「北方資料室」が開室したのは昭和42年6月のことであるが、その起源は昭和12年10月に設置された「北方文化研究室」にまでさかのぼることができる。この研究室が昭和41年に「文学部附属北方文化研究施設」に改組された際に、当館はその収集資料を引き継ぎ、これに札幌農学校以来蓄積されてきた当館所蔵の北方資料を合体し「北方資料室」を開設した。
その後「北方資料室」には開拓使仮学校、札幌農学校以来の北海道大学の文書、出版物、写真その他の記念物を保管する「北海道大学沿革資料室」と札幌農学校時代の蔵書を別置する「札幌農学校文庫」が併置され、この室は北方資料のみならず北海道大学に関する資料の宝庫となっている。
現在、「北方資料室」所蔵の写本、写真、地図・図類等の資料について、文字情報ばかりでなく画像情報も含めたデータベース化作業を行っている。このデータベースの一部は、インターネットを通して当図書館のホームページ(http://www.lib.hokudai.ac.jp)上で「北方資料マルチメディアデータ
ベース」(実験版)として公開している。
図書(和書)
26,500冊 地図・図類
5,000枚
(洋書) 8,100冊 開拓使外国人関係書簡 5,000通 パンフレット類 12,400冊 北海道関係写真 5,600枚 写本類 4,500冊 「ユーカラ」 レコード 180枚 漁場関係旧家資料(簿書) 850冊 札幌農学校文庫(和書) 7,200冊 (一枚物)3,700点 (洋書) 5,000冊 |