train collection that he built from scratch. Check out his own private model railway company -- the Shangri La -- on his DVD.

    Visit his museum at:
    http://www.hara-mrm.com/

    登録日 : 2013-04-11     ぜひ読んでみてほしい

  13. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    「英学」のもう一つの姿 
    日本における近代倫理の屈折 / 堀孝彦. - 未来社 , 2002     北大ではどこにある?
    さきにこの「本は脳を育てる」に、惣郷正明『日本英学のあけぼの』を推薦した。今度の『日本における近代倫理の屈折』は、惣郷の本にも登場する幕末の英語通詞・堀達之助の子孫である堀孝彦氏が、達之助の営為を通じて「英学」を語学としてのみではなく「人文学」と捉え、その内実が急激な近代化を急ぐ日本の中でいかなる変化を余儀なくされたか-著者のことばで言えば「屈折」を経たか-を明らかにし、現代にまで繋がるその「屈折」の影響を読み取ろうとしたものである。その「屈折」の延長線上には、明治期から現代までの日本の倫理道徳上の様々な問題が関連してくること...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-11-19     ぜひ読んでみてほしい

  14. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    東大入試問題から見える「倫理」 
    東大入試 至高の国語「第二問」 / 竹内康浩. - 朝日新聞出版 , 2008     北大ではどこにある?
    過去のある時期、東京大学の入学試験(二次試験)の現代国語の第二問は、200字以内で作文を書かせるという問題だった。この本は、その「第二問」を分析して東大が年度に関わりなく執拗に問おうとしたものを明らかにしていくという著作である。著者の竹内氏によれば、「底流には『死』という大問題があって、死を見ることで『生きること』について考えさせる」(「あとがき」より)というのがこの問題の勘所となっている。これだけ読むと、入試問題から人生訓を牽強付会しているような印象を与えてしまうかもしれないが、この本の真骨頂は、後半に進むに従って「死(と生)」の問題...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-11-19     ぜひ読んでみてほしい

  15. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    論理学の深さを知る 
    現代論理学入門 / 沢田 允茂. - 岩波書店 , 1962     北大ではどこにある?
    今から50年前に出たこの本は、いまなお論理学の名著としての価値を失っていない。もちろん50年の間には論理学にも進歩があって、多値論理、様相論理、量子論理などはこの本では取り扱われていないし、用語や記号の表記も古いところがあるが、それは仕方ないこととしても、論理学を専門的に研究するならともかく、それ以外の幅広い哲学的関心に広く答え得る点でこの本をしのぐ内容のものはいまだにほとんどないと言って良い。こうした優れた本を絶版にしないで出し続けている岩波書店の“営業努力”は賞讃されてしかるべきである。
    この本を紹介する際に、記号の使用を最...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-11-19     基本書

  16. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    英語と格闘した日本人の足跡を辿る 
    日本英学のあけぼの-幕末・明治の英語学- / 惣郷正明. - 創拓社 , 1990     北大ではどこにある?
    20年以上まえに出たこの本を今頃推薦するのは実は大変恥ずかしい。というのは、出版されてから割合すぐに買い求めたのだけれど、最近まで“本棚の肥やし”にしてあって読んでいなかったからである。(言い訳すれば、昔、僕の恩師も「20年前に買った本がまだ読めないんだ」とぼやいていたので、同じようなことは案外あるのかもしれない。)
    「英学」という表題はいかめしいが、要するに日本人が英語と接して以来、どのようにこの言語を勉強しようと工夫なり悪戦苦闘なりを重ねてきたかの歴史が描かれているものであり、具体的な教科書や参考書や辞書、果てはかなり怪しげ...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-11-15     名著

  17. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    to tie a knot literally 
    The Ashley Book of Knots / Clifford Ashley. - Doubleday , 1944     北大ではどこにある?
    Sometimes a person collects, organizes, and delivers information in such a way that the exhaustive knowledge is clearly explained along with its background culture and history. The Ashley Book of Knots (or ABOK for short) is such a treatise. It is rare that a book as old as my parents continues to reign as the standard reference. We academics should learn humility from a work of this scope.

    For more information about ABOK, visit Wikipedia:
    http://en.wikipedia.org/wiki/The_Ashley_Book_of_Knots

    View parts of this book including its wonderful drawings at Google Books:
    http://books.google.com/

    登録日 : 2012-11-05     名著

  18. 推薦者 : 千葉惠  所属 : 文学研究科  身分 : 

    最後まで読めるカントの『純理』 
    純粋理性批判(熊野純彦訳) / カント. - 作品社 , 2012     北大ではどこにある?
    この名著については邦語においても数種類の翻訳を容易に手にすることができます。今年出版されたあたらしい熊野純彦氏による訳業は、従来の成果を取り入れつつ、従来のゴツゴツした訳業とは異なり、あまり負荷をかけられることなしに「分かる」という感覚の中で読み進めることができます。学問に憧れをもつ多くの人々が大学生になったことを期にこの難解の誉れ高い書を手にして挑戦してきました。私もそのひとりでしたが、その当時最後まで読み進めることはできませんでした。今の若者は幸いな翻訳にであえたと言うことができます。カントはこの書で理性が理性自身を吟味し...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-10-10     名著

  19. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    short talks about language and linguistics 
    The 5 Minute Linguist: Bite-Sized Essays on Language and Languages, 2nd edition / E. M. Rickerson (Author, Editor), Barry Hilton (Editor). - Equinox Publishing , 2012     北大ではどこにある?
    Did you know that 75 percent of the world's population speaks more than 1 language?

    'The 5-minute linguist' explains various topics on language and linguistics.

    Learn, for example, what it means to be bilingual (that is, speaking 2 languages), or how many languages we can learn.

    The series started as an audio program developed in 2005 by the College of Charleston and the National Museum of Language. The book is based on that radio program.

    Download the audio files for free from iTunes U (http://itunes.apple.com/us/itunes-u/the-five-minute-linguist/id452255394 -- accessed 2012-07-20).

    登録日 : 2012-09-25     学習に最適

  20. 推薦者 : 千葉惠  所属 : 文学研究科  身分 : 

    あらゆる学問の基礎 
    The Oxford Handbook of Aristotle / ed.Christopher Shields. - Oxford University Press , 2012     北大ではどこにある?
    本書においては、その後の人類の知的な営みにおける思考の規範となりあらゆる学問の基礎となったアリストテレスの哲学についてそれぞれの領域の第一人者24人(26章)の執筆者により包括的な研究および紹介がなされています。推薦者が今思いますのは人間の正しい思考方法がアリストテレスにより明晰に提示されたからこそ、ひとはいかなる領域においてであれ思考を進めるためにはアリストテレス的に思考せざるをえないということです。彼は「美しく問い(行き詰まり・アポリア)をたてること」が、その解に導くと言います。そして人類にとって、そのような方法は他にない...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-08-07     ぜひ読んでみてほしい

page  | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |  7  | 8 | 9 | 10 | 11


Copyright(C) Hokkaido University Library. All rights reserved.
著作権・リンクについて  お問い合わせ 

北海道大学附属図書館
北海道大学附属図書館北図書館