北 方 資 料 室

  当図書館には、北海道のほか樺太、千島列島、アリューシャン列島、ロシア極
東地方、シベリア・アラスカ・北氷洋など北太平洋とユーラシア北部の全域にわ
たる文献を網羅的に収集管理するために「北方資料室」がおかれている。このよ
うな北方地域の全分野に関する文献を収集している機関は国内には他に見られず
その収書は当館のユニークな蔵書の一つになっている。
 「北方資料室」が開室したのは昭和42年6月のことであるが、その起源は昭 和12年10月に設置された「北方文化研究室」にまでさかのぼることができる。 この研究室が昭和41年に「文学部附属北方文化研究施設」に改組された際に、 当館はその収集資料を引き継ぎ、これに札幌農学校以来蓄積されてきた当館所蔵 の北方資料を合体し「北方資料室」を開設したのである。
 その後「北方資料室」には開拓使仮学校、札幌農学校以来の北海道大学の文書、 出版物、写真その他の記念物を保管する「北海道大学沿革資料室」と札幌農学校 時代の蔵書を別置する「札幌農学校文庫」併置され、この室は北方資料のみなら ず北海道大学に関する資料の宝庫となっている。「北方資料室」は情報サービス 課に属し独立した閲覧室、書庫、事務室、展示コーナーなど約 550㎡の床面積を 有している。                              
                                                                        (平成9年6月11日現在)

図書(和書)25,500冊地図、図類5,000枚
〃(洋書)7,900冊開拓使外国人関係書簡5,000通
パンフレット類12,400冊北海道関係写真5,600枚
写本類4,500冊「ユーカラ」レコード180枚
漁場関係旧家文書(薄書)850冊札幌農学校文庫(和書)7,200冊
(一枚物)3,700点〃(洋書)5,000冊
その他「北海道大学沿革資料」多数



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