| Japan’s Best |
| タイトル（書名） | ： |
Living for Jesus and Japan : the social and theological thought of Uchimura Kanzō |
| 著者 | ： |
edited by Shibuya Hiroshi and Chiba Shin |
| 出版者 | ： |
Eerdmans Pub. |
| 出版年 | ： |
2013 |
| ISBN | ： |
9780802869579 |
| 北大所蔵 | ： |
北大所蔵1 |
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推薦コメント |
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本書は皆さんの大先輩札幌農学校二期生内村鑑三の研究書です。
新しい日本の黎明期、明治、大正そして昭和初期を力一杯駆け抜けたこの人物は思想家として信念を貫いた魅力ある人物です。外国人にも魅力的に見え、彼の諸著作は数カ国語に翻訳され、外国人による研究書は私の知る限りでも１０冊を超えています。
本書は主に日本の内村研究者たちにより、彼の平和思想、愛国心そして神学思想を中心に人文学、自然科学に通じたジェネラリスト、社会思想家そして信仰者にしてキリスト教独立伝道者としての内村の諸側面を明らかにすることをめざし編集された英語論文集です。この種の英語論文集は初めてだと思います。編者は序文でJapan’s Bestを世界に知らせたいとしています。確かにヨーロッパの伝統を自らの文脈において正面から引き受け独自な見解を持つ彼は世界に紹介するに値すると思います。
内村は水産研究者、ジャーナリスト、伝道者のキャリアのなかで二つのＪ(Jesus and Japan)を純度高く、かつ気宇壮大に愛し続けました。歴史の渦に抗して永遠なるものを求めて信仰のみにより奮戦したその足跡を本書により知ることができます。推薦者も内村の信仰義認論をパウロの「ローマ書」の意味論的分析の視点から論じましたが、彼の思考がプロテスタントの伝統のなかに留まりつつ、ユニークな議論を展開していることを見出し喜んでいます。 |
