「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教員による新入生への推薦図書~ 

生物学

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  1. 推薦者 : 佐野清  所属 : 北方生物圏フィールド科学センター  身分 : 

    研究者への道を志す人にお勧めの書 
    生命科学者になるための10か条 / 柳田充弘著. - 羊土社 , 1998.7     北大ではどこにある?
     この本は、昨年京大を退職され、文化功労者で分子生物学者であり、科学政策等に対する論客でもある柳田充弘博士による若者向けの生命科学者へのガイダンスの書です。研究生活がどんなものか分かるという点で大学初年時の学生諸君にも勧められます。また生命科学系の3,4年生や院生にとっては、いかに研究生活を送るかについての柳田博士の体験にもとづくアドバイスがつまっており、得るところが大きいでしょう。
     内容を目次から抜粋して紹介すると、「自分なりの質問をしよう」「論文を読み分けよう」「助言と協力を得て実験をしよう」「実験を好きになるには」「...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-02-22     ぜひ読んでみてほしい

  2. 推薦者 : 河野敬一  所属 : 理学研究科  身分 : 

    君の未来は全てDNAによって決まっていると思いますか?  
    遺伝子と運命 : 夢と悪夢の分岐点 / ピーター・リトル著 ; 美宅成樹訳. - 講談社 , 2004.12     北大ではどこにある?
     人のゲノムの全配列が決まりました。クローン人間を作ることも技術的には可能です。病気になりやすさを決める遺伝子、性格を決める遺伝子、いろいろなものが次々発見されています。君という人間はDNAで全て決まっているのでしょうか?努力しても無駄なのでしょうか?この本では、分子遺伝学者である著者が難解な専門用語を使わず、これらの疑問に答えてくれます。未来における架空の二人の女性の全く異なる運命をSF調に描くことから始まり、私たちの遺伝子と運命の関係を科学的に解き明かしてくれる異色の読み物です。

    目次
    1.夢と悪夢
    2.なぜ...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-01-20     HOT TOPIC!(時事的なもの)

  3. 推薦者 : 山下正兼  所属 : 理学研究科  身分 : 

     
    生殖細胞 : 形態から分子へ / 岡田益吉, 長濱嘉孝編著. - 共立出版 , 1996.4     北大ではどこにある?
     我々ヒトも含め、多くの多細胞生物の一生は卵と精子が合体(受精)することから始まる。卵や精子は生殖細胞と呼ばれる。生物を形づくる多くの細胞(体細胞)が、個体そのものを維持するために働くのに対し、生殖細胞は生 命を次世代に受け渡すために働く。卵や精子は高度に特殊化(分化)した細胞だが、ある意味では未分化なままで止まっている(あらゆる種類の細胞になりうる能力を持つ )細胞でもある。
     このように、生殖細胞は「分化した未分化細胞」という一見矛盾する性質をもつ不思議な存在であるが、このおかげで生物は限られた個 体の寿命を越え、種を存...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

  4. 推薦者 : 山本興太朗  所属 : 理学研究科  身分 : 

     
    Biology of plants / Peter H. Raven, Ray F. Evert, Susan E. Eichhorn. - W. H. Freeman and Company : Worth Publishers , c1999     北大ではどこにある?
     この本は植物科学全般を扱った教科書で、分子レベルの植物の機能の話から生態学、分類学まで扱われている。そういう総合的な教科書としては今のところ世界で最良のものであろう。残念なことに英語で書かれているのでこれを通読するわけにはいかないが、この本の優れた点はカラーの図と写真が豊富にあることなので、それを眺めるだけで十分利用価値がある。
     
     植物科学の個別の分野の教科書は図書館にも多数あるが、みんな白黒の図版しかない。そういう教科書を読んだ後でこの本を開き、該当個所の写真だけ見るという使い方も非常に有効だろう。植物の形を白黒...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

  5. 推薦者 : 山崎健一  所属 : 地球環境科学研究院  身分 : 

    生物学の教科書の中では、最高の物 
    細胞の分子生物学 / Bruce Alberts [ほか] 著 ; 中村桂子, 松原謙一監訳. - ニュートンプレス , 2004.12     北大ではどこにある?
    私が今までに出会った生物学の教科書の中では、最高の物である。版を重ねるごとに最新の情報を考慮に入れながら書き換えているだけでなく、生物学における重要な概念を出来るだけ分かりやすく解説しているので、読者を飽きさせない。
    1300ページに及ぶ量には圧倒されるが、1ページ目から順に読む必要はない。パラパラページをめくって興味をそそられた図を見て読み始めればよい。

    大切なのは自分の興味を引き出すことである。一度読み始めさえすれば、結局全部読みたくなる。本書は英語版が出ているが、大学院生以下の若い学生諸君には薦めません。英語版を読ん...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

  6. 推薦者 : 山下正兼  所属 : 理学研究科  身分 : 

     
    発生生物学 : 分子から形態進化まで / スコット F.ギルバート著 ; 塩川光一郎〔ほか〕訳. - トッパン , 1991.1-3     北大ではどこにある?
     近年における生物学の発展はめざましいものがある。急速に発達した分子生物学的手法により、生命現象を分子の相互作用として捉え、その根本原理を物理・化学反応の言葉で明らかにする ことが可能になった。 特に最近は、生物の発生や脳の機能といった複雑な系でも分子レベルの解析が進められており、発生生物学や神経生物学は今、最も脚光を浴びている自然科学分野の一つである。

     本書は現代の発生生物学におけるバイブルと呼べるもので、発生生物学を志す学生には必読の書である。また、それ以外の自然科学を志す学生にとっても本書から得るものは多いと思...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

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