推薦者: 山口 良文
所属: 低温科学研究所
身分: 教員
研究分野: 生物学、冬眠学
生物学の世紀の来し方行く末
タイトル(書名):
ハエ・マウス・ヒト
著者:
フランソワ・ジャコブ
出版者:
みすず書房
出版年:
2000
ISBN:
4622039478
北大所蔵:
推薦コメント
分子生物学の黎明期にオペロン説の提唱によりノーベル医学生理学賞を受賞したフランソワ・ジャコブが、現代生物学が辿ってきた道を解説するとともに、彼自身の科学哲学や、科学と政治・社会の関係性についても織り交ぜながら解説した本。
私自身は大学院生時代にこの本に出会い、自身の将来の研究の方向性について思案を深めることができました。いまでもバイブル的に時折読み返しています。
本著が世に出てすでに20年以上、遺伝子の世紀と言われた20世紀後半は過ぎ去り、21世紀に入ってもなお生物学研究は新しい方法論が次々と登場しますます加速しています。著者が本著の最後にのべた、脳や意識の解明がはたして人間に可能だろうか?という問いかけに対しても、新しい方法論の登場は道を切り拓いていくのかもという予感もある現在、過去を知りこの先を考えるという意味でも、生物や科学に興味がある若い人にはぜひ読んでみて頂きたい本です。
私自身は大学院生時代にこの本に出会い、自身の将来の研究の方向性について思案を深めることができました。いまでもバイブル的に時折読み返しています。
本著が世に出てすでに20年以上、遺伝子の世紀と言われた20世紀後半は過ぎ去り、21世紀に入ってもなお生物学研究は新しい方法論が次々と登場しますます加速しています。著者が本著の最後にのべた、脳や意識の解明がはたして人間に可能だろうか?という問いかけに対しても、新しい方法論の登場は道を切り拓いていくのかもという予感もある現在、過去を知りこの先を考えるという意味でも、生物や科学に興味がある若い人にはぜひ読んでみて頂きたい本です。
※推薦者のプロフィールは当時のものです。