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本書は、「法学部に入って講義を受けてみたけれど、『法学』ってイマイチよく分からない」「他学部だけれど、法学部って何を勉強する所なんだろう」等と思っておられる方にオススメしたい本です。
どの学問でもそうだと思いますが、「法学」にも考え方の特徴があります。その特徴の要点について、物語風で読み手を飽きさせないように工夫しながら、しかも300頁に満たない分量で解説してくれている本です。例えば、法学系の講義を既に受けられた方は、法的三段論法という言葉に出会われたはずです。本書のChapter1を読んでみてください。講義の良い復習になると思います。法学(部)の勉強について関心を持たれた方は、本書のChapter5を読んでみてください。
もちろん、「法学とは何か」を本気で勉強しようと考えたならば、より専門的な本や論文を読む必要があります。しかし、「いきなり本格的な本や論文は・・・」と思われる方にとっては、最初の1歩として、読み易い新書レベルのものから始めるのも1つの選択肢であると考えています。
本書の終わりの方には、次のステップに進むための読書案内も付いているという親切設計ですので、身構えずに読んでみてください。きっと、得られるものがありますよ。 |