「本は脳を育てる」について
(教職員の皆様へ)推薦文受付中です!
atom新着推薦文
本は脳を育てる ~北大教職員による新入生への推薦図書~ 

この企画は、北大の教職員(※プロフィールは当時のものです)が、学生の皆様に読んでほしい本を選んで、 紹介文を執筆くださっているものです。推薦されている本はすべて北図書館で借りることができますので、 ぜひ気に入った本を読んでみてください。
Food for thought
Faculty members have recommended these books for student, along with their introductory essays.
     検索語について
教職員氏名順INDEX
一覧表示

JUNLE
- 心や思考の仕組みを探る 
  哲学/心理学/宗教/語学/知識…
- 現代社会について考える 
  政治/経済/法律/文化論…
- 歴史に分け入る/世界を知る 
  歴史/地理/考古学…
- 文学・芸術との対話 
  文学/美術/音楽…
- 科学の世界 
  科学史/数学/物理/化学…
- 生命とは何だろう 
  生物学/医学/農学…
- 地球と私たち 
  地学/宇宙…
- 技術の最先端 
  工学/建築/情報…
- 健康と社会 
  スポーツ/健康…
- 映像資料 
  教材/映画…
page  |  1

  1. 推薦者 : 小林和也  所属 : 高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター  身分 : 職員

    ゾーンへの招待 
    ストーカー / アルカジイ・ストルガツキー,ボリス・ストルガツキー著 ; 深見弾訳. - 早川書房 , 1983     北大ではどこにある?
    アンドレイ・タルコフスキー監督による映画のほうが有名かもしれないが、この原作もまた偉大な文学作品だ。

    本作は通常SFとされる。しかしそれだけではない。戦争や核汚染後の世界のメタファーとも言える突如現れた謎の危険地帯「ゾーン」。ストーカーはそこに侵入して、異星人が残したとされる異物を採取する。ストーカーとは何者であるのか? この問いに対する答えを、主人公レドリックの述懐に読み取ることができなければ、それはこの本との出会い損ね、悲しい接触と言わざるをえない...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-11-30     名著

  2. 推薦者 : 敷田麻実  所属 : 高等教育推進機構  身分 : 教員

    調査で「なぜ」と聞いてはいけない 
    途上国の人々との話し方 : 国際協力メタファシリテーションの手法 / 和田信明, 中田豊一著. - みずのわ出版 , 2010     北大ではどこにある?
    本書の筆者である和田と中田は国際協力のベテランであり、アジアなどの途上国の現場で学んだこと、特に、相手の状態を理解する調査について、ていねいに解説している。相手を知ることの第一は観察であるが、その次は質問を介したコミュニケーションである。それは地域調査でのやり取りでも同じである。

     彼らは「問題は何か」や「原因は何か」と相手に聞いてはいけないと述べる。例示された、医者は患者を前に「なんで熱があるのか?」と聞くのではなく、医者が聞くべきは「いつから熱が出たのか」という事実であるというアドバイスは、まったく当を得ている。考え...  [続きを読む]

    登録日 : 2016-11-20     ぜひ読んでみてほしい

  3. 推薦者 : 多田 泰紘  所属 : 高等教育推進機構  身分 : 職員

    フィールドワークで進化を「観察」する 
    フィンチの嘴 : ガラパゴスで起きている種の変貌 / ジョナサン ワイナー (著), 樋口 広芳 (翻訳), 黒沢 令子 (翻訳). - 早川書房 , 1995年 初版     北大ではどこにある?
    本書は生物の進化を「観察」したその研究記録です。人間が進化を観察することは不可能と言われた中で,進化生物学者のグラント夫妻は20年にも及ぶ地道な現地調査で,ガラパゴス島のダーウィン・フィンチに起こった嘴(くちばし)の進化を観察しました。研究成果もさることながら,その研究姿勢こそフィールドワークの真髄と言えます。本書は進化論に興味がある人に限らず,野外でフィールドワークを行う皆さんにも読んでいただきたいと思います。

    登録日 : 2016-11-15     ぜひ読んでみてほしい

  4. 推薦者 : 西森敏之  所属 : 高等教育機能開発総合センター  身分 : 

    現代数学の雰囲気を体験しよう──文系学生でも読める現代数学の本 
    幾何の魔術 : 魔方陣から現代数学へ / 佐藤肇, 一樂重雄著. - 日本評論社 , 2002.8     北大ではどこにある?
     ある大学新入生は,大学の「化学」は物理のようで,大学の「物理」は数学のようで,大学の「数学」は哲学のようだと言った。これは高校時代に刷り込まれた各科目についてのイメージが,大学のレベル以上の現実の学問の姿からかけ離れていることを表している。現在の指導要領では,以前より内容・学習時間を3割削減した。その結果,たとえば高校の物理から数学的側面を排除して物理の姿を歪めることになった。
     この本は,タイトルが一見怪しげで通俗的なレベルの本にみえるが,実は一流の数学者が現代数学の思考法のエッセンスをより多くの人々に伝えようとして真正...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-01-23     ぜひ読んでみてほしい

page  |  1


Copyright(C) Hokkaido University Library. All rights reserved.
著作権・リンクについて  お問い合わせ 

北海道大学附属図書館
北海道大学附属図書館北図書館