北分館にレーン文庫を設置
 
  レーン先生記念文庫は、北大教養部で通算30余年教鞭をとられた、故ハロルド・エム・レーン先生が1963年に急逝さ
れた後、先生の蔵書が教養部のために寄贈されたものです。
  
  その後、教養分館が完成したのを機会に、分館にて所蔵し、現在に至るまで主に書庫において保管してきました。こ

のたび、三階閲覧室内にレーン文庫コーナーを設け、学生のために開架し、広く利用してもらうことになりました。
 
 
 
ハロルド・エム・レーン先生
 
  レーン先生は1892年米国アイオワ州に生まれ、ウイリアム・ベン大学とハヴァフォード大学に学ばれました後、1921
年、旧北海道帝國大学予科外人講師として来日し、英語の教鞭をとられました。1922年には、札幌在住の米国人宣教
師ローランド博士の長女ポーリン夫人と結婚され、太平洋戦争の始まる前数年は夫人もまた予科生に英語を教えられ
ました。1941年、太平洋戦争が始まると夫婦は敵国人として抑留され、多くの辛惨を嘗めた後米国に送還されました。
1951年、国立大学に外人講師の制度が復活した時、夫妻は再び札幌に帰られ、レーン先生は1963年夏に急逝されるま
で、北海道大学教養部において、英語教育にあたられました。

  
  現在では、レーン先生のご功績を末永く記念し、レーン記念賞として、2年次の学生で英語の成績が特に優秀な学生

に対してレーン氏の記念メダルが授与されています。
 



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