「本は脳を育てる」について
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本は脳を育てる ~北大教職員による新入生への推薦図書~ 

この企画は、北大の教職員(※プロフィールは当時のものです)が、学生の皆様に読んでほしい本を選んで、 紹介文を執筆くださっているものです。推薦されている本はすべて北図書館で借りることができますので、 ぜひ気に入った本を読んでみてください。
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Faculty members have recommended these books for student, along with their introductory essays.
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  教材/映画…
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  1. 推薦者 : 吉野悦雄  所属 : 経済学研究科  身分 : 

    正しい日本語を書くために 
    日本語文法セルフ・マスターシリーズ / 寺村秀夫企画・編集 全7巻 / 野田尚史 ほか. - くろしお出版 , 1986     北大ではどこにある?
    問 次の(1)〜(4)のうち日本語として誤っているものを選びない(複数回答可)。
    (1)今日の夜は図書館は何時まで開いていますか。
    (2)今日の夜は図書館が何時まで開いていますか。
    (3)象の鼻は長い。
    (4)象は鼻が長い。

    この解(正解はこの文章の最後にあります)を間違えた方,少し考えこんだ方には次の全7巻の本,特に第1巻をお薦めします。出版者などは上記のとおりです。 
    第1巻 はとが / 野田尚史著
    第2巻 す...  [続きを読む]

    登録日 : 2007-06-01     学習に最適

  2. 推薦者 : 高井哲彦  所属 : 経済学研究科  身分 : 

    国境・領域を超越するユニークな世界交易史 
    ナマコの眼 / 鶴見良行著. - 筑摩書房 , 1990     北大ではどこにある?
    表題だけを見て、近頃流行の食べ物や生き物に関するエッセイだと勘違いすると、良い意味で大きく裏切られるはずだ。この本は、ちっぽけな食材(ナマコ)を切り口にしながら実は、アジア太平洋に生きる人間と交易の世界史を論じる、本格派の社会科学書だからだ。

    国境・領域を越えて縦横無尽に駆け巡る構成の壮大さと、モノを軸に万物を網羅しようと試みる実証の緻密さは圧巻だ。この手法は、鶴見良行『カツオとかつお節の同時代史』(コモンズ)にも共通する。

    しかも鶴見は、「歩きなが...  [続きを読む]

    登録日 : 2006-04-20     

  3. 推薦者 : 吉野悦雄  所属 : 経済学研究科  身分 : 

    論理を体験する 
    論理トレーニング101題 / 野矢茂樹著. - 産業図書 , 2001.5     北大ではどこにある?
     この本は脳を鍛えるのにふさわしい本です。決してパズル問題集ではありません。どの問題にも,集合と補集合という初歩的な概念からはじまって,ド・モルガンの法則など高度な記号論理学の論理が埋め込まれています。公務員試験や法科大学院をめざす4年生には定番の参考書となっています。しかしその内容は平易で,高校生にも理解できます。文系学部のみなさんにとっても無理なく読み進めることのできる本です。附属図書館の本館と北分館の開架図書におさめられていますが,人気のある本なので,ご自分で購入してもよいでしょう。

    登録日 : 2006-03-13     学習に最適

  4. 推薦者 : 吉野悦雄  所属 : 経済学研究科  身分 : 

     
    草の花 / 福永武彦著. - 新潮社 , 1967     北大ではどこにある?
    「福永武彦全集第2巻」(北大所蔵2)および新潮文庫(北大所蔵1)および「昭和文学全集第23巻」(北大所蔵3)に収録されています。

     内容については読んでください。中編小説です。
     
     大学1年のときの英語経済書演習の時間に,加藤栄一教授は,授業とは無関係に「雪の中尊寺は良い」とつぶやきました。その年の冬,仙台地方に初雪が降った朝,思い立って汽車に乗りました。観光客のいない境内を散策し,旧国鉄の平泉駅で帰りの汽車を1時間ほど待つことになりました。
     駅前に書店兼文房具店兼食堂という店があり,その店の書棚にあった...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

  5. 推薦者 : 吉野悦雄  所属 : 経済学研究科  身分 : 

     
    年の残り / 丸谷才一著. - 文芸春秋 , 1968     北大ではどこにある?
     内容については読んでください。短編小説です。

     北海道大学でも,学部一貫教育が始まり,授業科目にも新しい試みが導入されました。
     そのひとつに論文指導(講義)というものがあります。しかしわたしの学生時代には,そんな親切な授業などはありませんでした。わたしは,この小説を声に出して読み,一部はノートに書き写すようにして正しい日本語を書く練習をしました。
     上述の福永武彦氏が美しい日本語についての感性を生来持ち合わせていたのに対して,丸谷才一氏にはそれがなく,努力と訓練と工夫に よって正しい日本語が書けるようになった...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

  6. 推薦者 : 吉野悦雄  所属 : 経済学研究科  身分 : 

     
    楢山節考 / 深沢七郎著. - 新潮社 , 1987.11     北大ではどこにある?
     新潮文庫および「深沢七郎傑作小説集」に収録されています。内容については,読んでください。短編小説です。
     
     この本は後に木下恵介監督により映画化され(1958年),また1980年代に今村昌平監督によってもカラー版で再び映画化されました。木下監督の映画は東ヨーロッパに紹介され,大きな衝撃を与えました。高校時代にこの映画を見てシビレてしまい,そのままワルシャワ大学日本語学科に入学したというポーランド人を何人も知っています。

     ハンガリーは老人の自殺率が高いこ...  [続きを読む]

    登録日 : 2005-08-02     

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