お知らせ

第2期遡及入力事業5か年計画が達成されました

経緯及び概要

 北大の遡及入力事業は,北大図書館システム導入の翌年に当たる昭和62年度
から,当時システム的にも唯一大量オンライン入力が可能な図書館として,学術
情報センターの協力のもとに第1期遡及入力事業を開始し,4年間で約52万件
を登録しました。これによって,北大の利用者には図書館の新しいサービスを充
実した内容で提供を開始し,今日の北大OPACの基盤を整備することが出来ま
した。

 併せて,当時,草創期でデータ量が少なかった学術情報センターの全国総合目
録の充実に多大な貢献をし,その後の目録システムの飛躍的な発展にも,推進力
として大きく寄与しました。現在,全国総合目録システムへの参加機関が450
余を数え,その所蔵データは2,200万件を超えるに至り,1日に2.6万冊
の所蔵登録がされている状況を見るとき,今昔の感があります。

 平成3年度からは,学術情報センターの協力の後を受けて全学的支援体制が取
られ,全国に類を見ない大量オンライン入力による第2期遡及入力事業を開始す
ることが出来ました。事業は5年間で約15万冊を登録し平成8年3月に所期の
目標をほぼ達成し終了しました。この間,遡及入力事業にご理解とご支援を頂い
た学内関係各位はじめ実際の入力に携わった方々に対し改めて深く感謝申し上げ
る次第です。

 現在,北大の全蔵書数は310万冊を超えました。その内データベース登録は
160万冊に達し,データ入力率は51%を超えております。雑誌については,
全タイトル毎の所蔵巻号情報が既に入力されていますので,未入力製本雑誌約
54万冊分を計算にいれますと,214万冊相当の目録データ(全蔵書の約7割)
がオンラインで検索可能となり,大規模大学では類を見ないデータ入力率となっ
ております。

 これらの成果は,単に北大蔵書データベースの充実に留まらず全国総合目録デ
ータベースの構築に寄与し,資源共有理念の推進として図書館間における一層の
相互利用の促進に貢献することになります。また,WWWによるインターネット
上でのOPACを既に公開しており,広く全世界からの蔵書検索を可能としてお
ります。残る96万冊の図書データを入力すると蔵書の100%がデータベース
化される訳ですが,このペースで遡及入力事業を進めても30余年の長い歳月と
莫大な経費を要する事となります。図書館では,5年を一つの区切りとし計画の
見直し,入力方法の改善等を図りながら,全蔵書の悉皆入力を最終目標として今
後も遡及入力事業を継続していくこととなり,平成8年4月からも同じく学内の
支援を得て第3期遡及入力事業5カ年計画に着手しております。

 皆様のご期待に添えるよう一層の努力をしたいと思いますので,関係各位のご
支援,ご協力のほど宜しくお願いいたします。

第2期遡及入力事業第5年次(平成7年度)入力冊数

部 局 和書入力冊数 洋書入力冊数 入力冊数合計
図書館本館  2,395  8,186 10,581
北分館  4,645  4,767  9,412
教育学部  2,082      0  2,082
歯 学 部    940    410  1,350
農 学 部    972    968  1,940
獣医学部    128    106    234
水産学部  1,340    171  1,511
電 子 研    222    949  1,171
ス ラ 研    642    647  1,289
合 計 13,366 16,204 29,570



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