「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

文学・芸術との対話

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  1. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    Mirror, mirror, on the wall 
    Dave Barry Does Japan / Dave Barry. - Ballantine Books , 1993     北大ではどこにある?
    Dave Barry is a Pulitzer-winning comical journalist in Miami, Florida. In the early 1990s when Dave was working for the 'Miami Herald', Random House (a major publisher) sponsored Dave and his family for a 3-week trip through Japan.

    The result: 'Dave Barry Does Japan' -- a hilarious and warm-hearted account of Dave, Beth, and Robby mesmerized, confused, horrified, and upset in Japan when Toshiki Kaifu was prime minister. The times have changed, the elevator girls are gone, and hopefully the Japanese youth are better at rock'n roll and the entire population has lightened up. Or not. Either way, it's a great way to look at yourselves.

    By the way, I received this book as a present when I left the USA to study at graduate school in Japan. My colleagues thought the...  [続きを読む]

    登録日 : 2013-04-11     ぜひ読んでみてほしい

  2. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    異文化の底辺で詩人は何を見たか 
    ねむれ巴里 / 金子光晴. - 中央公論新社 , 2005     北大ではどこにある?
    詩人・金子光晴は、昭和初期に妻とともにパリに渡って住み着く。この本は、そのパリ生活の記録であるが、金の工面に困った金子はそれこそ何でもありの阿漕な金稼ぎをして糊口をしのぎ、社会の底辺を這い回るようにして生き抜いていく。同時に、パリという異文化の中で、同じように底辺にうごめく日本人や異国人、そしてフランス人たちの生活を驚くほど鋭い観察眼で活写していく。ここに描かれるパリ(フランス)の姿は、「芸術の都」として近代の日本人エリートが憧れた世界とはほど遠く、様々な葛藤を抱えて死んでいく人間の描写も多い。こうしたことは、昭和初期のパリ特有の...  [続きを読む]

    登録日 : 2013-02-27     名著

  3. 推薦者 : 佐藤淳二  所属 : 文学研究科  身分 : 

    ロマン主義の怒濤をいかにして21世紀のうちに始末できるのか? 
    Oeuvres complètes de Victor Hugo  / Victor Hugo. - Robert Laffont ,      北大ではどこにある?
    (Théâtre 1&2, Romans 1,2,3, Politique, Critique, Histoire , Voyages, Poésie 1,2,3, Océan, Chantiers, Correspondance familiale et écrits intimes 1&2 計15冊)
    フランスの19世紀の国民詩人と言えばユゴーだ。幅広い人気をいまだに保ち、フランス文化の土台の一つになっている。「ブカン」叢書の15冊は、現代人に接近しやすく、古い大全集のいかめしさに比べるとぐっと身近だろう。といってもフランス語だから、日本では読者も限られている。しかし、敢えて推薦したい。フランス語をいくらかでもやったら、これほどまでに激しい才能の迸り、ほとんど怒濤とも咆哮ともいえる天才の活躍にすこしでも触れたいものであ...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-12-10     基本書

  4. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    A backstage tour of Maus 
    Metamaus / Art Spiegelman. - Pantheon Books: New York , 2011     北大ではどこにある?
    So you've read Maus. (No? Then what are you waiting for? Read it now. It's been translated into many languages.) Metamaus (a book about Maus) takes us on a backstage tour of the making of Maus and the Spiegelman family.

    Maus should be easy reading for Japanese readers because manga is a popular medium for entertainment and learning. Art Spiegelman met considerable criticism for depicting his relationship with his father, religion, and race when he chose to draw comics. The word comic to me is synonymous with manga but some occidental readers were insulted by the 'comic' aspect of comics -- in fact one critic suggested the word 'tragics' be used. And if I found this bizarre, then Art Spiegelman found one Japanese version of Ann Frank's diary equally bizarre -- Ann was tellin...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-09-25     ぜひ読んでみてほしい

  5. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    a montage of a fighter pilot who wanted to live 
    永遠の0 (ゼロ) / 百田尚樹. - 太田出版 , 2006     北大ではどこにある?
    I teach 99 percent of Hokudai's entire freshman class. 99 percent of all undergraduates have taken a course that I teach. They may not remember me, nor do I remember all of them, but as a whole generation, I do have a clear impression of who my students are. One characteristic is that our students rarely if ever exert themselves to the fullest. What they believe is an honest effort is, sadly, barely a start compared to people who lived during and after the war. This book is about a fictitious navy aviator (they weren't called pilots back then) who, after a one-week marriage, determines not to get killed so he can return home, see his wife, and meet his baby girl. The individuals are imaginary but the stories are not. Most Hokudai students will shed a tear reading this story. Whiners shoul...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-07-03     ぜひ読んでみてほしい

