北方資料マルチメディア・データベースの実験的な提供

北方関係資料総合データベースは,北海道大学附属図書館北方資料室に所蔵されている北方圏に関する写本・写真・書簡・地図等の資料をもととし,その構成及び利用形態から,マルチメディア技術を存分に駆使したデータベースとして計画されたものである。

この北方関係資料総合データベースは,学内LAN(HINES)及び学術情報センターのネットワーク検索システムを通じて,学内のみならず全国及び世界の斯界の研究者に提供することを目的としている。

この北方関係資料総合データベースを実現させるために,平成5年度より科学研究費補助金の交付を受け,平成5年度・6年度については,既に出版されている学術的価値の高い冊子体目録(国立大学図書館協議会賞:昭和60年度受賞)をもとにして文字情報データの蓄積を行い,主題・事項等による多様なレベルでの検索・利用が可能なデータベースの作成が完了している。

その結果,平成8年6月から学術情報センターのネットワーク検索システムにより,北方資料総合目録データベースとして,全国及び世界の研究者への提供をスタートさせることができた。

次の段階として,北方資料室資料の中核をなす静止画像(写真・書簡),音声,動画像(ビデオ等)のデータベース化を行うこととし,平成7年度から文字情報データベースに対応した北方資料の写真(明治大正期北海道写真)のうち特に貴重なもの約6,500枚の画像情報データベース化の作業中である。

なお,このデータベースの一部は平成8年10月から,実験的に学内LAN(HINES,北海道大学附属図書館ホームページ http://am-bitious.lib.hokudai.ac.jp)を通して学内外に提供している。


北海道大学図書館講演会が開催されました。

○ 平成8年10月23日に,東京造形大学の桂英史先生による「図書館にとってマ ルチメディアとはなにか」及び本学高等教育機能開発総合センターの細川敏幸先生による「大学における教育研究活動とインターネット」と題する講演会を開催しました。

この講演会は,道内国立学校の図書館業務に従事する職員に対して本学が行うもので,図書館関係者50名が参加しました。

講演後においては活発な質問が出され,非常に有意義な講演会となりました。



○ 平成8年11月21日に,文部省及び学術情報センターから講師を招き,北海道内の国立大学等の図書館業務に従事する中堅職員に対し,業務の遂行に必要な基礎知識の向上を目的とする講演会を実施し,各大学等の図書館関係者70名余りが参加しました。

講演は,文部省学術国際局学術情報課大学図書館係長井深順二氏による「大学図書館における電子図書館的機能の充実・強化について」と題し,電子図書館化に向けての課題及び各大学図書館における当面の電子化への取組みなどを,また,学術情報センター事業部目録情報課長笹川郁夫氏による「新CAT/ILLのユーザインタフェイスについて(新目録所在情報サービスの概要)」と題して,新CAT/ILLの考え方や開発計画,新システムの説明・デモなどを行いました。

各参加者は、メモをとりながら熱心に耳を傾けていました。




防火避難訓練が実施されました

附属図書館の非常時における通報・連絡体制を確立するとともに,避難の迅速な対応の向上を図るため,平成8年10月25日(金)午後3時,本館3階東側語学演習室から出火したものと想定し,防火避難訓練が実施されました。

この訓練は,札幌北消防署の協力及び指導を得て行われたもので,火災報知のベル音を合図に,図書館長及び事務部長はじめ館員一同は,分担された役割に従って,図書館利用者を避難所に誘導したり,消防署への通報や初期消火にあたる者等真剣かつ迅速に行い,訓練は無事終了しました。北消防署からは,119番には直ちに通報すること,避難は迅速に行うこと,初期消火が必要であること,避難所は一個所にすることなどのお話がありました。

防火避難訓練の終了後,附属図書館正面玄関横において,北消防署から消火器取り扱いの指導があました。消火器の使用方法や消火剤をかける位置などの指導を受け,数人の館員がオイルパンの火を消し止める初期消火の実地訓練も行いました。





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