比較言語学の最前線 |
タイトル(書名) | : |
East and West. Papers in Indo-European Studies |
著者 | : |
Kazuhiko Yoshida, Brent Vine (eds.) |
出版者 | : |
Ute Hempen |
出版年 | : |
2009 |
ISBN | : |
3934106706 |
北大所蔵 | : |
北大所蔵1 |
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推薦コメント |
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インドからヨーロッパ全域までに広がり、世界中に伝播した印欧語は、私たちが学んでいる英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語などをすべて含んだ世界最大の大言語群です。歴史的系統関係を同一にする印欧諸語は、古くからの豊富な文献を備え、グリム兄弟たちが活躍した19世紀にその礎が築かれました。これをもって、言語学が初めて独立した学問分野として誕生したのです。この本はその研究の最前線を日本のすぐれた研究者たちが主導しつつ、世界のトップレベルの研究者たちと共同研究した成果が再録されています。編者の吉田和彦先生は京都大学言語学科教授で、国際的に著名なこの分野の第一人者です。共編者の B. Vine 先生はアメリカ人ですが、おふたりとも北大文学研究科の言語学関係の先生方と縁が深く、たびたび講演会などを開かれています。すぐれた研究拠点に与えられる21世紀COEプログラムの成果として生まれたこの論集は、本当の学問とはどういうものか、という高度な知的欲求に応えるために、人文科学の分野の最適な指針となることでしょう。 |