  6. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    理想郷とは? 
    失われた地平線 / ジェイムズ・ヒルトン. - 新潮社 , 1959     北大ではどこにある?
    ジェイムズ・ヒルトンといえば『チップス先生、さようなら』で広く知られているけれども、この『失われた地平線』は、彼のもう一つの代表作とも言える、不思議な雰囲気をたたえたユートピア小説である。第一次大戦後の動揺するインドからヒマラヤを舞台に、英米人の主人公たちが思いがけない事件に巻きこまれて一種の理想郷的世界に紛れ込んでいく。特に、この小説の後半をしめるラマ教寺院の院長とイギリス人外交官の対話、そこから急転する脱出劇は読むものを引きつけて放さない面白さがある。(この小説に出てくる「シャングリラ」ということばは後に“理想郷”を示す代...  [続きを読む]

    登録日 : 2012-05-01     名著

  7. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    risk life for adventures 
    The Heart of the Great Alone: Scott, Shackleton, and Antarctic Photography / David Hempleman-Adams. - The Royal Collection , 2011     北大ではどこにある?
    Risking your life for adventure and exploration are not as fashionable these days as it was in the 19th century. Consider, for example, the death of Noguchi Hideyo to yellow fever. Or the death of Robert Falcon Scott and his team in their race to the South Pole. The photographs in this book are rare records of what mankind has done, and perhaps ought to continue to do, in the search of science, curiosity, and glory.

    登録日 : 2012-02-24     ぜひ読んでみてほしい

  8. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    breathtaking photography and commentary 
    Shaped by War / Don McCullin. - Jonathan Cape , 2010     北大ではどこにある?
    Many photography books are mostly photos. This book contains textual commentary that guides the reader through the graphic narrative, and provides valuable insight into what transpired in the mind of the photographer. Don McCullin is a renowned war photojournalist. His Nikon F camera being hit by a bullet is a well-known story. I saw the actual camera at an exhibit in London.

    登録日 : 2012-02-24     名著

  9. 推薦者 : 河合剛  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    evolution of portrait photography 
    Queen Elizabeth II: Portraits by Cecil Beaton / Susanna Brown. - V & A Publishing , 2011     北大ではどこにある?
    See how portrait photography has evolved over the years through the graphic representation of the longest reigning monarch in Britain. Posture, lighting, background, and composition have changed considerably. Another aspect of interest is the transformation of facial expressions. Queen Elizabeth II has had 11 prime ministers so far starting with Winston Churchill when she was 25. The maturing and aging of a experienced monarch makes a fascinating pictorial record.

    登録日 : 2012-02-16     ぜひ読んでみてほしい

  10. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    高校で読まされてウンザリした人に敢えて今勧める 
    舞姫 / 森鴎外. - 筑摩書房 , 1995     北大ではどこにある?
    今回、この「本は脳を育てる」に推薦された本を全部見てみた。(僕は別として)北大の優秀な先生方が思い入れ充分に推薦しておられるのだからそれなりに読む価値があるのだとは思うけれども、なぜか古典と言われる作品が洋の東西を問わず少ない。僕も書いたことがあるから他人のことをあげつらってはいけないのだが、何となく新刊書の紹介のようになっている観がある。古典は高校までの間に読んでいるはずだから、今更勧める必要もないという考え方もあるかもしれないが、古典が古典と言われるほどまで時代を超えて生き続けるのは、人間の成長とともに様々な新しい読み方を...  [続きを読む]

    登録日 : 2010-07-28     名著

  11. 推薦者 : 佐藤淳二  所属 : 文学研究科  身分 : 

