推薦者: 中村 重穂
所属: 国際連携機構国際教育研究センター
身分: 教員
研究分野: 日本語教育史、意味論

国際関係を複眼的に解きほぐす

タイトル(書名):
大英帝国の親日派 : なぜ開戦は避けられなかったか
著者:
アントニー・ベスト著 ; 武田知己訳
出版者:
中央公論新社
出版年:
2015
ISBN:
4120047571
北大所蔵:
北大所蔵 1 
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推薦コメント

国際関係、分けても戦時期の国際関係を理解することは容易ではない。この本は、日英の政治家(外交官)に対象を絞り、それぞれの言説と行動を分析しつつ第二次大戦期の日英関係を解明しようとするものである。その際、直接の対象である日英関係の背後にあって大きな影響を及ぼしていた日中、英中、英米、英露の国際関係にも目を配り、当時の国際関係が複眼的に理解できるようになっている点が特徴である。国際関係論や政治学のみならず、歴史記述の方法についても学ぶところの多い本である。

※推薦者のプロフィールは当時のものです。