推薦者: 岡田 敦美
所属: メディア・コミュニケーション研究院
遠い世界の「他者」へ、思いをはせる
タイトル(書名):
先住民ミヘの静かな変容―メキシコで考える
著者:
黒田悦子
出版者:
朝日選書
出版年:
1996
ISBN:
北大所蔵:
推薦コメント
ラテンアメリカの民族誌として定評ある一冊で、メキシコ南部オアハカ州での参与観察に基づいた著者の研究は、現地メキシコでも出版されているほどです。だまされたと思って、読んでみてください。
1970年代にミヘの村に住んで、調査を済ませてから10年以上経った1990年代に、ミヘの村を再訪するところからこの本は始まります。出稼ぎや、都市への移住をはじめとする村の外部との行き来を通して、大きな変貌を遂げたミヘの人々を、「心の触れ合える人たち」として身近にとらえる、著者、すなわちフィールドワーカーの目を通して、私たちは遠いメキシコの先住民の人々の世界を共有することができます。「私たちの世界」と、「彼らの世界」が、どのように接合しているのか、考える手がかりを与えてくれるでしょう。
1970年代にミヘの村に住んで、調査を済ませてから10年以上経った1990年代に、ミヘの村を再訪するところからこの本は始まります。出稼ぎや、都市への移住をはじめとする村の外部との行き来を通して、大きな変貌を遂げたミヘの人々を、「心の触れ合える人たち」として身近にとらえる、著者、すなわちフィールドワーカーの目を通して、私たちは遠いメキシコの先住民の人々の世界を共有することができます。「私たちの世界」と、「彼らの世界」が、どのように接合しているのか、考える手がかりを与えてくれるでしょう。
※推薦者のプロフィールは当時のものです。