理学研究科・理学部の新図書室開室が開室されました
 
  総合研究棟(6号館)の新図書室の引越は、平成14年5月20日〜24日までの5日間で行った。図書室の面積は、旧図書室(本館)に比べ19㎡少ない496㎡、書庫は94㎡減の256㎡、事務室も6㎡減の62㎡と少なくなったが閲覧室は逆に81㎡増の178㎡で座席も倍の24席に、書架も増え約4,000冊が収納可能となった。閲覧室、事務室はフリーアクセスで電気、電話、学内LANの配線類は床下に設置され、床はカーペット張りである。閲覧席、書庫にも学内LANの情報コンセントが設置され、携帯パソコンで利用できるようになった。書庫の面積は、旧図書室より27%も少く、固定書架では資料すべてを収納できないため、電動式集密書架にした。書架棚段数は旧図書室より1,000段増の4,000段で約1〜2万冊増の7万冊前後の収容能力である。
  旧図書室は、昭和5年の理学部開設と同時に開室され、新図書室に移るまでの70年余り、理学部学生、教職員の教育、研究のために利用された。旧図書室は当初、中2階が物理学、化学、植物学。中3階が地質学鉱物学(地鉱)、動物学。中4階が数学の図書資料を保存し、それぞれの階に掛員が配置され、利用されていたが現在のように中2階から4階まで繋がっていなかった。昭和40年代には各学科の研究棟が次々建てられ、学科図書室もできて図書資料もそちらへ保管されるようになった。昭和51年の11月から5ヶ月を掛けて、中2階〜4階に階段を付け、出入口を中3階だけにする改修工事を行なった。
  6号館の建設は5号館が3月に竣工したその年の平成11年末の補正予算で決定した。翌年の6月から着工し、1年9ヶ月後の14年3月末に竣工した。6号館に本館に入っている事務部を除く、化学専攻(旧化学第1)と地球惑星科学専攻物質(旧地鉱)の2専攻と薄片、ガラス工作室と図書掛が4月から6月にかけて移転した。平成5年からの大学院重点化で9専攻8学科から5専攻5学科に編成し、旧学科体制の研究棟から新専攻の研究棟にするために予算要求し、今までに2号館は物理・高分子棟として平成6年3月竣工、5号館は物理・生物棟で平成11年3月竣工までは計画通り順調に進んでいた。当初の計画では後2棟が建つ予定でその内の1棟が6号館で地球惑星科学専攻の旧地質学鉱物学(地鉱)と旧地球物理学(地物)の2専攻が入り、その次に化学専攻が入る棟が出来る計画であったどこでが変わってしまったのか、6号館には本館の事務部を除くにすべてが入った。現在、本館は化学第二棟、触媒化学研究センターの改修工事で使用されている。



                              

                                                     新閲覧室



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