    21世紀の人間は、ポスト・マラルメ主義者とならねばならない! 
    詩・イジチュール / マラルメ. - 筑摩書房 , 2010     北大ではどこにある?
    ポスト・マラルメ主義とは何か? それは「従って」を切断する戦いの行動原則であり、革命理論である。しかし、その理論はまだその全容を現してはいない。若い世代がそれを実現していくことを期待されているのだ。
    その来るべき理論は、原因理由を表す接続詞で繋がる連鎖を革命的に断ち切り、世界を原因結果の連鎖、必然性の連関から解放する文化的政治的運動原理とならねばならない。それがポスト・マラルメ主義の根幹でなくてはならない!
    「従って」は、われわれのあらゆる認識、文化、ひいては科学を形成する根幹の装置であるが、ここに爆薬を仕掛けた危険きわ...  [続きを読む]

    登録日 : 2010-07-02     ぜひ読んでみてほしい

  12. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    映像芸術の極致! 
    オルフェ(DVD,VHS) / ジャン・コクトー. - アイ・ヴィー・シー ,      北大ではどこにある?
    フランスが生んだ万能の芸術家-その活動は詩、小説、音楽、絵画、舞台演出、映画に及ぶ拡がりを持つ-ジャン・コクトーの、まさに幻想・幻視芸術の粋を極めた作品である。この映画を高校生の時に初めてテレビで見たのだけれども、見終わって恥ずかしげもなく「ジャン・コクトーは天才だ!」と叫んでしまったことを覚えている。その後何回もこの映画を見てきたが、見るたびに上の感想は間違いなかったと感じている。
    物語は、ギリシャ神話のオルフェウスとエウリュディケーの悲劇を下敷きにしているが、コクトーの奔放不羈な想像力によって、生と死、詩人(芸術家)の運...  [続きを読む]

    登録日 : 2010-03-22     名著

  13. 推薦者 : 佐藤淳二  所属 : 文学研究科  身分 : 

    モーツァルトを思考しよう! 
    モーツァルト22 DVDボックス / . - ドイツグラモフォン ,      北大ではどこにある?
    モーツアルトは、「感覚」で聴ける代表的な「天才音楽家」として受け取られてきたし、現に、「心で感じればいいんです、モーツァルトの音楽は!」というたぐいの、愚かな言葉たちによって、モーツァルトの思考は踏みにじられ続けている。植物さえもモーツァルトを流していれば生育がいいように、われわれの「脳」モーツァルトによって育つという虫のいい話が、まことしやかに流通している。

    そうではない! モーツァルトの残したオペラを見るならば、そこに疑いもなく、鋭利な人間観察と皮肉な知性、そして何よりも深い無意識的とも言える世界への探求が、見よう...  [続きを読む]

    登録日 : 2009-11-18     ぜひ読んでみてほしい

  14. 推薦者 : 千葉惠  所属 : 文学研究科  身分 : 

    学際的研究の模範 
    光と視覚の科学―神話・哲学・芸術と現代科学の融合― / アーサー・ザイエンス. - 白掦社 , 1997     北大ではどこにある?
    本書は物理学者であるザイエンスによる、一切のものの基礎にある光についての哲学、宗教、芸術など人間の知力と想像力を駆使して解明にせまる、通史としての学際的研究の著しい成功例である。光の解明に取り組む物理学者、哲学者、数学者たちの知的営為が彼らの人間性を知らせる興味深いエピソードとともに、わかりやすく解説されている。「あらゆる物理系の振る舞いの背後、あらゆる物理法則の背後に何があるのか」という問いが本書を読むことにより道理あるものとして受け止められるのは、事物の一切に浸透する光という形而上学的な対象の故にであろう。アインシュタイン...  [続きを読む]

    登録日 : 2009-07-03     名著

  15. 推薦者 : 中村重穂  所属 : 国際連携機構国際教育研究センター  身分 : 

    芸術は人生を救済するか 
    虚空遍歴 / 山本周五郎. - 新潮社 , 1966     北大ではどこにある?
    山本周五郎というと『樅ノ木は残った』や『赤ひげ診療譚』などが思い出されますが、この『虚空遍歴』は、それらとはまた違った人間像を描いています。行きつけの古書店のご主人とこの本の話になったとき、「暗い話ですよね」と言われましたが、確かにハッピーエンドは全くありません。しかし、自分の追い求めるもののために、周りの人間たち-「世間」と言い...  [続きを読む]

    登録日 : 2009-06-08     ぜひ読んでみてほしい

  16. 推薦者 : 岸本晶孝  所属 : 理学研究科  身分 : 

