平成10年度特別図書購入費で購入した資料

  明の万暦年間(1573−1620)から清の康煕15年(1676)にかけて開版された
 大蔵経で日本の黄檗版の基礎となったもの。万暦20年に五台山から浙江省の径山に開版事業の
 地を移したので、径山蔵本とも呼ぶ。方冊本として世に出たが、台湾でそれらをまとめて40巻
 として出版している。

  (王立アジア協会セイロン支部)
  セイロン支部から1845年以降出版された本雑誌は、スリランカの歴史・経済・政治・宗教・
 文化・言語な どの研究を収めている。特に仏教写本や考古学資料の図版を多く収録し貴重な資料
 集成である。

  (19世紀偉大なる詩と詩人たち)
  19世紀英国において重要な地位を占めた詩人たちの伝記・作品をもっとも多く載せたシリーズ
 であり、20世紀の批評では消されてしまった詩人たちの作品を多く含んでいる。このシリーズは
 女性詩人も多く含んでおり、英国ロマン派・ヴィクトリア朝・エドワード朝までキャノン及び他の
 詩人たちの作品の最も権威ある集大成である。

  この図書は地域社会に関する諸外国の研究を収録している。特に地域経済学、人文地理学、地域社
 会学といった分野の研究が主要な内容となっている。ボーダレス化の時代状況、環境問題等々を反
 映して、今日的な地域開発、移住、移民労働、環境との共生といったテーマが幅広く取り扱われて
 いる。

 (戦後日本教育改革在米資料集成)
  米国国立古文書館その他研究機関が保存する戦後日本教育改革に関する諸資料をまとめたものである。
 Pt. 1は占領連合国、GHQ・SCAP、日本政府関係の3つの領域にわたる教育改革資料集である。

  100期にわたる汪兆銘政権のGazetteであり、中国近代史の基本史料である。

 今世紀前半期におけるフランス行政法の代表的な体系書の第三版(最終版)であり、当時の
 法実証主義的フランス行政法学の集大成と評すべき内容のものである。なかでも、行政行為や
 行政契約などの公法上の法律行為に関する詳細な体系的叙述には、類書がなく、今日の行政法学・
 公法学へ及ぼした影響は少なくない。

 ドイツの家族法に関する雑誌であり、民法のみならず税法、社会法も含めた多面的角度から
 比較的トピカルな問題を総合的に検討した論文、新法令、行政上のガイドラインの解説、新判例
 が掲載されている。

  国際法及び国際私法の260項目に関する専門的知識を立法、判例、学説を中心に体系的に
 提供する基本文献であり、これら分野の古典的テーマのみならず、現代的課題についても詳細な
 説明がなされている。特別分野をカバーする法律百科の性格を有し、各項目がアルファベット順
 に掲載され、各項目中に他の関連参照項目が記されている。項目別の一覧表も付されている。

  米国・連邦取引委員会(FTC)の審決集である。米国において、日本の公正取引委員会に
 該当する独立行政委員会が行った独禁法(FTC法5条)に関する行政審版の文書を収録した
 公式文献で、連邦裁判所の判決集と並んで、米国の独占禁止法の研究の第1級の資料である。
 独占行為、カルテル、ボイコット、合併・資産・株式取得の規制のほか、広告・表示規制など
 消費者保護の審決も含まれている。

  会社企業の最も基本的かつ公的な経営活動の報告書、損益計算書、貸借対照表、株主名簿、営業
 概況など多くのデータが収録されている。

  アメリカ国務省が所蔵する膨大な文書から、日本の国内事情に関する重要文書を編纂したもので
 ある。本書によって、自民党の派閥争い、安保闘争の分析、全学連・総評の動向、三井三池闘争の
 位置づけ、中ソと労組や社会党との関係、警察の治安維持能力などについてのアメリカの見方を、
 関係者の証言をまじえて明らかにしている。

   経営学全般に関する国際的研究ジャーナル

 (ジョン・スチュアート・ミルの社会・政治思想)
  ミルの社会倫理・政治哲学を本格的に取り上げたもので、とくに1960年代以降の比較的新し
 い高水準の論文を収録しており、現代の自由主義再考の動きとミル研究の復興との関連を示してい
 ます。

  1867-1914年の間における、Kark Marx に関する論文、著書、書評及び書簡などを集成した
 ものである。マルクス主義内部の論争だけでなく、歴史学派、限界学派、新リカードウ主義などを
 含む経済学の主要な学派の手による論文を収容している。



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