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理学部数学科卒業後、日本IBMとクックパッドでエンジニアとして働いた女性が、会社をやめ自分の食堂を開業するまでの1年半のことを書いたものである。この食堂には「まかない」「あつらえ」「ただめし」といったユニークなシステムがある。しかし、それ以上に注目すべきところは、彼女が自分で何をやったらよいかを考え、自分が良いと思うことを今までのこの業界の慣習や常識にとらわれず実行したことである。何が必要か、それは結局どういうことを意味するのか、そのためには何をやれば良いかをきちんと考えている。「働いていて痛感するのは、「効率的であれば忙しいことは苦にならない」ということ。」(本書23ページ)。一生懸命やればそれで良いというわけではない。自分できちんと考え、意味のある苦労をたくさんするべきである。そのためのヒントがこの本には書かれている。ぜひ学生の皆さんに読んでほしい。 |