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著者の山田ズーニーさんは、企業や大学でコミュニケーションや文章表現についての研修・教育を行っている方です。著者自身、30代後半に教育系の大手出版社を辞め、独立という大きな選択をしました。
大学進学、就職、転職といったさまざまな進路選択において、選ぶ基準となる自分自身の気持ちをどのように掘り下げ、どのように表現するのか?本書は、こうした問いについて、著者自身の経験や著者が出会ったさまざまな人たちのケースから考えさせてくれます。
人生のなかで、進路選択は1回きりではありません。高校進学、大学進学、就職の後も、まだまだ選択の機会があります。転職するかもしれないし、どこか別の街に住むかもしれない、家族が増えるかもしれないし、減るかもしれない。あるいはもっと日常的な選択もあるでしょう。そうした選択のひとつひとつが、あなたの「表現」です。だからこそ、大切なのは、正しい選択をすることではなくて、納得のいく選択をすることです。でも、納得のいく選択をするには、少し訓練が必要です。粘り強く自分自身に問いかけ、それを言葉で、あるいは他の手段で、他者に伝えられるようになること。そこまで掘り下げることができたら、選択の結果に関わらず、自分自身で納得して先に進むことができるのではないでしょうか。
本書は、最初から最後までじっくり精読するというよりも、気になったトピックについて少しずつ読むことをオススメします。ちょっと年上の人に、進路や仕事について気軽に聞きにいくような気持ちで読んでみてください。 |