    「大志」をこえるもの 
    キャッチャー・イン・ザ・ライ / J.D.サリンジャー著(村上春樹訳). - 白水社 , 2006     北大ではどこにある?
    自分に対して誠実であろうとすればするほど社会の規範に従うことを潔しとしない、ということはよくあることです。ひとは年を重ねるにつれ、誠実さと従順さの間に折り合いをつけ、その折り合いをつけたことにも鈍感になってゆきます。これはまだ学校という擬似社会にもまれ始めたばかりの高校生のそういう事態に直面し挫折をくりかえすはなし。(挫折とは社会が強いるもののようです。)
    この16歳の少年は、ライ麦畑で「キャッチャー」になりたい、と言います。本文を読まないとその意味するところは明らかでありませんが、すでに大人びた体格の自分が弱い子を危険からま...  [続きを読む]

    登録日 : 2009-06-02     名著

  17. 推薦者 : 西昌樹  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    映像文化論関係 
    ドキュメンタリーは嘘をつく / 森達也著. - 草思社 , 2005.3     北大ではどこにある?
     現在もっとも注目すべきドキュメンタリー作家の本。ドキュメンタリーは事実でも真実でもない。ライブ映像を信じてしまう人たちに。

    DVD付き版も出版されています。
    #(北図書館2009-05-13)

    登録日 : 2009-05-13     ぜひ読んでみてほしい

  18. 推薦者 : 大平具彦  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    フランス人画家が描く日本古代神話の色彩曼陀羅の世界 
    日本神話 / マークエステル. - Xiang-Hap社(香港) , 2006     北大ではどこにある?
     このずっしりと重い大判の画集を開いてゆくと、驚きを禁じえない。日本の原点とされてきた『古事記』の世界が、われわれが何となく思い描いていたものとはまるで違う壮大な色彩宇宙として展開してゆくのだ。古事記の物語世界に肉迫してゆくそのイメージ力の雄渾さ。創世神話を彩って華麗に舞い上がるその色彩のド迫力。これまで誰がこのような途轍もないスペクトルでわれわれの神話世界を表現してきただろうか。
     描いているのは、大の親日家であり――首相経験者から著名歌手にまで及ぶその交友の広さは驚くばかりである――、日本文化に非常に造詣の深い現代フラン...  [続きを読む]

    登録日 : 2008-12-25     ぜひ読んでみてほしい

  19. 推薦者 : 大平具彦  所属 : メディア・コミュニケーション研究院  身分 : 

    《2008年ノーベル文学賞受賞!!》芸術、文学、ヨーロッパ思想を学ぶ者にとって必読の書 
    悪魔祓い / J.M.G.ル・クレジオ〔著〕 ; 高山鉄男訳. - 新潮社 , 1975     北大ではどこにある?
     ル・クレジオは現代のフランスの作家。1960年代に前衛的作家として華々しくフランスの文壇にデビューしたあと、現代の西洋文明に飽き足らず、パナマでアメリカ先住民とともに長らく暮らし、スペインに征服される前のメキシコの文明に深く分け入って、芸術とは何か、文学とは何か、文明とは何かを、人類的なトータルな視野から探り続けてきた。本書は、パナマ先住民との生活を通して、彼らの芸術観、生命観、宇宙観をヨーロッパとの比較のもとで描き出したもの。ル・クレジオは、よくあるように、アメリカ先住民の文明を、西洋文明にまだ犯されていない無垢なるものとして語...  [続きを読む]

    登録日 : 2008-10-23     名著

  20. 推薦者 : 岸本晶孝  所属 : 理学研究科  身分 : 

    小説のなかの中国・米国 
    千年の祈り / イーユン・リー (篠崎ゆりこ訳). - 新潮社 , 2007     北大ではどこにある?
     アメリカンドリームという言葉があります。こういう言葉が長いあいだ一国において命脈を保ってきたというのは、島国にすむものとしては不思議な気がしますが、思うに、常に受け入れてきた移民という新陳代謝が大いに関与しているのかもしれません。その希望の国が(ローマが共和制の衣を脱ぎ帝政の鎧をまとうことになる歴史の転換点にも似て)希望を捨て不安の投網のなかに市民を絡めとりつつあるという悲観的な見方もあるのですが(Naomi Wolf: The end of America, 2007)、なかなかどうして、こういう本に接す...  [続きを読む]

    登録日 : 2008-07-15     ぜひ読んでみてほしい

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