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著者は2010年,北大の学部生チームを編成し,iGEM(生物ロボットコンテスト)2010(於:米国マサチューセッツ工科大学)への参加に挑戦し始めました。この国際大会への各国からの参加チームが標準として用いている遺伝子作製技術が,工学原理に基づいて構築されており,これに用いる遺伝子部品が質的にも量的にもすぐれていることに気付いた著者は,北大理系の新入生を対象として開講されている一般教育演習(フレッシュマンセミナー)の一メニューとして「遺伝子デザイン学入門」を開講し,そのテキストとしてこの本を使用しています。
本書は高校で生物学をちゃんと勉強した学生なら理解できる内容表現となっています。
読者対象と読書目的は,①遺伝子デザインに興味を持っている学生の独学用テキストとして,②遺伝子デザイン法を教育したいという大学の教師の講義ノートとして,③これから遺伝子デザイン法を学びたいという研究者・技術者の入門書として,④iGEMチームに参加して「生物ロボットコンテスト」への参加に挑戦してみたいという学部生のグループ学習用テキストとしてなど,を想定しています。 |