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統計的な手法をもちいて社会現象を分析する(計量社会学)ためのテキスト兼ハンドブック。
紹介されている手法としては記述統計、相関分析、クロス表分析、平均値の比較、重回帰分析、パス解析、共分散構造分析、マルチレベル分析、ネットワーク分析、因子分析、主成分分析、ブール代数分析など基礎から応用まで非常に幅広い手法が紹介されています。しかも単に手法を説明するだけではなく、具体的な社会現象(自殺、都市化、階層など)をそれらの手法で分析するというスタイルで書かれています。そのため統計的手法で社会現象を分析するという計量社会学の醍醐味がいかんなく発揮されたテキストであると言えます。
本書をより正確に読みこなすためには社会統計学の基礎知識や計量分析の実習経験などがあった方がよいかと思います。しかしそれらがなかったとしても本書各章の基本的な考え方は理解できると思います。社会学、社会心理学、政治学、経済学、社会医学などを専攻する人にとって特に興味深いテキストではないかと思います。 |